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また時計屋さんに

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愛用の時計が腕に力を入れた途端ぶら下がり状態に、床にまでは落ちませんでしたけど。
チェックすると頭が円球状の留め金がありません、探してみたけど私の目では見つからない。
出勤前ですからスペアの腕時計をして、と思ったら…。



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コヤツもヒンジのピンが折れたのでしょう、腕巻き不能。
30分ほど遅れると会社に電話して、夜勤明けの甥っ子に頼んで時計屋に直行しました。

2年前の誕生日にスタッフからもらった『スマートウォッチ』は、約1年半の寿命で終わりました。
USBのコネクタを差して充電しようとすると、いつまでたっても『充電してください』の表示が出たまま。
もらったスタッフに事情を話して使い方が悪かったのかなと謝罪すると、「仕方ありません、中国製ですから修理も出来ませんね」と逆に1年以上使えた事にびっくりしていました。



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いつもの時計屋さんです、仲のいい御夫婦で二つの時計をそれぞれチェックしてくれます。
「この時計(スペアの方)は、ピンさえ取り換えればいいけど。でも他のピンも動きが悪くなっているから、ベルトを替えた方がいいね」
「やっぱり例の国製だものね。じゃあ、数分もあれば交換できるね?」
「セイコーはもう留め金ごと交換しないと、日数はかかるけど」



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ご主人が作業している間に奥さんはいつものセールストーク、新しい腕時計に替えなさいと力を入れます。
「これセイコー(のコピー)自動巻きで防水10メートル。これはカルティエ(のコピー)で、こっちはロレックス(のコピー)」
でも、食指は動かないんです。



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やっとステンレス製のベルトが外れたと見えて、ご主人からどのベルトにするかを選びなさいと。
奥さんが新しい時計を勧めるから、時間の浪費でした。
「どれでも12万ドン(¥600)」
屋台で商う時計屋さんではベルト交換だって重要な食い扶持のひとつですから、きれいに陳列してあるのに。
この店ではこんな透明の袋に入れられていました、早く決めて会社に行かねば。
スペアの文字盤は黒ですから、黒いベルトにします。



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以前はここにも掛け時計がずらっと並んでいたのに、サングラスの販売も始めたんですね。
レイバンってアメリカだと思っていたけど、イタリアなんですか。
ご主人に聞いたら「生まれはアメリカの軍用が主で、今の製造はイタリア」なのだそうです、知らなかった…。
でも、これだってコピーの匂いがプンプン。



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これが600円の牛皮ベルト、私はベトナム人男性と比べると腕が太いのです。
最後の穴を使ってようやく留まります、でも牛皮のいい香りがします。
これでしばらくは我慢、この程度の皮なら少々使えば伸びてくるでしょうから。



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今度は止め金具交換に5日もかかりました、前回はたった3日だったのに。
私が会社から戻ってくる時間に合わせて持って来てくれました、義弟の店で『0度』という瓶入りジュースを飲みながら。
「今度はちょっと時間がかかったね、修理代はいくら?」
「前と一緒」
「20万ドン(¥1000)でいいの?」



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今度の止め金具はリリース(ベルトを外す)ボタンが埋め込み式、セイコーの純正品も初めて交換したものも平たいノッチが上下にありました。
新しいタイプはボタンが片方だけ、それに磁石を近づけても前回とは違ってくっ付きません。
高い方のステンレス、これだと汚れがあまりつかないだろうし、歯ブラシで簡単に掃除できるはず。
何せ今まで超音波洗浄機を使わせてもらっていた眼鏡屋さんが、一年前にファミリーマートに変わってしまいましたから、これはありがたい。
それも配達までしてもらって1000円です、日本と比べるまでもなく義弟でさえ驚くほど。

『ベトナムでは付き合いが長くなるほど、高い買い物になる』
そんな都市伝説が在留邦人にはあります、それは相手によりけりだと思いますけどね。

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