乗り物百態

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びっくりした日

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日曜日の朝9時、サイレンを鳴らしてわが家の1ブロック先に1台の消防車が停まりました。
「すわ、何ごと!」
普通ならこの近辺に野次馬がたむろしているはずなのに、姿は見えません。



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そして数分遅れてもう1台が義弟の店すぐ前に停車、こちらはタンク車でしょうか。
火事だったらホースを引っ張って、消火の準備をするはず。
消防隊員の姿は路地の中に、つい先頃はこの道路沿いにあるエアコンや洗濯機などの再生業をしている店で爆発事故があったばかりですから心配です。
去年には別れた女性の働いているカフェにガソリンの入ったペットボトルを振り回す男が乗り込んできたりと、空き巣や窃盗以外の事件がなかったこの区域もずいぶん物騒になって来たものです。



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緊急時には誰もが大声になるはず、この消防隊員はいたって落ち着いたご様子。
その前に停められているのは現場指揮をする人たちの車、きっと小さな事件や事故ではない筈なのに。
これはすぐに義弟の店に行くべし。
地獄耳の義弟なら、もう情報を掴んでいるでしょう。



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義弟は助手席で待機している隊員と話していました、やっぱり。

みなさんは何度も紹介しているので、きっとご存知だと思います。
ベトナムではカセットコンロのボンベを使い回ししていること。
路地奥での事故もカセットボンベが爆発したもの、それだけなら消防署にまで電話しなかったと思います。
その日が室内に掛けてあった服に引火したのでこの大騒ぎ。
隊員が持ち込んだ消火器も使わなくて済んだと聞いてひと安心、あの粉は始末に負えませんからね。



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この騒ぎで一人だけ『漁夫の利』をしめた人間がいます。
ミネラルウォーターを24本入りの箱ごと消防隊に売り上げた義弟。
「ユンボン(私のこと)、オレたちは電気代が高くついてもハロゲンヒーターにしてよかったね」
危険を予知する能力が備わってきたのはうれしいけど、使った後はきれいにして返してくれよ。

冗談を言い合えるのは幸せな証拠。
これがつい最近49万9千ドンで買ったハロゲンヒーター。
もちろんまだ現役ですから、家内との賭けには決着がついていません。

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