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この光景、見たことありませんか? 私がお伝えするのはこれで三度目ですから、詳しい説明はやめておきましょう。 やっぱりDさんとは違いますね、彼なら一度案内してくれた場所には連れて行きません。 確かに風光明媚なところには違いないけど、ちゃんとお兄さんとの意思疎通ができていないみたいです。 家内ひとりで子供たちのお守りはできるだろうと、私は降りずにいました。 何せ利き目が見えないとなると、こんな石でステップは踏めませんからね。 家内に電話をすると、反対側にレストランがあるからそこで待つようにとの指示。 「ビールは、そちらの方が安いから」 カウンターの向こうにはベトナム最後の皇帝家族の写真、一番左がラストエンペラーだったバオダイ帝です。 右端は奥様のナム・フーン妃、なぜこんなレストランに写真が飾ってあるんでしょうね。 下手なベトナム語で訊ねてみると、英語が返って来ました。 「どちらからですか?」 最近は答えるパターンが定型化しています。 バオダイ帝のお妃がこの地方の出身と聞いて、つい言ってしまいました。 「クイーン・ナム・フーンはクイニョンの方だったんですか、クイニョンは美人の産地なんですね」 いえ、決してお世辞で安くしてもらおうなんて考えていません。 もちろん店員さんはきれいですけどね。 「外国の人からクイーンの名前を聞いたのは初めてです、よくご存じですね」 もうベトナムとお付き合いしてから数十年、あちこちにもバオダイ帝の別荘も訪ねて回りましたから。 さて、何本目にみんなが帰って来ますかね。 待つ身になると、そんな悪態もつきたくなるものですよね。 初めて来た時は1時間以上も遊んでいながら、です。 その入り口にはチャムタワーの絵が掛けてありました。 これは昔を回想した絵にしたってずいぶんヘン、こんな近くにタワーが林立しているはずがありません。 歴代のチャム王は、それぞれ先代のタワーが見えない所に建立した歴史があるのに。 船の色からは軍の艦船でしょうか。 昔、フェリーから浮きドックを撮影したら注意されたことがあるので、この1枚だけにしておきました。 さて、夕食はクイニョン市内だそうです。 おまけ。
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ちょい旅
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