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佛誕祭

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日本では新暦でお祝いします、ベトナムやタイなどの東南アジア仏教国ではいまだに旧暦で祝う事の多い佛誕祭。
今年の旧暦4月30日は、新暦だと5月29日でした。
多少の期待はしていたんです、でもやっぱりお寺での儀式だけで終わったみたいでした。

ホーチミン市11区にあるダムセン公園では、佛誕祭の時期になるとお釈迦様ゆかりの蓮をイメージした灯りが池に浮かべられました。
ダムセンとは蓮池の意味、本物の蓮もいっぱいあるけど、やっぱり雰囲気が違います。
今年も開催されていたのかは不明、メディアでは各地方での賑やかな様子は伝えられていました。



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まだ釈迦誕祭には1週間も前だった日に行った叔母の菩提寺、ここではもう準備が始まっていました。
後ろに立っておられるのがお釈迦様のお母さん、マーヤーとされています。
『釈迦はマーヤーの脇の下から生まれた』という話と、『生まれてすぐに7歩だけ歩いて、右手で天を、左手で地を指し、天上天下唯我独尊と唱えた』という伝説があるのはご存知ですよね。
その有名な場面を再現したものでしょう。
ここは同じホーチミン市でもずいぶんとサイゴンから離れた場所、もしかしたらと聞いてみたけど大掛かりな催しはないそうでした。



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私が最後に見た『大がかりな催し』がこれ、運河両堤の整備が終えつつあった2012年ですから6年前。
わが家前のお寺はホーチミン市でも5本の指に入る名刹、その裏手に集合したのは花電車ならぬ花自動車です。
公安(警察)が四輪車の通行止めをするぐらいに有名な行事、毎年行われていた行事とききました。
わがファミリーみたいに熱心な仏教徒でもない私だって、毎年盛り上がっていたそうです。



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午後4時半になるとホーチミン市各地のお寺から、いろんな趣向を凝らした花車が集結します。
小さいものは軽四輪ほどのトラックから大きなものは4トン車ほどでしょうか、市内巡行のスタートをここで待っていました。



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写真は午後7時過ぎ、わが家北の橋にも提灯が吊られる中を周辺のお寺からも花車が来ました。
練り歩くのは中心部、練り歩くという表現はおかしいですかね。
夜の10時ぐらいまで、この行列は続くのでした。
交差点には警官が出て赤信号でも進めます、それほど市も公安も協力を惜しまない行事だったのです。



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これは川向かいのお寺が上げた風船、その前の年は大きなアドバルーンを二つ上げて度肝を抜いたお寺。
ただこの年の佛誕祭は風邪が強くて、アドバルーンがメインストリートに落ちかけて交通がストップしてしまい、公安から大目玉を食らったという笑い話もあります。

上流にあるクメール寺からは運河に蓮の形をした灯篭流しも行われ、たくさんの川面に揺れる灯りが幻想的でした。
これも河川局から『控えるように』とのお達しで、年ごとに減ってきて去年には見かけなくなりました。



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もうひとつ、放鳥も満月会の行事でした。
旧暦の15日ですから満月なのは当然、満月と佛誕祭が重なる日はお寺では『鳥屋』がいくつもの籠に入った鳥が準備されています。
日本でも蛍や金魚を放つ行事はあったと思います、考えてみればこれもおかしな行事なんですけど。
そう秘かに思っていたら、これだってお寺が『推奨できない』となって下火になりました。



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放鳥のあと数日間は、わが家にこんな弱った鳥が何羽かやって来たものです。
義弟に言われたとおりに水溶き米粉をそばに置いていても、何日かすると埋めてやらないといけなくなったのでした。
この行事は止めて正解かな。



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今年も厄介な放鳥はないなと思っていたら、膨らんだビニール袋をいくつか持ったご夫婦らしきカップルが登場。
お寺に向かって手を合わせた後、魚を放流する姿がありました。
持っていたスマホで撮ったけど、ちょっとズームアップし過ぎましたかね。
でも、部屋に戻ってデジカメを取って来たら間に合いませんから通話を切ってシャッターを。
チョー(市場)には生魚もたくさん売られているサイゴン、これならまだ許せるかなと思ったりしました。
でも…ですよ、この運河で生き延びられる魚だといいけど。



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翌日の運河を眺めていると、やっぱり誰かが灯篭流しをしたみたいですね。
上げ潮に乗ってゆらゆらと二つの蓮灯篭が、名残りの佛誕祭を演じていました。
歴史が消えてゆくのを目の当たりにするのは、淋しいなぁ。



悔しいおまけ。
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今までベトナムのメディアでは、リンちゃん殺人事件の犯人が捜査段階で黙秘しているとだけ伝えられていました。
裁判が始まって否認に転じてからは、殺人以外に幼児暴行まで伝えられ始められたのです。
日越関係をおもんばかっての事でしょうが、事実が伝えられると風向きがもっと悪化してきたように感じます。
「インドと変わらないじゃないか」

リィ・ティ・ニャット・リンちゃんのニャットとは日本の事なのを知る人は少ないでしょう。

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