ちょい旅

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ドラゴン橋

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チャム彫刻博物館の見学は一方通行になっていて、こちらが出口。
内部では矢印の見学経路もないので自由、入り口と出口が決められているだけですからご安心を。
きっとここから入ろうとする人を見張るために作られたスーベニアショップ、人物画はほとんど共産主義国家の政治家。
ほとんど興味ないし、ぼちぼちバイクタクシーのドライバーと約束した時間です。



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駐車場があってもバスも車も停まっていない、ベトナム人にとってはほとんど興味のない博物館なのです。
現に同行している家内やチビ、大学生の姪っ子だって別の場所に遊びに行きました。
ここで出会うのはほとんどが日本人か宗主国だったフランス人、ルーブル博物館にもチャンパ王国のエリアがあるといいます。
この時間ですからまだ見学者は少ないけれど、日本人でここに来るのは…私みたいなマニアかな。

向こうに見えるのがドラゴン橋、ここを往復してからホテルに帰ろうと思ったのにまだドライバーの姿が見えません。
もしかしたら降りた場所で待っているのかも知れない、正面入り口に行ってみよう。
私の携帯番号は教えてあるけど、彼の電話番号は知りません。



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来る時に見えた三菱の大きな看板、いくらベトナムが『ゴムの時間』でもドライバーは時間には(ほぼ)正確。
もう前金で10万ドン(¥500)払ってあるのに、これは家内からもよく言われるけれど私のスタイルなのです。
「どこかで降ろして逃げられたら、どうするの」
サイゴン暮らし14年、まだそんな悪質なバイクタクシーに出会ったことがありません。



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待っている暇な時に、こんなものを見つけました。
分離帯にある矢印、ひとつだけ向きが逆じゃないですか。
ベトナム人は鷹揚なのは、こんな所からも分かりますね。
それとも、何か意味があるんでしょうか。



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久し振りに流しのバイクタクシーに乗りました、だって30分経っても電話さえかかって来ないんですから。
ヘルメットが来た時のドライバーと違うでしょ。
「ドラゴン橋を1周して、○○通りの××ホテルの帰りたいけど。いくら?」
「4万ドン(¥200)だ」
ここで3万ドンに値切っても仕方ないし、まずまず妥当な値段と判断して乗る事にしました。



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まずは博物館側の龍、造形物はあまり近寄って見ない方がいいんでしょうね。
夜には口から炎を拭くそうです、昨夜チビがスマホで写真を撮っていました。
あまり建築物に小細工するのは好きじゃないけど、名物としてならいいかな。



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なかなか長い龍の胴、この先は尻尾のはず。
これもどうなっているのか見ておかないと。



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なんじゃい、双頭の龍ですか。
じゃあ尻尾はどこだ、なんていらぬ邪推はするものではなさそうです。
ドライバーに聞いたら、知らないと答えましたから。



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4万ドンは高いなと思ったけど、この道を走って納得。
橋を渡って、ずいぶん行かないとUターンできる場所がなかったのでした。
ここで携帯電話が『十番街の殺人』のドラム音が、これは電話帳に登録していない人からの着信音です。

博物館まで乗ってきたバイクタクシーのドライバーから。
彼も入り口か出口かどちらで待てばいいのか分からずに、博物館の周囲をぐるぐる回っていたようです。
心の中で『ダナンのバイクタクシーに騙された』と、一瞬でも思った自分を恥じました。
いいよ、前払いしたお金は謝罪の代わり。



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もやもやした心がすっきり切り替わって、もうすぐホテル。
到着してから家内にこの顛末を告げて、「ダナンもいい街だ、何より車が少ない」と付け加えました。
「そのうち、痛い目に遭う」
命まで取られる事でもないし、こんな金額では腹も立たない。
だいいち、ベトナム人がベトナム人を信用してやらなくてどうするんだよ。

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