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私が年に二度していた事をよく覚えていて、しっかりとコピーしたものです。 事の起こりはお姉ちゃん格の姪っ子たちに買って来たおはじきをすっかり巻き上げられ、残ったひとつをこうして増やそうとの魂胆でした。 話を聞いた家内が私たちに内緒で果物の種をいくつか植えて、ひとつから芽を出したのです。 「これ、何の木?」 「そう、ニャンの木」 ニャンとはリュウガンの事、それでもチビはおはじきの木だと言い張ります。 わが家では『おはじ木』と命名されたのです。 成長競争では、チビの背丈を超えました。 「ニャンは接ぎ木でしか実はならないよ」 義弟からそう聞いていたので、収穫の期待はしなかったのです。 もうこの頃には、チビも「おはじきの木」だとは言わなくなっていました。 その奥に大胡蝶の種を植えたので、伐採してしまう事も考えました。 「この木は、しぶといよ」 家内が言うとおり、どの枝も枯れたりはしません。 なかなか決断ができないのは、チビと成長を競争していた思い出があるからでしょう。 3日前の事でした。 「あれ?実がなってるよ」 遠くはよく見える家内が言いました。 嘘っ!と思ったのは、まだこの木から花が咲いたところを見た事がなかったからです。 イチジクは実が花、他に花も咲かずに実のなる植物が思い当たりません。 ほらと言われても、まだ分かりません。 「いぇーい!」 チビも発見したようです、私はこの枝先だと言われてようやく分かったのでした。 枝を近くに持って来ないと、これは水遣り時には見つけられませんよね。 家内が手を伸ばして、ようやくの記念写真です。 ニャンは表皮が硬い果物、それにゴツゴツ感がまだありません。 接ぎ木しないと実はできないはずの木に、ニャンという事でしょうね。 義弟は「この枝だけが、先祖返りした」などと言い訳をします。 ジャム作りに凝っているチビは、ネットで作り方を検索。 市場でたくさん買って来て、それに混ぜれば『わが家産・ニャンのジャム』として通じるかも知れません。 産地偽装でも、親類内なら許してくれるでしょう。 今さらこんな実が出来たって、9年生(中学3年生)では見向きもしないでしょうね。 伐採しないでよかったとの気持ちと大胡蝶の成長とがバッティング、狭い箱庭で勢力争いが繰り広げられるのかも知れません。 |
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2017年07月15日
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