乗り物百態

[ リスト ]

シェアとは表向きだけ

イメージ 1
中国であれだけ隆盛を誇った自転車のシェアリングもつい最近には数社が倒産して、保証金が返済されないといったニュースがありました。
ベトナムでは別の問題で政府が苦慮している様子、週に1度は朝のニュース番組でも取り上げられるようになりました。
ベトジョーさんからの記事を交えて、お伝えします。

『ベトナムには青年層が2400万人おり、労働年齢に達する人口の44%を占めるとされている一方で、青年層の失業率は国の失業率の3倍に達するという。さらに驚くことに、労働傷病兵社会省の最新の統計によれば大卒者の60%が専攻分野と異なる職業に就き、特にバイクタクシーで生計を立てる人が増えているという。

 失業者総数のうち15〜24歳の若年層が51.3%を占め、全国における同層の失業率は7.67%で都市部になると11.95%まで上昇する。同省が発表した2017年下半期における学歴別の失業者数は大卒以上の者が18万3000人と最も多く、企業に採用された大卒以上の者は前期比▲7.2%減のわずか25万4000人にとどまっている。』

ベトナム戦争が終わった後に大都市圏ではシクロ(前に客を乗せて走る三輪自転車)が急増したのは、復員した兵隊に就ける職業がなかったためとも言われています。
体力に自信がありさえすれば、親方にいくばくかの保証金を支払うとシクロを貸してもらえるシステムでしたから、日銭を稼ぐには手っ取り早い職業でした。

今は最高学府を卒業した若者たちさえ、手っ取り早い収入を得られる職業になっています。
何せスマホと、バイクがなければ誰かに借りれば仕事ができる安易なシステム。
確かにウーバーやグラブは『雇用を創出している』との主張は、ある意味正しいかも知れません。
でも、カーシェアリングやバイクシェアリングが提唱された時の意味合いと、ずいぶん乖離してはいませんでしょうか。

もうひとつ、最近EUはウーバーが運送業だと認定したと聞いています。
確かにベトナムのこの状況を見る限り、運送業に間違いはないように見えて仕方ありません。



イメージ 2
某5ツ星ホテルの隣にあるグラブカーのモニュメントもクリスマス仕様、ベトナムに関してはウーバーよりもこちらの方がリードしています。
どちらの会社もほとんど税金は納めていないのに、これは認可した政府も大誤算だったでしょう。

『同省は高学歴者の高い失業率について、キャリアサポートが効果的に行われていないことが原因だとし、卒業者の30%が専攻に合った職業に就くという目標には遠く及ばない現状であるとの見解を示している。

大卒者の60%が生計を立てるためにコンビニエンスストアの店員や工業団地での電子製品や縫製の工員など大学で学んだ専攻と異なる仕事に就いており、なかでもバイクタクシー配車アプリ「グラブバイク(GrabBike)」や「UberMOTO(ウーバーモト)」などのドライバーで生計を立てる大卒者が増えている。そして、彼らは自身の専門に合った仕事を探そうとすることなく、「なんとなく」上述のような仕事に就いていることも問題視されている。』

これだって政府の見込み違い、きっとセオム(バイクタクシー)のドライバーがシェアリングに移行して税収が上がると踏んでいたに違いありません。
これだけ多くの若者が定職に就かず、学んだことを生かせない状況に焦りさえ感じられます。



イメージ 3
バイクタクシーは『流し』をつかまえるか、『拠点=根城』に行かなければ利用できません。
新しいこのシステムでは、家の近くまで来てもらえるのが最大の利点なのです。

『ハノイ国家大学のグエン・キム・ソン博士は若者の失業や職業選択の問題について、総人口9500万人のうち学生数は220万人に上り、国の発展速度を上回り労働力が余剰しているほか、大学や短期大学での教育水準が労働市場で求められる人材水準に見合っていないことも原因にあると指摘する。』

ベトナム人留学生が所定の労働時間を越えて違法労働して、検挙される例が目立ってきていると聞きます。
今年の日系企業でさえ大学新卒が前年の288USD(約3万2800円)から306USD(約3万4900円)ですから、日本のコンビニに働いていてもその何倍かの収入があるはずです。
ベトナム国内に悪徳業者がいるのも事実、しかし日本側にも行け入れ業者がいて、承知のうえで労働させている事も事実なのです。
帰国しても希望する職業は見つかるとは限らない、そんな絶望感が不法滞在に追いやっている側面もあります。



イメージ 4
私もグラブのアプリを入れてみました、指定した半径300メートルでこれだけの空きバイクが走っています。
既に客を乗せているバイクも含めると、どれぐらいのグラブバイクが走っているんでしょうね。
私の居場所も当然グーグルマップに表示、行先を入力すると料金が表示され、希望のバイクをタップするだけでOK。
場合によっては、折り返しの電話が入る事もあります。

『ホーチミン市学生支援センターの職員によると、多くの学生は卒業証書を片手にハイポジションで高収入の仕事を求めているという。しかし、英語のレベルや交渉能力、グループワーク能力、忍耐力、向上心などソフト面が未熟であるため、不採用になったり職業選択の幅が狭められているとしている。』

大学を卒業したからというだけではそんな要求は無理難題というもの、どんなスキルを持っているかが勝負なのは世の東西を問いません。
而して若年層のグラブバイクが増え、日本では不法就労者がこれからも増加してゆくのでしょう。



イメージ 5
アプリを入れる際には、電話番号とメールアドレスを入力するように要求されます。
それからというもの、こんな広告メールが毎日届きます。
やれ「今日二度ご利用のお客様には二度目の料金を25000ドン割引します」、やれ「ウーバーよりも高い料金が表示されたら画面コピー、ドライバーに見せると差額の倍を返金します」などなど。

これはグラブバイク利用者にはいいんでしょうけど、私にはLiem他数名の親しいセオムがいます。
『迷惑メール』の差出人に指定しても無視、毎日『どんなテレビ放送でも見られるカードを格安に』というメールと共に消去するのが大変。
退会する方法はどこにも書かれていないし、甥っ子に聞くとアプリを削除しても同じだそうです。
登録してからというもの、このアドレスにはベトナム語のメールがたくさん来るようになりました。
私のメールアドレスも、シェアされちゃったようです。

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事