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カブ改、ワイルド仕様

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フレームは紛れもなくスーパーカブ、フロント部分はオーナーさんが「HONDAのCD、中古部品で買ったものだ」とおっしゃいますが、にわかには信じられません。
ベンチェーでの遠戚でカブの話が盛り上がっていた時、おひとりが息子さんに電話してわざわざ乗って来させたバイクでした。

フロント部分だけではなく、すべて中古部品だけで1台に仕上げたと、自慢話が繰り広げられます。
前輪と後輪とでは、タイヤサイズもホイルも違いますし、ナンバープレートもありません。



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ヘッドランプはかなり小型、それでも『お隣のカブよりずっと明るい』と鼻高々。
この時は家内が同席していたので翻訳間違いはないはず、どれぐらいの金額・期間で改造されたのか聞いてみました。

「金額は50万ドン(¥2000)、エンジンは別で50万ドン」
やっぱりカブのエンジンは、古くても高値で取引されるようです。
「まだ完成じゃない、組み立て始めてまだ2年だけど、3ヶ月目から農作業に使っている」



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缶入りのスプレーで塗装したのは何ヶ月か前。
まだ半分以上残っているから、雨季が明けたらもう一度塗るそうです。

重ね塗りをするには塗膜が完全に硬化しないうちの方がいいはずですが、趣味に水をさしてもいけないので黙っておきました。
膝の部分には分厚い材木が乗せられて、『働くバイク』の片鱗がうかがえます。



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荷物台も手製、純正品よりずっと丈夫そうです。
ここに、たまにリヤカーを連結して走ります。
素材はやっぱり建築用の鉄筋を流用、もちろんロープ用のフックも溶接されていました。

でも、人間が座るにはちょっと痛そうです。



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『バイクロード』はほとんどコンクリート舗装になりました。
これだけ泥を被っているのは農作業で活躍している証拠でしょう。



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クランクケースの『HONDAロゴ』には、ちゃんと日本製の刻印があります。

キック一発、おなじみのカブ音が聞こえます。
「またな!」
どうやら息子さんに迎えに来てもらう口実もあったようでした。
痛そうな後部荷台に跨って、原価四千円の改造カブが去ってゆきました。

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