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やっと帰り

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列車内にあった時刻表、左から2列目がSE3というハノイ−サイゴン間最速の列車です。
ダナン発が13時9分でサイゴン着が翌朝の4時30分、これはあくまで予定。
今まで何度も統一鉄道を利用してきたけど、一番正確だと褒めてあげたのは15分遅れでした。

ハノイからサイゴン間が1日6往復、日本の新幹線とは比べ物になりません。
小泉政権時代に高速鉄道建設の話が持ち上がった際に「国家予算の半分近くを投資するのは間違い、まずできる所から複線化だ」と、日本人ではたぶん私一人が反対したものでした。
ベトナムで国家級のプランを立てるのは共産党、ここで圧倒的多数で建設賛成で国会に回された後に否決されて拍手喝采を送ったのも私一人。
ヘンな日本人と呼ばれていました。

ともあれ、サイゴン到着は約2時間遅れの6時半ごろの予測。
タクシーが増えて、私たちにとってはありがたい事です。



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通常SE1が一番早いと思われがち、しかしハノイ−サイゴン間ではSE3が約28時間で最速なのです。
お急ぎのビジネスパーソンはどうぞ飛行機で、チェックインやセキュリティーチェックがあっても列車より早いのは当然。
私たちは夜汽車を使います。

SE3は先頭のディーゼル機関車は同じでも、客車は新しくなっていました。
ちょっと紹介しておきましょうかね、ここは私が何度か来なければならない喫煙エリアです。
灰皿がありますね、左がトイレ。



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ハノイからダナンまで走って来ましたからちょっと汚れているだろうなと覗いてみたら、まだ結構きれいでした。
ベトナムも洋式トイレがまだ普及の途上、この新型になるまでは便座がなくてしゃがむタイプだったんです。
今はタンク貯蔵式になっていて、『発車するまで使えません』という注意書きもなくなりました。
乗客が便利になったというより何より、沿線の住民にはありがたかった事でしょう。



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長時間乗る夜行列車ですから、この設備も重要です。
昔は…あまり書きたくないけど…ここでシャワーを使う人が結構いたんですよ、男女関係なくですからびっくりした事がありましたっけ。



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私たちが5人ですから6寝台キャビン、いえいえ、貸切ではありません。
同じダナンから夏休みを終えて大学に戻るという男子学生さんと同室、ひとりでお気の毒ですが私たちのペースに合わせてもらいます。

いつもは乗車してから枕にシーツやブランケットを支給されて乗客が交換、古いシーツなどはキャビンの外に置いておくと客室乗務員が回収してくれます。
今回はすでに交換済み、統一鉄道のサービスが良くなったのか乗務員の機転が利いていたのかは分かりませんがこれが当たり前。



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私はもちろん大学生さんと向かい合わせで三段ベッドの一番上、通称『屋根裏ベッド』で上体を起こすことも出来ません。
1段目ベッドの下はスーツケースなどの荷物入れで固定、2段目は折りたためて1段目に腰かけて食事なども出来るようになっています。



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車内販売のカートが来ました、今買っておかないと次はいつ来てくれるか分かりません。
昔は食堂車があったのに、廃止されたのはもう10年ほど前になりますか。
新幹線でも少なくなって、絶滅危惧種だそうですね。



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おつまみともちろんビールは必須、でも…。
うつ伏せの格好で飲むビールは美味しくない、だから2本だけにしておきます。



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旅行最後の食事はベトナムのカップ麺、まだ『コンビニ弁当』や『駅弁』のない国ですからちょっとミジメ感はあります。
「家に着いたら、出前を取るね」
家内の言葉に救われます。



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やっぱり最後までツイてない、夕刻にトゥイホア市の有名なチャムタワー(鷺塔)を撮ろうとしたら雨でした。
帰ったら親しくしてもらっている川向かいのお寺に行って、厄払いをしてもらわないといけません。



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サイゴン駅到着は予測よりちょっと早い6時13分、終着駅ですからここは慌てる事もありません。
さて私たちが乗って来た列車、SE3はどちらでしょうかね。
もうこんなに明るくなっています、長い間家を空けたのでお土産もいっぱい。
ちょっと疲れた、ツキのない旅が終わりました。



おまけ。
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旅行に出る前に、こんなツールを買っておきました。
デジカメ・スマホ・タブレットが5人で計8台、ホテルにはコンセントがあっても冷蔵庫やテレビで使えるのは限られてきます。
それに各々の機器ごとに付いているアダプタも、8台となれば結構かさばりますよね。
寝台車のキャビンだってコンセントは2個だけ、32万ドン(1600円)でずいぶん楽が出来ました。

ゴールデンシャワー

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ホーチミン市公園局の仕事は朝が早いのに、わが家前にずらりとバイクが並んだのは夕方の3時半頃でした。
たぶんこれが今日最後のお仕事でしょう、バイクの停められた向きからは南の川上方面から来られたものと思われます。
ここから区切りのコンリ橋まで、あと200メートルほどなのです。
作業内容は、何本か見える長い竿状の道具で推察されるのは以前見た事があるから。
到着して、休憩中ですかね。



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タバコ休憩よりも長い、『移動後休憩』と義弟は申しておりました。
今回は女性もいますね、作業内容もこれで下枝刈りだと察しがつきます。



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この通りに植えられているのはタイトルの『ゴールデンシャワー』であることはお伝えしました。
わが家自慢の『黄胡蝶』と同じでマメ科の植物、アップにするとこんなに鞘が実っています。
あれ?まだ花の咲いているのを見た事がないけど…それに、鞘のできている木とそうでない木があるのです。
もしかしたら、この木にも雄木と雌木があるのでしょうか。



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『作業中、徐行』の立て看板や赤いコーンなんて、やっぱり公園局だからでしょう。
下水局から委託された業者がマンホールを開けて作業する時なんて、自分たちが乗ってきたバイクを横にして停めるだけですからね。
交通整理の警備員?そんな人はこの街にはいません。



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ようやく作業が始まりました、長い休憩でしたね。
下枝を刈るとそれを集めて袋に詰めます、しかし、もうひとつ重要な作業もあるのです。



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それが始まりましたね、そうなんです、出来た鞘を落とす仕事がメインかも知れません。
この運河沿いは新たに整備されたもの、両岸には主にこの木が植えられました。
それまではこの花の時期になると、ゴールデンシャワーのあるタンビン区にあるテクノパークビルへの仕事が楽しみでした。

遊歩道ではひと月に1度は下草刈りをするし、落ち葉拾いは毎日。
水遣りはスプリンクラーが導入されてからは、散水車が回ることがなくなりました。
結構手間のかかりそうな木を街路樹に選んだのは、ホーチミン市でゴールデンシャワーの並木道が少なかったからですかね。



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この鞘は結構硬くて、先日のテレビドラマでは子供のお仕置きにこれでお尻ペンペンをしている場面がありました。
でも、車は平気そうですね。



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かなり荒っぽい手入れ方法でも、棹の届く範囲しか落とせません。
もちろんこれは食べられません、マメ科なのに勿体ないですね。
義弟に聞くと、鞘(種)を落とすと花が咲くと言います。
にわかに信じられませんね、普通は順序が逆じゃないですか。
話半分の半分ぐらいに聞き流しておきました。



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ところが荒っぽい手入れから2週間後、義弟の言った通りに黄色い花が一つだけでも付いたではありませんか。
義弟の話はお客さんからのまた聞きらしいけれど、でも逐一当たっているのは素晴らしい。
これは注目に値する花、もっとも先んじて私はネットで検索していましたよ。
ゴールデンシャワー、満開になったらもちろんみなさんにもお伝えしましょうね。
花のお好きな方、お楽しみに。

今度はぶどう

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この果物屋さんは以前にもご紹介した10年来のお付き合いをさせていただいているお店、ただ代替わりをしてしまったので最近は少々疎通。
「それはちょっと古いから、日本人には勧められないね。ベトナム人なら分かってるからすぐに食べてくれる。どうせ日本人は冷蔵庫に入れて、冷やしてから食べるんだろ」
『売らんかな』の多いベトナムの商人には珍しく、外国人には親切な物言いをするおばさんでした。

今年から売り場には無口な女性が、まるでスーパーマーケットで買い物している感じがします。
それに…前の人みたいなバナナ1本サービスなんて、面白いやり取りもなくなってしまったのです。



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もうみなさんにもおなじみになったバイクタクシーのLiem、ヘルメットの左に写っているのは丸亀うどんですね。
『美味しいもの』には人それぞれの好みがありますから他人様、特にベトナムの人にはあまり訊ねた事はありません。
でも、果物なら大丈夫だろうとLiemに聞いてみました。

「チョー(市場)の客待ちしている前にあるぞ、チョーには6軒果物屋があるけど一番だ」
「客待ちしてる場所って、チョーの北側だろ?」
「今そこはゴミの集積場になってる、それに(午前中は直射日光で)暑い」
「でも、いつもバイクに乗って近づいてくるけど」
「常客を見つけたら逃さないのがオレたちの仕事、スマホで客待ちしているのとはわけが違う」
グラブタクシーには競争心を燃やすLiemです。



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梨は韓国でリンゴはニュージーランド産ですか、店頭にあるのはほとんどどこの店も同じ種類です。
特徴があるのは輸入物、ここでは韓国産梨がお勧めのようです。
「イチゴはないの?」
「イチゴはないけど、美味しいブドウがある」
なんですか、その切り返し方は。

「ブドウはどこからの?」
画像の中段左です。
「赤いのと紫色はアメリカ、真ん中の緑色はタップチャム(ベトナム中部のファンランの事)。(緑色のブドウは)今最盛期だからね」
店に並べているのではなく、冷蔵庫から同じブドウを取り出して試食を勧められました。
5粒ほど取って食べたのがLiem、これは「買えよ!」という脅迫行為です。



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私も皮ごと1粒食べておいしかったので、買いましたよ1袋。
袋にはザ・グレープとあるだけで、産地も種類も書かれていません。


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「これ、チビが帰ってきたらおやつに。私は少しあったらいいから」
そう言って家内に渡すと、家内が答えました。
「私も今日ファンランのブドウを買ってきたところだけど、でもこれは色が悪い」
ムカッ…せっかくみんなで食べようと1.2キロで24万ドン(¥1200)も払ったのに。



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これ、色が悪いですかね。
では私が食べてしまおうと、風呂上りに冷蔵庫から出しました。
時刻は夕刻の5時、金曜日ですからぼちぼちチビの帰ってくる頃だと思っていたら、お帰りなさいです。
「オイシーゾ、コボン(家内の事)ニモ アゲヨー」
おいおい、袋ごと持って行くのかよ。



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まあ…みなさんでおいしいと食べてくれたのでしょう、それはそれでうれしいんですけどね。
ちょっとだけ残しておいてくれたらいいとは言ったけど、小粒が6個と中ぐらいが1粒だけをチビがリターンしてくれました。
階下には家内の妹たちが来ていましたから、覚悟はしていました。
でもこれじゃあ、Liemが試食したのと変わらないじゃないですか。



おまけ。
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いつもはクエ(シナモン)繊維で編んだスリッパを部屋履きに使っています。
鼻緒タイプは久しぶり、靴下をはく機会が多いから面倒なんですけど。



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朝にメールをチェックする10分間ほどで、左足だけに鼻緒の跡がついてしまいました。
今の時期は左足だけに朝陽がさします、これでたった5日間です。

はははのフィナーレ

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3週間前歯のない生活が、今日終わります。
終わる予定なんです、何とかテト前には終わらせて欲しいとお願いしていました。
たくさんに知り合いが来るのに、マスクしてお会いするのは失礼。
何より、飲んだり食べたりするのにマスクしたままでは話になりません。

歯茎にネジの付いたナットを入れてから3週間目、女先生から電話がかかってきて1日早い午前10時半の歯科医院い木でした。



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今日はインプラントを入れるだけだから、血圧降下剤は飲まずに来ました。
今は150が3日続くと飲み始める事に勝手に決めているのは、これが石原裕次郎さんの死因にも挙げられているから。
通常は130台に収まっているので、通常値より少々高めでも体は好調を維持しています。
でも、ここに横になると、やっぱりドキドキしてきますよね。


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左の箱が紫外線消毒装置、右の箱に血圧計がしまわれています。
え?なんで?
助手さんが血圧計を取り出して、私に近づいてくる。

「150を超えていますから、この錠剤を飲んでください」



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今回は診療台に横になった私の右腕を取って、椅子に座ったこのかたの膝の上に乗せるんです。
奥の診療台にはひじ掛けがない、こうする以外にないんでしょうかね。
妙齢の娘さんでもある助手さんにこんな測定をされると、血圧は上がるでしょう。



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30分後の測定で合格、その理由は次の写真で分かります。
もうここでは写真を撮りまくってきたからでしょう、助手さんが今日入れるインプラントを持ってきました。
「写真、撮ります?」
そうですよね、入れてしまってからでは撮りにくいですからね、ありがとうございます、と。



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助手さんの好意でしょうか、エアコンが私を直撃しています。
あまり冷たい風を感じるのは好きじゃないけど、これで血圧が下がるのなら仕方ありません。
測定方法を変えていただいたら、きっと平常値に戻ると思うんですが。



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男先生は出口に近い診療台で治療中、仕方ありませんね、血圧が下がるまでの時間がもったいない。
私は助手さんたちとバカ話、なぜかよくご存じな日本のアニメが話題。
これに関連してはほとんど知らないのに…ドラえもんとクレヨンしんちゃんなら全完読はしていますが。
ほとんど聞き役、日本文化が若い人たちに愛されるのはいい事です。



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ゴム手袋が消毒室から準備されて、私の顔には口の部分だけが開いた手術用シートがかぶされます。
新しい歯を入れるだけなのに血圧を測ったりと、いかにも大仰なのはなぜかな。
日本では血圧なんて全く関係なかったし、出血しそうな時でもこんなシートはしなかったように思います。
国が変われば法律も変わる、手術やそれに至るまでのセオリーだって違うのでしょう。
出血を覚悟しなければならない手術であれば、例え歯科医でも血圧を測定しておくのは決して無駄ではないような気がします。

知人が言っておりました、歯科医は力仕事の重労働だと。
分かりますね、男先生が腹に力を入れるような息遣いで、新しい歯をセッティングしています。
インプラントの仕組みはよく分からないけれど、ねじ込むだけではなさそうなんだ。
10分ほどでシートが取られ、口を漱ぐように指示が出ました。



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噛み合わせの調整に入ります、例の接触する部分の歯が赤くなる紙を噛んで左右に動かします。
男先生、「もういいですから出しなさい」とは言いません、私の顎の下をポンポンと叩くのです。
そして嫌いなリューター(回転砥石)で赤い色の付いた部分を数ります、私が金型修正でよく使った赤丹(光明丹)と同じですね。

あ、センセ、今削っているのは私の元からある歯じゃないですか。
削るなら新たに入れた部分を…と言っても、あいにくこんな状態では喋る事は出来ません。
繰り返すこと3回、「OK」の声で歯を前後左右に動かしてみました。
「大丈夫みたいです」
もう男先生は私に使ったゴム手袋を診療台において、入り口の患者さんの方に。
今日は女先生がいないので、お忙しそうです。

家を出る時に家内が言いました。
「今日で最後なら、お礼のチョコレート(明治ブラック)を持って行ったら?大きい方」
ベトナムでは通常医師へのお礼はありません、高級病院は別にして。
それでもかれこれ1年近くもお世話になったのですから、これは当然でしょうね。
もちろんいっぱい面倒を掛けた助手さんたちにも同じもの渡して、「これでお終いですね、ありがとうございました」とお礼を言いました。
「次は3ヶ月後ですよ、点検のためです」



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指定通り3ヶ月後の午前10時、今度は手ぶらです。
男先生はいるのに、助手さんに案内されてレントゲン室。
「これが本当に最後ですよ、問題がなければ」

終わってから一応診療台に横になって、男先生を待つ間助手さんも同席。
助手さんがフィルムを現像して、診療台の小さなバックライトの付いたすりガラスに貼り付けます。
「健康そうないい歯に収まっています、これで終わりです」

途中仮歯のチタン部分が折れて50万ドン(¥2500)が余分な出費となったけれど、それ以外は一切別項目での支払いを求められた事はありません。
私の血圧値が高くて三度も降下剤をいただいた事もあるのに、すべて最初の治療日に支払った1000米ドルポッキリなのです。
機械も器具・工具も全て特許を持っているドイツ製でした。
日本の『インプラントネット』で検索してみたら、前歯1本なら最低でも30万円とありました。
それ以外に『初診料、再診料、医学(指導)管理料など…150〜1,500円、治療期間中の仮歯代…5,000〜20,000円』なのだそうですよ。
わが一時払いの医療健康保険でも歯は除外されていますから、これはありがたいじゃないですか。

チョコレート、今日に渡した方がよかったかな。

スーパーで刺身

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申しわけありません、これは再掲です。
何せ目的がなければ、なるべく来たくないスーパーであることは私の中で決めてあります。
理由は後述、まずは店内をご覧ください。



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最近は各国資本のコンビニも増えてきました、しかし老舗でもあり現在店舗拡大中でもある『コープマート』はずいぶん元気なのです。
今日やって来たのは4月から刺身のコーナーが誕生したと聞いた事と、家内が結婚披露宴に出席するから夕食は自分で。
いつもはどこかから出前を取ってもらうのに、断ってまでここに来ました。



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朝一番とあって商品の補充と重なったみたい、どこの通路を通ろうかと悩みますね。
何だかわが漫歩で舗道を歩く時の障害物競走みたい、ここではほとんどの人がカートを使うからでもあります。
私みたいに買い物かごを使う人はごくまれ、それだけ売り上げも大きいと思われます。



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あまり人気のないコーナーに、刺身の案内板がありました。
『アクルヒグループ』なんて企業が日本にあるとは知っていました、1区の日本人街とされるレタントン通りに食料品や日用品を売るお店があったはず。
私はまだ一度も出掛けたことがありません、近くに『ハチハチ』があるし刺身を食べたくなったら『スシバー』から出前を頼みます。

出前を断ってまでしてやってきたのには、どんな種類の刺身があるのかを知りたかったから。
それと、ベトナムで獲れた魚であればいいなと、それは価格ですぐ分かりますよね。
空輸されてきた魚はそれだけの値が張ります、それを謳う高級日本料理店も知っています。
でも南シナ海(ベトナムでは『東海』と申します)は魚の宝庫、これを刺身にしないでどうしますか。
コールドチェーンもかなり発展してきましたからね。



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一番上で見えない鮪の赤身は日本よりずっと安かったけれど、トロは日本に輸出していると聞いています。
しかし…タコがオス・メスともべらぼうに高い。
これが『空輸品』なのでしょう、それにイクラは南国ベトナムだと絶対獲れるはずなし。
さて、何を買いましょうかね。



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チビは塾、夜はひとり飯です。
マルちゃんの焼うどんにいくらとトロサーモン刺身の親子食いなんて、まるでチョンガー時代みたい。
もちろんもち米焼酎蓮茶割りの晩酌付き、この日は休肝日ではありません。



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やっぱりベトナムだ、刺身包丁を綺麗に引けばこんな事にはなりません。
それともまな板が悪いのかな、いずれにせよもう一つ他のブロックを見れば分かりますか。
これがあると興醒めですよね、日本料理の職人さんは急増しているはずなのに。



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案の定こちらも切れてない、日本料理店みたいに数をこなさないからでしょうか。

日本に旅行してきた義弟が、日本人である私に質問したことがあります。
「刺身ひと切れごとに切れ目が入っている理由、知ってるかい?」
「醤油の乗りが良くなるようにだろ」
「いや、違う。この切れ目ごとにわさびを入れて食べるんだ」
「誰に聞いた?」
「ベトナム人添乗員がそう言ってた」
私は知らなかったけど…本当ですかね。



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別の日の事、この店の焼豚は美味しいんです。
でも…しょっちゅう…こんなに…切れてない。
店員さんの作業を見た事がありました、全部大きな中華包丁で仕事をしているのが原因なんでしょうね。
家内に言えば即刻買う店を変えられてしまう、我慢、我慢。

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