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パクられイチゴ

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去年作ったイチゴ酒は、今年のテトと家内の誕生祝で全部なくなる見込み。
ダラット産の露地栽培イチゴがもう出てくる時期だろうと、正月明けの露店街を歩いて情報集めです。
すると見栄えのいいパック入りのイチゴを見つけて、売り場の男性に聞いてみました。
「これはダラット産かい?路地ものにしてはずいぶん早いね」
「ダラットじゃないよ、ハンコック(韓国)からだよ。美味しいから買ってみな」

ずいぶん横柄な口の利き方でも、もう2パックしか残ってません。
これが噂のイチゴなんだなと思って、値段を聞きました。
ひとつ250グラム入りで…何と10万ドン(¥500)じゃないですか。
パック入りなので味見は出来ませんから、買う事にしました。
うれしそうに「10万ドン!」とおじさん、言葉の割に笑顔が素敵だったので2パック購入。



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高級果物店ではなく、露店街で売られていた事に注目です。
それだけ豊富に流入している証し、福岡産の『あまおう』が250グラムパックで25万ドン程度ですから海外種にしたら破格値。
明日もこのイチゴが入るかを訊ねたら、「分からん!」とやっぱりぞんざいな返事でした。
常に入荷するものでもないらしい、しかし露店で10万ドンとすれば高級店では少なくとも15万ドン以上でしょう。
日本の家電を駆逐した時の手口に似てる、今はサムスンの方がソニーより高価になっているけど。



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日本産なら品種まできちんと表示されています、このパックには生産業者名と電話番号だけ。
米国産リンゴだって例えば『FUJI』とかのシールがあります、書けない理由って何でしょう。



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1パック半は家内とチビに、半分を私と義弟が食べます。
「ダラット産と違って甘いし香りがいい、歯ごたえもある」
歯ごたえは輸送日数と梱包状態に関連しますから置いても、味は日本ものと遜色ありません。
わが国の有名品種の苗を持ち込んで改良すれば、改良した国の権利だとの説があるそうです。



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食べていて気になったのは葉っぱを取っても芯が残る、それぐらいでしょうか。
その芯もちょっと深くて長い、他は非の打ちどころがありません。
TPPが成立すればの話は別にして、現在では品質・価格ともダラット産の露地栽培イチゴは太刀打ちできません。
日本産は品質に勝っても、価格は庶民の手にまだ届かない所にあります。



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日系企業がダラットで生産を始めた『日本のイチゴ』も250グラム入りパックが20万ドン、これだってビッグサイズと謳いながらも、小粒で酸い場合がありますから評判を落としています。

さて、日本の農家のみなさん、お役人のみなさん、どう手を打つんでしょう。
製造業に続いて、農業までこんな状態になるのはまどろっこしくて仕方ないと思いながら買ってしまった私。
どうもすみません。

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