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「それはちょっと古いから、日本人には勧められないね。ベトナム人なら分かってるからすぐに食べてくれる。どうせ日本人は冷蔵庫に入れて、冷やしてから食べるんだろ」 『売らんかな』の多いベトナムの商人には珍しく、外国人には親切な物言いをするおばさんでした。 今年から売り場には無口な女性が、まるでスーパーマーケットで買い物している感じがします。 それに…前の人みたいなバナナ1本サービスなんて、面白いやり取りもなくなってしまったのです。 『美味しいもの』には人それぞれの好みがありますから他人様、特にベトナムの人にはあまり訊ねた事はありません。 でも、果物なら大丈夫だろうとLiemに聞いてみました。 「チョー(市場)の客待ちしている前にあるぞ、チョーには6軒果物屋があるけど一番だ」 「客待ちしてる場所って、チョーの北側だろ?」 「今そこはゴミの集積場になってる、それに(午前中は直射日光で)暑い」 「でも、いつもバイクに乗って近づいてくるけど」 「常客を見つけたら逃さないのがオレたちの仕事、スマホで客待ちしているのとはわけが違う」 グラブタクシーには競争心を燃やすLiemです。 特徴があるのは輸入物、ここでは韓国産梨がお勧めのようです。 「イチゴはないの?」 「イチゴはないけど、美味しいブドウがある」 なんですか、その切り返し方は。 「ブドウはどこからの?」 画像の中段左です。 「赤いのと紫色はアメリカ、真ん中の緑色はタップチャム(ベトナム中部のファンランの事)。(緑色のブドウは)今最盛期だからね」 店に並べているのではなく、冷蔵庫から同じブドウを取り出して試食を勧められました。 5粒ほど取って食べたのがLiem、これは「買えよ!」という脅迫行為です。 袋にはザ・グレープとあるだけで、産地も種類も書かれていません。 そう言って家内に渡すと、家内が答えました。 「私も今日ファンランのブドウを買ってきたところだけど、でもこれは色が悪い」 ムカッ…せっかくみんなで食べようと1.2キロで24万ドン(¥1200)も払ったのに。 では私が食べてしまおうと、風呂上りに冷蔵庫から出しました。 時刻は夕刻の5時、金曜日ですからぼちぼちチビの帰ってくる頃だと思っていたら、お帰りなさいです。 「オイシーゾ、コボン(家内の事)ニモ アゲヨー」 おいおい、袋ごと持って行くのかよ。 ちょっとだけ残しておいてくれたらいいとは言ったけど、小粒が6個と中ぐらいが1粒だけをチビがリターンしてくれました。 階下には家内の妹たちが来ていましたから、覚悟はしていました。 でもこれじゃあ、Liemが試食したのと変わらないじゃないですか。 おまけ。 鼻緒タイプは久しぶり、靴下をはく機会が多いから面倒なんですけど。 今の時期は左足だけに朝陽がさします、これでたった5日間です。 |
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