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披露宴:プロローグ

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ここがキムチたちが選んだ披露宴会場です。
日本なら『○○殿』とか表現される披露宴会場も、ベトナムではレストランの範疇に入っているのは結婚式と披露宴が明確に分離されているからだと思います。

ホーチミン市で披露宴会場の集中しているのがタンビン区、タンソンニャット空港のある行政区です。
この会場もそのうちのひとつです。



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ここには17の会場があっても、『お日柄のいい』とされる週末に会場を押さえるには1年前から予約しないといけないとか。
もちろんこの日もおそらく満員御礼状態だったと思います。
このカップルはアオザイ姿の男女が5組、出席者を歓迎していました。

キムチの披露宴会場はこの右で『ルームF』、日本なら『△△の間』などと呼ばれるんでしょうけれど、私にはこの方が覚えやすくていいかな…。



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『VAN KY』さんと『KIM CHI』さんの会場とあります。
ベトナムでは同姓が多いので、『□□家と◇◇家』といった表現はされません。
もし日本流の表示をすれば、大混乱間違いなしでしょう。

受付は新郎新婦の友人たちが担当します、女性の座っていることがほとんどです。
キムチもずいぶんたくさんこの席に座っていましたから、ベトナム語に疎い私が出席する場合、キムチの姿を探すのが一番の早道だったこともしばしばでした。

それが、今回は主役です。



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受付の反対側にはもうひとつの目印、事前に撮影されたパネルも飾られています。
この習慣はここ15年ぐらい前からでしょうか、今ではどんな田舎の、自宅で行われる披露宴でも目にします。

これは、記念写真にはなっても式場では無駄かも知れません。
なぜかといえば…。



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実物が、入口に立ってお客様を歓迎してくれるからです。
記念写真も、ビデオ撮影も、同時に行われています。

これがベトナムでの披露宴で、新郎新婦がいちばん疲れる作業です。
家内がメモに『疲労宴』と書いた昔が、懐かしく偲ばれます。

やっぱりプロのカメラマンとの差は歴然ですね。
自分でデザインして仲間たちと縫い上げたウエディングドレスがあまりにシンプルだったのが、私には驚きでした。



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私たちの到着は予定時刻の45分前、まだ出席者より会場のスタッフのほうが多い気がしました。
10人掛けの丸テーブルが30卓、これがちゃんと予定通り満席になるのでしょうか、ちょっと心配でした。

私たちは正面に向かって左、新婦側縁者の席に着きました。
いちばんステージに近い席には親友たちが座って、次ぎに大切な親戚が陣取るのがしきたり。
たいていここには血縁の本家筋、それも長老といわれる方が座る席だと知っていたので、案内のキムチパパに家内とともに固辞しました。
「ここ!」
初めて座る席になりました。



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ステージの前にはシャンパンフロー、その向こうにベトナム式のウエディングケーキ、今日の主役を待ち受けます。
タワー式の巨大なウエディングケーキは、まだベトナムでは見たことがありません。



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ステージへのバージンロードは約20メートル、キムチにとって長いロードに感じるのか短く感じるのか。
定刻より15分遅れで場内の明かりが消えました、ベトナムではとても優秀な部類の披露宴が始まりました。

【続く】
ようやくこの日のお酒が抜けてきました。
二日酔いから脱出しても、明日はキムチファミリーが故郷に戻られる日。
今夜はさよならパーティーになります。
また「ウィ〜!」です。

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