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_____ 出会ったころのHちゃんはシャンプーやペディキュアだけをする見習いをしながら、美容師学校に通っていたそうです。 私が行くのは朝一番、お店を開けて掃除するHちゃんとは二言三言話すだけ。 先生にカットしてもらってからシャンプーをしてもらう時も、突然ラジオの音楽に合わせて歌を歌い出すなどびっくりさせられました。 虫の居所が悪ければ、私の頭をまるでバスケットボール並みの扱いを受けた事だってあったんです。 そんな女の子も数年経てば一人前の美容師に、急に歌い出すこともひとさまの頭でバスケットのゲームもすることはなくなりました。 お客様からの評判もよくて、先生がまるきり仕事を任せる事も多くなったのです。 私も、その一人。 ふと3年前に突然店をたたんでしまった事を思い出して、電話をしてみようかと逡巡。 情報を集めるにも近辺はほとんど民家です、もう少し様子を見る事にしました。 _____ 美容室の先生がちょっと早い引退をするとかで店の権利を買い取ったHちゃん、田舎の両親や親せきからもお金を借りて…詳しい事は書く必要もありませんね。 とにかく一国一城の主となって、今度は助手さんを一時は二人も雇うほどの盛況だったのです。 そして結婚までの話はずっと前に書きました、16歳で見習いを始めたとしてもベトナムではもう適齢期でしたからね。 一時のブランクがあって再オープンした時には、譲り受けたままの店舗を改造までする意気込みだったのに。 それに今までなかったガラス戸まで付いているから、きっとエアコンも入っているんでしょう。 Hちゃん時代の鏡はそのまま、派手にぴかぴかするLEDのアドが追加されていました。 ベトナムの女性は二重瞼が圧倒的に多いし、まつ毛だって長いのに、と思いながらも、扉を開いて聞く勇気もなし。 男性には関係のないお店のようです、でもベトナムでも美容整形には医師免許がいるはず。 それに、こんな表通りから外れた道でこんな仕事、どうも解せませんでした。 「入って座って、もうすぐ(Hちゃんが)来るはず」 これも以前に書いたように、美容室のある5階建ての家は日本でいえばワンルームマンションみたいなもの。 オーナーさんは別に住んでいて、老齢夫婦が管理人として住んでいます。 このおばさんの英語が面白くて、これも楽しみだったんです。 親族がカリフォルニアとニューメキシコに住んでいるのが自慢、英語でしゃべるのはそれが原因ではありません。 いつも話の半ばから旧北ベトナム政府の批判が入るから、大っぴらに話すと手が後ろに回りかねませんから英語なのです。 また脱線。 Hちゃんが遅刻すると、いつもこんな風にもてなしてくれたのでした。 ピスタチオなら…ビールの方がありがたいんですけど。 ちょうど薄いすりガラスを通した感じでしか見えなかったので、感覚だけで爪切りを使うから時には深爪も。 いったんは断りました、家内にだってしてもらった事がないのに。 「私、マニキュアもペディキュアもプロですよ」 右目の手術が終わって、片方だけでもきれいに見えるようになるまで2回でしたか。 これはありがたかった。 ただ洗髪設備がないのが困りもの、それともう一つ理由があるのです。 普通、散髪に行くと『浮世床屋』みたいに客と理容師さんとの会話があります。 ここでは表に座るこの人たちからいじられるのがイヤ。 「おーい、アジノモト(たいてい日本人にはこう声をかけられます)」から始まって、答えに窮する質問ばかり。 困った人たちだけど、自国でもないから怒るわけにも行かないのが辛いですよね。 美容室でしてくれないのは、そんな法律でもあるんですかね。 ちなみに、私は…してもらった事がありません。 どうも他人に耳を触ってもらうのが怖いんです、たとえそれがきれいなおねいさんでも。 二日前に前を通ると、『工事関係者』が来ているではありませんか。 この御報告はまた改めて、私も何が出来るかが楽しみだしHちゃんが戻ってくる…はないだろうなぁ。 |
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2018年08月19日
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