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中部のバインセオ

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ベトナムに来られた方は、きっと1度は食べられたことのあるバインセオ(Banh Xeo)。
中部ではちょっと様変わりなものになります。

いかに料理上手なキムチのお母さんが作っても、これにはなかなか手が出ません。
具材も南部で食べるバインセオと、エビが使われていない以外あまり変わりはないのに。
こちらの方が野菜に包むこともなく、食べ方はもっと楽なはず。



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人間なんて、勝手気ままなものです。
これがまったく別な料理だとすれば、私も問題なく食べることができるかも知れません。
モチモチの食感だって、捨てたものではありませんから。

そう考えようとしても、私の頭のなかではどうしても「バインセオじゃない」と、拒否反応が起きてしまうのかも知れません。
ちょうど見かけも味も違うSUKIYAKIが出てきた時のように。



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家内が作った「南部のバインセオ」、中身が見えるように崩してあります。
やっぱりこの方がバインセオとしては絶対に美味しいと思います。

決して家内の肩を持つわけでもなく、ビールにピッタリだという理由からでもないんです。

意外な出会い

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ベトナムのセミ、抜け殻はマンゴーの若木にありました。
大きさは日本の小型セミほど、鳴き声は不思議と記憶にないんです。
少なくとも日本のセミと同じであれば、○○セミに似ていますとも書けるんでしょうけど。

成虫を撮りたくて辺りを探し歩いても、鳴き声がわからなければ発見が難しい保護色です。
今回もとうとう諦めることになってしまいました。



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「ユンボン(私のこと)!オッキイオッキイ ムシ アルゾ!コワイゾ!」
姪っ子から報告を受けたのは、統一鉄道での帰り「タイプSH」の客車内でした。

最初はゴキブリでもいるのかと、ティッシュペーパーを持ってコンパートメントを出ると、姪っ子の指す先にはセミがとまっていました。
通路の窓の下枠、ちょうど姪っ子なら目の高さです。
私ならほとんど見落としてしまうでしょう。

ティッシュペーパーは姪っ子に渡して、あわててカメラを取り出しました。
「ちゃんと見張っててよ!」
「ヤ〜(はい)!」

初めて撮れた、ベトナムのセミです。



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ずっと同じ姿勢のまま、もしかしたらとセミ掴みをしてみました。
二本の指で二カ所の羽の両側を押さえ、もう一本は頭の真ん中、これが小さな頃に覚えたセミ掴み。
羽を動かそうとする筋肉の振動が指に伝わります、大丈夫なようです。

セミの一生は地中に5〜7年、地上での生活はわずか1週間ほどと聞いています。
本来開いてはいけない列車の窓、こんな時はきっと許されるでしょう。
手の平に移して窓の外に手を出す前に、もう1枚いただきました。

姪っ子は得意ではない昆虫を目前に緊張していたのでしょう、「バイバイするよ」と言うとホッとした様子でした。
ゆっくりと走る列車の窓から飛び立ってしまってから「バイバイニャ〜!」
コンパートメントに戻った姪っ子は、ファミリーに私がゴキブリを逃がしてあげたと報告したそうです。



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おまけ。
カナブン、関西の私たちは「ブンブン」とか「ブイブイ」とか呼んでいました。
これは列車内ではありません、念のため。

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