乗り物百態

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消耗戦

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昨年にハノイとホーチミン市限定で許可されたウーバーとグラブの旅客運送許可が、地域の運送事業者に大波乱を起こしています。
この写真と共に、いつものベトジョーさんから転載します。

『ウーバー(Uber)やグラブ(Grab)などの配車アプリを活用したチャーター車両による輸送サービスが急速に普及していることを受けて、激しい競争に晒されているタクシー大手のマイリングループ(Mai Linh Group)は2017年上半期に労働者数を▲20%も削減せざるを得なかった。

 同社の6月末時点での労働者数は2万4000人近くで、2016年末時点と比べて約▲6000人も減少している。人員削減の対象となったのは運転手が殆どだ。同社の同期の業績は、売上高が前年同期比▲5%減の1兆7220億VND(約86億円)、税引後利益が前年同期比で半減した。

 また、6月末時点での累積赤字は▲8000億VND(約▲40億円)近くとなっており、資本金の80%に相当する。

 他の従来型タクシー大手のビナサンタクシー[VNS]も新型のタクシーと太刀打ちできず、上半期に8000人近くの労働者を削減している。』

ベトナム政府は雇用問題を最重視していろんな施策を立ててきたはず、外資導入もその一つのはずでした。
ここまでライドシェアが増えるとは、きっと考えていなかったはずです。
今では専業ドライバーも出現していて、きっと苦慮している事でしょう。
上記マイリンタクシーやビナサンタクシーは車もバンパーに大きなステッカーを貼って抗議、ベトナムでは珍しい事です。
これは署名活動などと同じで禁止事項、それでもまだ貼り続けているタクシーをたまに見かけます。

ナンバープレートの最初にある『51』はホーチミン市での登録車、写真はグエンフエ通りでしょうか。
ここはよくタクシーを止めて休んでいるドライバーが多いので、客がいないからかどうかは判断しかねます。
暇なタクシーなら繁華街を流して客を拾うはず、確かに以前よりはタクシーを拾いやすくなったのは事実ですけどね。



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これもベトジョーさんの写真を拝借、私が今一番興味のあるのはバイクタクシーなのです。
ベトナムは一方通行が多いから、こうしてソフトで表示してくれるのはありがたい、これはウーバーですかね。
ドライバーはきっと素人さん、本職のバイクタクシーなら一方通行はもちろん、いろんな抜け道を知っているはずだし、住所を告げればちゃんと探し出してくれます。

そんな折、こんな記事が出ました。
『ウーバーやグラブなどの配車アプリを活用したチャーター車両による輸送サービスが急速に普及している中、激しい競争に晒されているタクシー大手のビナサンタクシーは、配車アプリを活用したバイクタクシー事業に進出する計画を明らかにした。市場調査などを経て、早ければ年末にもサービスの提供を開始する。

 また、別の従来型タクシー大手のマイリングループ傘下の北部マイリンも、10月に三輪タクシー・バイクタクシー事業への進出について株主に意見聴取を行うという。

 ウーバーやグラブも配車アプリを活用したバイクタクシーサービスを展開しているため、VNSとMLNは新事業でもこれらの業者と競争することになる。』

これって、従来のドライバーとライドシェアに加えて、新たに四輪タクシー会社が参入して三つ巴の争いになるわけじゃないですか。
グラブバイクはヘルメットもコートも緑でよく目立ちます。
一方のウーバーバイクは紺のジャンパーにヘルメットはさまざま、これは分かりにくい。
今のところは搭乗者保険も付いた、グラブバイクがホーチミン市では優勢に見えます。



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今はたいていタクシーを使います、でも郊外に出ると市内に戻るのにはバイクタクシーが便利。
でも私はバイクタクシーを使う時、流しではなく、街角に停まって客待ちをしているドライバーしか使いません。
使い方は、まず行き先を告げて料金を聞く、たいてい外国人と分かれば吹っかけてくるのがバイクタクシー。
だからグラブバイクの英語版をスマホにインストールしている外国人も多い、私もその一人です。

交差点の舗道にバイクを停めていて、ヘルメットが二つぶら下がっていればバイクタクシー。
吹っかけられるのは気分が悪いので、私は「○○まで××ドン、オーケイ?」と先に価格提示をします。
もちろん地元の人たちからは2〜3割ほど高い料金、それでもまだ高く答えると次の交差点まで歩いて別のバイクタクシーを探すのが慣例。
ドライバーが追いかけてきて、その料金でいいと言っても二度と相手にはしません。



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こんな路地にもバイクタクシーはありがたい、タクシーは入ってこられませんからね。
試しにグラブバイクで空車を探してみると…1キロ四方にはいませんでした。
ではどうするか、近くにいる人に聞いてみる事です。
この時も普通の家に声を掛けてくれたら、出てきたのがこれも普通のおじさん。
バイクタクシーの良さは、こんな『小遣い稼ぎ』の領域も含まれるところでしょう。



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これがホーチミン市認定のセオム(タクシードライバー)、数年前に認定がありました。
運転しているのは顔なじみのLiem、もう10年以上の付き合いになります。
今では欲しいものを言うと安く売っている店にまで走ってくれるし、荷物を託すとちゃんと家にまで届けてくれる信頼関係が出来上がってしまいました。
彼の『縄張り』にたむろするタクシードライバーも、何人かがグラブバイクに加入したそうです。

「Liemは、グラブやウーバーに入らないのか?」
「働いたらオレの収入、このバイクもオレのもの。稼ぎは時の運」
そうだよな、ひとの褌で稼ぎの上前を撥ねるなんて、いやな世の中だよね。

今度、一日Liemをチャーターして、遠出してみようかな。

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