乗り物百態

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大廻り道

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ブンチャーの店に迎えに来てくれたタクシーは、ナイトマーケットを往復してくれたドライバーでした。
メーターが金額を表わしてないし、その前に何かの紙が置いてあります。
はい、昨夜のうちに家内がチャーター予約したのです。



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ドライバーはこの男性、やっぱり『彫りが深くて黒目がち』ですからこの地の人でした。
今日は午前中にドリー・ヌール滝に行く計画、こちらも乾季の終わりごろですから水量は期待してはいけません。
その分観光客が少ないのはメリット。



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昔通りの中心部ロータリー、忘れられない特徴は小型の戦車が置かれていること。
シャッターチャンスを逃して、バスの後ろでよく見えませんから、左上に拡大しておきました。

ベトナム戦争中はサイゴン政府や米軍の戦略拠点で、北ベトナム勢力や南ベトナム解放民族戦線の攻略はバンメトートから始まったとも言われています。
もう今ではその主力だった少数民族は民族衣装を着ることもなく、観光地でしか見られなくなりました。



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バンメトート市から南西に走る国道14号線だって、やっぱり主役は牛クンたちです。
誰もクラクションを鳴らさないのは、大都会と違って心の余裕が見えます。
もっとも鳴らしてみたって牛クンたちには何のことか分からない、鶏だってよく見かけました。



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その国道14号線が工事中、知人さんからは「バンメトートから1時間ちょっとぐらい」と聞いていたので予定を組んだのに。
片側通行はここだけでしょうか。
ドライバーは向こうからやって来たタクシーを止めて情報収集、ベトナムでは予告なしに工事を始めることが多いですからね。
それも一部区間だけではなく、一斉に大工事にかかります。
「回り道をします、ちょっと時間はかかりますけど」



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地元のドライバーだから、当然抜け道はよくご存じのはず。
私は助手席で、グーグルマップとにらめっこ。
といって、決して口出しはしません、乗ったらドライバーにお任せです。



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ドリー・ヌール滝は昨日行った公園に流れていたセレポック川の下流、その川がなかなか見えてきません。
「あの山を越えると、すぐです」
地方の人の言う『すぐそこ』はちょっと信じられないことがあります、それでも信頼しないといけません。



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その山を越えています。
途中には何ヵ所か地道もあって、道路には省道の表示もありません。
もちろんグーグルマップにも何も書かれてはいないけど、確実にドリー・ヌール滝に近づいていることは分かります。



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1時間を過ぎて、ようやく案内板が見えました。
ここを右に曲がって約10キロとあります、この10キロが迂回した分ですかね。
車の見えない道を走るのは気分のいいもの、特に山道は大好きですから苦にはなりませんでした。



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観光客の姿が見えない観光地、ドリー・ヌール滝に到着。
ちょっとしたハプニングで予定より20分ほど遅れたけれど、ガイドブックには必ず掲載されているのでここは見逃せない所です。
昨日はチビの希望するエレファントライディングのせいで、楽しみにしていたラック湖には行けなかったから、ずいぶん楽しみにしていました。
どんな滝があるんでしょう。

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