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都会の鶏

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まだわが家前の堤防が整備されて間もない頃で、約10年前に撮っておいた写真です。
なぜタイムスタンプがないのか、それはこの頃使っていたPCのハードディスクが壊れてしまったから。
古いわがブログから拾ってくるしかありませんでした、ずいぶん時間がかかったけど。

「これは、闘う鶏ですか?」
お爺さんに訊ねた事がありました。
「そうだよ」
「二羽は仲がよさそうですね、闘鶏なのに」
「これは夫婦(つがい)だからさ」
納得したシーンを思い出します。



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ベンチェー省の遠戚様も闘鶏が大好き、村で一番強いと自慢されていた鶏です。
なんでも縄張り意識が強くて、強い鶏ほど木の高い所でにらみを利かせると聞きました。
確かに毛艶も黒光りするほど、足首も太くて逞しさを感じさせますよね。

私が来た当時は、川向かいで人だかりがすると闘鶏が始まるのをよく目にしました。
特にテト(旧正月)期間中なら多少の賭け事には公安(警察)も目をつぶってくれるとの『暗黙の誤解』なるものがあって、ずいぶん派手に行われていたものでした。
鳥インフルエンザの患者がサイゴンでも発生して、家禽類飼育禁止令が出されてからは公安も目をつぶることがなくなって衰退。
朝早くからの鳴き声はずいぶん少なくなりました、とはいえ、現在も皆無ではありません。



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上半身裸のこの男性は路地中に住んでおられて、近所ではちょっとした顔役。
その理由は書かずにおきます、ただ、長年この地域を担当している公安の大尉さんにも頭を下げない人物とだけしておきましょう。
この記事は鶏に関して、ですからね。

いつも見慣れた光景、2匹飼っている闘鶏を夕方になるとこうして運動させるようになったのは離婚されてからです。
今日が特別なのは外国人観光客がカメラを構えているから、闘鶏が珍しい国ってあるんですかね。
日本はどうだったのでしょう、軍鶏(シャモ)という言葉があるぐらいだから…。



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飼い主の男性は時々『訓練』と称して、二羽の鼻面を…(鶏に鼻づらなんてあったかどうか)向き合わせるようにします。
すると本能なのでしょうね、同じ飼い主で同じ家にいるのに飛びかかってくるのです。
『仲良きことは美しき哉』なんて、武者小路先生のお言葉などは通じないんでしょう。
白い鶏がジャンプして、茶色の鶏にアタックするのが見えますね。
闘鶏の正式な試合では足に刃物を後向けに1本だけ付けて、時間無制限の1本勝負です。
日本では格闘技に人気があるそうでが、ムエタイが盛んなタイだって闘鶏にもずいぶん人気があります。



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いいアングルで写真が撮れたか確認中の観光客、こんな時はデジタルカメラがいいですよね。
フィルムカメラだと、現像してもらうまでどんな写真が撮れたか分かりません。



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ちょっと場所を変えて正面から狙うんでしょうか、この観光客さん。
二羽の色も、取り合わせがいいというか。
きっとテトに開催される地方都市の闘鶏場を見たら驚かれるでしょう、まさに死闘なんですから。
その後にふるまわれる鳥鍋、食べられますかね。



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鶏は朝が早い、そんな事はみなさんご存じのはず。
路地奥と川向かいで、まだ薄暗いうちから鳴き声が聞こえて来るようになりました。
私はよく田舎に行きますからこれは慣れっこ、ただ田舎の鶏はサイゴンのように始終鳴いたりしません。

二羽の内で、白い方の鳥はその『始終鳴く』鶏なのです。
飼い主さんは仕事が休みの朝になると、こうして2時間ほど放置して日光浴させます。
その2時間鳴きっぱなしなのが白い方の鶏、「じゃっしいわい!」と言いたくもなりますよね。
義弟に、もしかしたら鶏は水が欲しいのではないかと聞いた事があります。
「鶏に水を与えるより、飼い主に奥さんを与えたら解決する」



おまけ。
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白いお髭はいいとして、下駄を履いていただいたら画伯の称号を差し上げたい。
あ、画伯はランニングシャツを着ておられましたかね。

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