乗り物百態

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バトル

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夜12時ごろのわが家前、別にマフラーを加工していなくても台数が多くなると騒音で目が覚めます。
それに、話声だって声を押さえてくれるわけではありません。
観衆のバイクはほとんど二人乗り、男女のカップルが7割に男同士が2割、ひとり乗りが1割ぐらいなところかな。



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こうして道幅一杯に走って来て、この通りで見良い場所に停まります。
この音で目が覚めない方は、きっと少々の地震でもずっと眠れる方でしょう。



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ずらっと舗道に陣取ったなら道路はがら空き、この時間ですから交通量はほとんどありません。
そしてトッポイ奴らが競争を始めるのです。

スターターがいるわけでもなし、タイムキーパーがいるわけでもなし。
ルールがあってないような『ハシリ』を繰り返します。
右からぶっ飛ばしてくるものもあれば左からも、ウィリーをしたり単に加速を競うグループもあって、ヤツらどうしがぶつかり合うを観衆は期待しているのかも知れません。



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10分ほどすると、今日は引き揚げにかかりました。
いつもより早いなと思ったら…。



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そういうことか。
わが家の右ブロックにはコンプレッサやインパクトレンチまで持っているこの仲間が住んでいて、昼間には改造したバイクの試運転もしている『お金持ち』たちがたむろしています。
わが家より2階も高い5階建ての家ですから、こうした車両に目利きはできます。
今は携帯電話があるから、ワン切りなどで知らせている…と私は睨んでいるんですけど。
本当のところは分からないけど、その逃げ足は毎回見事なものです。


川沿いの遊歩道から見物していた若者数人が逃げ遅れて、これは現行犯逮捕でしょうか。
遊歩道ですから、バイクは乗り入れ禁止だし途中から道路には出られないのです。
お巡りさん、彼らよりぶっ走っているヤツをとっ捕まえてくれないと。
世の中こんなもんでしょうね、要領の悪いヤツがバカを見るんだ。



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翌日の、私が仕事に出る前ですから、9時ぐらいの事です。
二人乗りのバイクが強引に停止させられました。
昨夜の集団にいたバイクなのか、それとも別件なのかは不明。
運転していた少年は仏頂面、気持ちは分かるけど申し開きのできないことをしでかしたんでしょうね。



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日本ならパトカーのお出ましで、内側からドアの開かない後部座席に乗せられるはず。
ベトナムではなぜこんな大勢の白バイが集まってくるのでしょうね、4台も集合しました。
そのうちの警官一人が逮捕した若者の車に跨って、後部座席には持ち主が。
これがベトナムスタイルです。

赤いヘルメットの同乗者はおとがめなし、でもこれから家までどうやって帰るんでしょうか。
おカネを持っているのか、ヘンな心配をしてしまいました。



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路地から出ようとした塗装屋のおやじさんはノーヘル、交通警官が視界に入って急停止。
グリーンの制服だったら刑事警官ですから、きっと気に留めないでしょうけど。
すでに白バイに跨った警官もいるから、間一髪セーフでした。



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「行ってらっしゃい」とは言わないけど、すっかり観念した様子に、昨夜の騒音を忘れて同情しそうになりました。
1対1の追いかけっこはよく見かけるけど、警官が追いつけずに負ける場面ばかりなんです。
きっとキミはまだ運転も未熟なんでしょう。
雰囲気の悪いお部屋で、よく反省してくるんですよ。



おまけ。
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熱帯魚よりずっと高価な、日本の金魚たち。
街で見かけると、ちょっと涼しくなります。

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