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日本の銀行と比べてガードマンの多さが一つの特徴、この時は店内に4人で表に6人いました。 顔見知りになっても、いまだに店内の撮影は禁止。 面白い動きをする紙幣計数機を撮りたいと何度お願いしても、十数年間拒否されっぱなしです。 今日はいつもとは違った用事で来ました。 歯の治療に支払う米ドルを引き出さないといけない、これはベトナム国外に出る時以外では初めてです。 使用目的が旅行ではないので、『その他』の項目にチェックを入れました。 「何に使われますか?」 ベトナムドンを引き出す時には尋ねられた事のない質問、正直に言った方がいいんでしょうけど戸惑いました。 「歯の治療代に支払うんですけど」 「ベトナム国内ですよね?国内なら、ベトナムドンでいいはずです。どこの歯医者ですか?」 これは引っ込みがつかなくなりました。 私が来た2004年当時は米ドルがベトナムドンよりも上に表示されていて、パソコンや液晶テレビなどの輸入品は価格表示がすべてドル表示でした。 何しろ物価上昇率が年20%を超す年もあったし、銀行の定期預金は年利16〜18%もありましたから米ドル信仰はもっともな事です。 私は日本円と米ドルを、家内は米ドルと金地金でインフレに対応。 でもその頃は銀行から米ドルキャッシュを引き下ろすにも、こんなにうるさく尋ねられた記憶はありません。 行員さんから尋ねられてもどこの歯科医だとは言えないし、困りましたね。 そうだ、某日系医療センターという事にしておきましょう、あそこなら今もドル支払いはしているはず。 でも、歯科医療はしていたっけ。 嘘も方便です、とにかくの一時しのぎでした。 銀行の表にはATMがあっても、両替まではしてくれませんからキャッシュカードも不要。 窓口を利用しなくては仕方がないけど、世の流れに逆らうのも別に一人ぐらいはいたっていいじゃないですか、不便を感じないんですから。 口座番号・氏名・住所・パスポート番号・発行日・発行機関と金額を洋数字と英語で書く様式。 三枚すべてにパスポートと同じサインをして、受け取り貨幣の指定にチェックマークを入れて、パスポートともに提出すれば受け付けてもらえます。 いつもは生活費や旅行費用でベトナムドンを引き出すから30分は絶対かからないのに、何年振りかで米ドルを引き出したこの日はずいぶん長くかかりました。 それに受取り窓口(ベトコムバンクでは支払窓口が別)では奥から女性が出てきての支払い、ずいぶん昔とは変わってしまった印象です。 2011年には外貨準備高が減少して、私がカンボジアに旅行する時にも500ドルしか引き出せなかった事を思い出しました。 家内がヤミ両替商(大っぴらでちっともヤミらしくないんですけど)で足らずを入手して来てくれたことを思い起こさせます。 残ったこの米ドルは銀行に戻す気はありません、面倒くさくていけませんからね。 例の絵の裏に、ヘソクリとして残しておきましょう。 貿易赤字が続いているこの国で、外貨不足と言われている中で、各家庭にはこんな外貨がたくさんあると思います。 歯医者さんには失礼だけど、まだ自国の通貨を信頼している人が多くないのも事実。 第二次世界大戦の敗戦で大混乱に陥った国内経済を経験しても、自国通貨に頼れる国民は何と幸せなのでしょう。 おまけ。 「Convert this USD to Vietnam Dong」 私はいつも『Exchange』を両替の英単語として使います。 野球で内野手を外野手にコンートするなどとは聞いたことがあって、『転換・置換』や『位置替え』などと言う意味に使ッてきましたからずいぶんと乱暴だなと思いました。 ところがウィンドウズ10のスリープ画面から立ち上げると、こんな表示が出てきました。
ほう、米語ではこんな使い方をするのか。 でもわが英語の師匠は謹厳なクイーンズイングリッシュの使い手、『水』を「ワラー」や『小さい』を「リル」なんて言うと「品がない」とよく叱られました。 米語は別にいいんです、でも最初か最後に「プリーズ」とどうして付けないんでしょうね。 |
日々平安
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