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10年って言ったのに

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クアンガイ省から(黙って)持って帰ってきた大胡蝶の種、帰宅してから1週間後に撒きました。
もちろん3個入りの方を、8個入りは日本からお客様が来られた時のお土産に取っておきます。
箱庭の土が合うかどうかが不安、でも一つぐらいは芽を出すだろうと祈る思いで同じ所に。

ベンチェー省の実家に大胡蝶の木がある義弟は「10年はかかる」と言っていたけど、まずは芽が出るかが大問題。
3センチほどの穴に埋めました、3個同時に。



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何と1週間でこんな目が、それも3個同時にです。
「どれか一つにしておいた方がいいよ。他の芽は付いた土ごと鉢に植え替えればいいけど、育つかどうかは保証しない」
義弟からは冷たい言葉、それじゃあこのまま育てようかと思いました。



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6ヶ月後の大胡蝶、特徴のある小さな葉がニャン(リュウガン)の木陰で育っています。
南国の木は成長が早い、わが家前の遊歩道に植えられたゴールデンシャワーの木だってもう5メートル近くになっているぐらいですからね。
3本とも同じ背丈、もうどれかを間引くなんて根が絡まっているからできないでしょう。



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1年2か月たった、今日の大胡蝶。
あれ、ニャンの木の向こうにオレンジ色が見えませんか。



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ズームしてみるとよく分かります、まぎれもなく大胡蝶の花ではありませんか。
「水は花が咲くまで多めに、朝・昼夕方の3回。スコールが来たら、遣らなくていい」
3本同時に育つかなと言いながら、義弟はアドバイスはくれたけど。
キミ、確か花が咲くのは10年後ぐらいって言わなかったか?



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ズームの限界、まだ特徴のある長い雄しべは見えません。
でも、蕾らしきものだって見えます。



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壁側の木からも、花が見えます。



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やっぱりズーム、ニャンの木が邪魔してこれぐらいにしか見えないけど。
義弟に10年も経たないのに、花が咲いたぞと言いました。
「一人前の木になるには、10年かかる。これは狂い咲き」
まだ自説を曲げません、実にベトナム人らしくて笑ってしまいます。

「実のならないニャンの木が邪魔だね。ニャンの木は強いから、水分や養分も独り占めにしてしまうよ」
確かに根元に植えてある『少々水を遣らなくても、手を加えなくても育つ』という十時花(松葉ボタン)がかなり劣勢。
でも、この木の責任者はチビ、最近は学業に専念して水さえやらなくなりましたが、所有権はチビなんです。



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ベランダに立つと、確かにニャンの木が箱庭の主に見えます。
常緑樹の部類ですから、葉っぱが落ちて迷惑をかける事もないのに。
しかし新しい仲間の大胡蝶が、まったく見えないのも寂しい。
チビに相談してみよう。



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学校帰りのチビを口説くこと三日間、ようやく諦めてくれたので早速行動に移しました。
気が変わってはいけません。
ヘイヘイホーなんて簡単ではありません、ニャンの木は二胡の棹にも使われるほど硬いんです。
まず枝から始めて幹にまで取り掛かるまで15分、ちゃんとゴミの回収場に持って行けるように束ねてから幹に取り掛かります。
こんなノコギリより、カナノコの方がいいのではないかと思うほど硬い。
さすがに10年物、小さくても切りごたえがありました。

これで大胡蝶の環境は整いました、次に花を咲かせてくれるのはいつかな。
10年はちょっと長すぎるのではないかな、来年の雨季に期待しましょう。

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