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ここに来たかったから、米作地帯にぽつんと建っていた温泉プールに全員が入りたいと希望したからでした。 この建物の右にはレストランもあるし、建物内にはジャグジー風呂やサウナもあって、オーナーが日本に行ってグレードアップを図ったと以前聞きました。 そして建物入り口右にはマッサージルームもあって、ひと泳ぎしてから足腰を揉んでもらうのがとっても気持ちいいのです。 チビはこれが三度目、私は五度目の訪問。 最初にチビが来たのは2008年ですからまだ3歳の頃、こちらに最初に来た当時の写真があります。 最後に来たのは2014年ですから、2年前になります。 国道が合流すると海岸の反対側には見慣れた農村風景が続き、その海岸から離れるとキムチの実家があるデュックフォー。 「ここから約10キロ先を左に、確か国道24号線の辺りで統一鉄道の線路までだったと思う」 記憶がだんだん甦って来ました。 何とか記憶のある地道に入ってもらったけど、統一鉄道の線路にまで来てしまいました。 件の温泉プールからは、何度か走る列車を見たことがあります。 ここは違うとUターンしてもらったら、見覚えのある建物が見えました。 前とはちょっと印象が違って見えるけど、確かにあの屋根です。 二年の間に、温泉施設は閉鎖されていたのでした。 鐵扉には鍵がかかっているし、車の通路だった所には金網が張られています。 ここでも彼の呪文、「ニホンジンガ〜」が聞こえました。 昔のオーナーから譲り受けたという方が現れて、南京錠を開けてくれました。 左はお兄さん、せっかくですから中を見せてもらうことにしましょう。 「今は、泳げません」 現オーナーに言ってもらわなくても、それはすぐに分かります。 水を抜くとタイルの継ぎ目にヒビが入るからと言います、もしかしたら復活の望みはあるのでしょうか。 深さ30センチほどの小児用のプールだけは、物置代わりになっています。 以前は100キロ以上離れたダナン市の病院からも、患者がマイクロバスを仕立ててやって来ていたほどでした。 この寂れようは、いったいどうした事なんでしょう。 30分が確か4万ドン(¥200)と格安料金、近所の農家の男女も夕方にはよく訪れていたものです。 今は看板もちょっと離れた所に倒れたまま、たった二年でこうなってしまいました。 日本と違って、ベトナムでは素っ裸で公共のお風呂に入れません。 個々で入るのは別、こんな浴槽が十いくつも番号が振られていましたっけ。 やっぱり出てきたのは「買いませんか?」、そんな話はすぐ家内に。 上手に断ってくれたと思います、でも残念だなあ。 あとで家内から聞いた話では、ダナン市に大きな入浴治療施設が出来てやって行けなくなったとか。 「ここは天然の温泉なのに」 家内は悔しがる事しきり、でも、ベトナムでも大資本で淘汰されてゆく施設がこれからも増えることでしょう。 おまけ。
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ちょい旅
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