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帰り道

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朝食に管理棟へ行く途中の海岸、朝の地引網はすっかり片付けられて釣り人がひとり。
底魚狙いですかね、ここは岬のはずれですから百恵ちゃんの古い歌が…。
あれは少年だったけど、ここでは青年でした。
遠くに船影も見えなくなって旅行者日和、でも今日はサイゴンに帰ります。



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最後の朝食、ビュッフェ形式のフードテーブルが2列に並んだ食べ物は来た時からまったく同じです。
ホテルは貸し切りですから食事のメンバーは私たちを除いてみなさん社員とその家族、第9義弟の会社は130人の従業員と聞いていたのに観光バスが4台、満席にするため私たちが呼ばれたのでした。
みんな若いから食欲旺盛、私もつい引き込まれます。



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レセプションで清算を済ませてコテージから荷物をバスに積み込むのは私、いつまで肉体労働を任されるのでしょう。
たった2泊なのに女性の荷物はなぜこんなに多いのか、私なんぞはバックパック1個で収まるのに。
来た時とバスが違います、私たちが乗る3号車が写真の左になっておりました。
同じホテルに2泊だし丸1日は自由行動でどこにも出かけないからバスを遊ばせるのは勿体ないって、なるほどねえ。



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タンロン畑が疎らになってくるとビンディン省から遠ざかります、ここもまた来ないといけないなとチビに言ったら返事なし。
理由を聞くと「遊ぶところが、何もない」からだそうです。
こんなに自然がいっぱいでいつでも泳げるのに、それにイベントも組んだつもりなのにご不満ですか。
大人と子供の端境期にあるから、難しいですよね。



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「あっ、チャイ(火事)!」
チビは私と同じで車中で寝る事はなく車外の風景を楽しみます、その中での出来事でした。
「これは火事じゃないよ、ある物を作ってる。さて何でしょう」
国道1号線のこの辺りは昔からあるものを生産していました、今は大規模工場が取って代わりつつあります。
鉄分の多い赤土の産地ですから、この産業が興りました。



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典型的な昔風の工場、右隅に生産されたものが写っていますね。
はい、レンガ工場なのです。
熱源の木はすぐ近くの山岳地帯から手に入るし、掘れば赤土の粘土が出るし、大消費地のホーチミン市にも近いと好条件が整っていました。
その昔には『レンガ御殿』なるものがあったと聞いています、今はどうなったか…あとはチビの社会科勉強で。



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国道1号線ですから、こんなドライブインが増えました。
ベトナムにはなじみの薄かった無料トイレがありますから、ほとんどのバスはこんな所で休憩や食事を取ります。
長距離バスなどは契約しているドライブインがあって、バスの乗務員には特別食が出るのは日本の観光バスと同じかな。
もちろん特産物も販売しているのも同じ、この辺りの果物的特産品とは。



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つっかえ棒をしたバイクの荷台にあるのが特産品とされている果物、私はこの匂いに弱いのでズームで撮ります。
特産品といってもベトナムほぼ全土で採れますから、これはどう捉えればいいんでしょうね。
最南端のカマウ省でも最東端のフーイン省でも、木成りの状態を見た事がありました。
風評として一番おいしいとされているのがダラットとメコンデルタのものだそうですけど、これに関しては興味が湧かないのであります。



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ここがそのダラットへ行く国道1号線と20号線の分岐点、道路標示を見てチビが言いました。
「コンドハ、ダラットヘ イコー!」
「もう3度も行ったぞ」
ベトナムの学校には修学旅行もないし、行ったのはまだ小さかったから覚えてないだろうし。
「よし、高校の入学試験に合格したら行こうか」
急におとなしくなったのが気がかり。



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今回の旅行では生タンロン以外はあまりお土産として目ぼしいものがありません、やっと買ったのはこれ。
ベトナム語で『メ』と呼ばれる『スイートタマリンド』なぜかタイ産、5袋も買ったら間に合うでしょう。

到着後第6義弟に支払ったのは1人当たり100万ドン(¥5000)の格安社員旅行、どうやら準社員の扱いになったようでした。
こんないい加減さも大好き、ベトナム。

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