ちょい旅

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タップタップ寺

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温泉でゆっくりした後は、また来た国道1号線を南に戻ります。
どの時間に走っても車が少ない、したがってクラクションの聞こえない道なんて、サイゴンでは考えられません。



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「有名なお寺です」
Dさんは言うけれど、そのお寺までは国道からこんなに狭い道を通りますからこれも観光地ではなさそうでした。



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到着したのは裏門近くにある駐車場、したがってたいてい山門に書かれているお寺の名前が分かりません。
今は便利なツールがあります、グーグルマップです。
現在地を確認すると『Thap Thap Pagoda』とありました。
そこには178枚の写真が貼り付けてありますから、有名なお寺には間違いないでしょう。
いろんなタイプの、カンボジアならストゥーパと呼ばれる慰霊塔がありました。



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これが一番広い慰霊塔、どなたのものかは分かりません。
ここだけではなく、植木もきれいに手入れされているのは職人さんではありませんでした。
「お寺に住んでいる人が(手入れを)します、ベトナムのお寺にはそんな人が多いんです」
「お坊さんではないんですね?」
「たぶんお経は読めないと思います」
日本にも昔はいたものです、寺男(てらおとこ)さんと呼んだ記憶があります。
学校にも『小使いさん』がいたように。



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Dさんはとおりがかったお坊さんを呼び止めて、本堂に案内してくれるようお願いしてくれました。
ここでも『日本人』と言う言葉が聞こえました、免罪符ですかね。



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鍵がかかっていましたから、普段は公開されていないのでしょう。
どうです、Dさんの得意げな表情。
免罪符の効果ではないかな?



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タップタップ寺のご本尊様だそうです。
どうも私たちの英語は専門的になるとお互いに通じません。
お坊さんがたくさん説明してくれているのに、Dさんはニヤニヤするだけで通訳してくれないのです。
勝手に考えるしかないでしょう、家内は庭園を散歩中ですから。

左の木魚、右の鉦は日本と全く同じですよね。
お三方の座像があっても後光のあるのは中央だけ、きっとこのかたがお釈迦様なのでしょう。
どうも由緒も建立の時期も分かりません、ただありがたいと思わなければいけないようでした。



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たいていのお寺ではご本尊様を真中にして、ほぼ左右対称の配置。
このお寺では右に9人の聖人、中央で腰をおかけは馬ではなく獅子でしょうか。

どうもよく分かりません。
本堂内でもう一度グーグルマップでタップタップ寺の『クチコミ』欄を読んでみたら、19世紀の建立だという事だけは分かりました。
その他は『きれいなお寺』とかが書かれているだけで、参考にはなりません。
辞書で『十塔寺』とだけは分かったものの、どこに『十塔』があるのかも不明のままです。



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左側にはこの二体、いずれも座像です。
スピーカーや扇風機があるので、ここで読経や説法もされているのかな。

ベトナムのお寺に『由来』や『起源』の記されていることは、まずありません。
帰ってから調べようと思っていたら、グーグル検索の10ページまでハノイの有名なタップ寺だけでした。
地域で有名でも全国的となれば無名、よくありがちな事です。



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駐車場から南西の方角にチャムタワーのシルエットが見えます。
「行きたいんでしょう?私は行ったことがありませんから、途中で聞いてみましょう」
こんなところが気の利くDさん、雨がポツポツ降って来たけど国道1号線に戻ります。

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