過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

キムチの気持

イメージ 1

わが家の居候だったキムチ(Kim Chi:金枝の意)の、初登場です。


2004年に服飾デザインの専門学校を卒業した9月からわが家の居候をしながら、私の目から見れば『気ままな修行生活』を送っていました。
キムチにすれば決してそうは思っていなかったでしょう、夜の9時が門限などのいろんな制限を私から付けられて不平をこぼしていたことも人づてに聞いたことがあります。

遠くクアンガイに暮らすご両親から預かった大事な娘さんですから、時には厳しく叱ったことだってありますし、いくらデザイナーのタマゴだからと言っても、あまりに奇抜な服装への注文も付けたこともありました。
おかげで顔を合わせてもぷいと目をそらされることが何日か続いたことも、幾度か経験。

もちろん英語の勉強がしたいと言い出した時には全面的に応援したこともあるし、ファミリーでの旅行にはいつも声をかけることも忘れませんでした。

キムチから「折り入っての相談がある」と申し出があったのは一昨年の年末、これは私たちにとっては想定内のこと。
服装から奇抜さが影をひそめてきたし、土・日曜には門限いっぱいまで出かけることが多くなっていたからです。
家内と顔を見合わせて、「やっぱりか…」

メモに書かれたレストランに出かけると、あらためてやっぱり。



イメージ 2

これはいただいた披露宴の招待状です。
二人で相談して決めたそうで、キムチにしてはかなり地味。


キムチのデザイン画が大手のアパレル会社に売れたのは、たった一度だけ。
メールマガジンの『サイゴンニッキ』でご紹介したのは、もう5年前のことになりました。

「展示即売会に出ているから、見に来て!」
弾んだ声で招待状をくれたのに、商品となって並べられていたのはなんと『特売品』コーナー、気が強いのがひとつのウリでもあったキムチが涙目になったのは後にも先のもこの時だけでした。
デザイン画の買い取り価格が10万ドン(¥500)、売られていた『特売品』の値札が25000ドン。
きっと傷ついたと思います、でもこれが現実なんです。

それでも部屋にこもりっきりになったのはたった2日だけで、見事に復活。
へこたれないし、気持の切り替えが早いのはベトナム女性の特性でもあると思います。
またデザイン画に取り組むし、試作の足踏みミシンの音が聞こえ始めました。
もちろんバイクを使っての『特攻売り込み』も。



イメージ 3

故郷の慣習に従って、『嫁取り式』と結婚式は4月29日に済ませました。
私たちに声がかからなかったのは新婦側の遠戚だから、この地方では送り出す側はごく簡素に身内と友人だけで、迎え入れる側はとても派手な式が執り行われます。
詳しくは『結婚式 in クアンガイ』の書庫にあります。


「背が高くてハンサムで、お金持ちでないと結婚なんかしない」
キムチは、お母さんを前に言い放ったことがあるそうです。
私は笑いながらお母さんに言いました。
「たぶん、いつか逆転劇が用意されていますよ、心配いらないと思います」
予言は、当たりました。

お相手は同郷クアンガイ省、サイゴンでエンジニアとして働いているそうです。
「理想の男性なのかい?」
ちょっかいを入れるつもりで聞いてみました。
「優しいし、面白いし、ユンボン(私のこと)と同じ外国での仕事の多いエンジニアだから、出張している間に私の仕事を自由に続けていいって。イメージは(10点満点の)ようやく6点かな」
たぶんこの『イメージ』とは、描いていた『理想像』との格差を彼女なりに表現したものだと思います。

「ご両親には?」
「これからです」とは、お相手のKyさんから。
二人にとって私がどんな人物像になっているのかは分かりません、引き取った家内が「あなたがいちばん『イシアタマ』だからでしょう?」
確かに自由を好むベトナム人にとって、日本式のルールはかなり堅苦しかったのかも知れません。
「イシアタマって?」
家内が説明すると大笑いの二人、「シュア!」

古くからブログを読んでいただいている方はご存じの通り、少数民族の同級生と結婚したいと甥っ子から相談された時には『できちゃった婚』をそそのかしたほどなのに、です。
私にも相手が女性と男性では二重人格的アドバイスをするのだと心当たりがゴツン。
思わず言ってしまいました、「シュア!」



イメージ 4

これがサイゴンでの披露宴招待状、5月15日(土)の19時からです。
自分でデザインをして、友人たちの協力で作り上げたというウエディングドレス、とっても楽しみです。


結婚式を挙げる前に引っ越していったわが家の空き部屋に、10日からご両親が逗留されています。
お昼はキムチがお世話になった方々へのご挨拶に同行、私も一緒に『サイゴンのパパ役』をこなす毎日。
披露宴当日に初めて顔を合わすことも珍しくない日本と比べて、地縁血縁を重んじるこのご挨拶は大変です。
連日3軒以上のお宅をタクシーで回ります、カンボジア旅行よりずっと気疲れするのは間違いありません。

そして夜は、中部からの美味しい海の幸で連日の宴会。
いろんなお客様もやってきてくれますから、三日三晩続くベトナム中部の結婚式には及ばなくとも、それに近いものになりつつあります。
今日はキムチのお兄さん、タンさんも到着。
また海産物の差し入れがありました、ひとりで持ってきたのが不思議なほど。
15日が終わるまでは、休肝日はなさそうです。

ブログに投稿の許可もいただきましたから、披露宴の写真は酔いつぶれるまで撮り続けます。

開く トラックバック(1)

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事