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タンデムバイク

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昼食に向かう途中、空にたくさん飛んでいるのは通称『赤とんぼ』、バッチャン焼の図柄にも多く取り入れられているのはご存知でしょうか。
ホーチミンでは(いや、わがファミリーだけかも知れません)このトンボが低く飛ぶと、もうすぐ雨が降ると言います。

さて食事が済んでから、午後の遊びについて『にわかガイドさん』のカウンターに行きました。
「何かいい遊び、ありませんかねえ」



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まず案内されたのはフィットネスルーム、ジムとかこういった類いはあまり興味がないんです。
25歳の時にアキレス腱をほぼ全断裂して、スポーツ人生をあきらめた黒歴史があるから。
それでも普通の生活に戻れるように、1年近くは病院のリハビリセンターにあったこんな施設に通ったから好きになれません。
「他には?」
「すみません、後は車でどこかに行くしか…。小さなホテルですから」



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では車でどこかに行くかと元のカウンターに戻る途中、こんなサイクリング車を見つけました。
「これは、レンタルバイクですか?」
「今日は残っているのが3台しかありませんけど、明日なら予約がありませんから8台準備できます」
さっそく家内に電話、3台ならチビと3人で遊べます。
「今、Pちゃんが遊びに来ていて、あなたのベッドで寝てるよ。出来たら4台あれば」
Pちゃんとはタンロン農家に一緒した高校生、どうやら暇をもてあそんでいるようです。

4台なければと言うと、二人乗りのタンデムなら午後2時に戻るとの返答。
『にわかガイド』さんに予約して、昼寝に戻りました。



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私のベッドはチビとPちゃんに占領されていたので、昼寝は部屋に備え付けのハンモックを吊って。
ちょっと長い昼寝を終えてカウンターに行ったのは1時半過ぎ、もうタンデムは戻っていると聞いて現物確認です。
アサマという台湾メーカーの車体に変速機はシマノ、中部高原のダラットでも家内と乗った事がありましたっけ。
その頃はまだチビが小さくて、後ろの席に家内と一緒に乗っておりました。



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私と家内はシルバーに、チビとPちゃんはブルーの車体に乗って出発。
レンタルしたのは2時間、午後4時にホテルに戻ればまだまだ泳げる時間はたっぷりあります。
30分ほど順調に走って、ここで一旦休憩。
おいおい、誰も水分補給を考えなかったのか、私の500ミリリットルのペットボトルがすっかり空っぽに。
「省道沿いなら、店ぐらいあると思った」と家内、本当に何もない所に建っているホテルですなあ。



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三叉路で初めて見つけた茶店で休憩、ここで走り始めて45分ほど。
「ビールにする?」
いえ、今ビールを飲んだら帰る元気がなくなってしまいます。
それに自転車とはいえ飲酒運転はいけません、ベトナムでは全然厳しくはないけど。



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チビとPちゃんはまだまだ元気、対するシルバー世代二人は息切れする寸前。
なだらかな下り坂が終わったところでギアをチェンジしようとしたら、前後に付いているペダルが空回りして進めません。
バイクは走っているけど店は何もない、工具もないし今は目も悪くなってる。
ここはチビたちを先に帰らせて、家内が聞いてあった『にわかガイド』さんに電話。
車で迎えに来てくれる事になりました、ちょっと恥ずかしいなあ。



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帰ってから整備担当者が言うには、このギアチェンジャーが何かの原因で動かなくなったとか。
原因って何だろう、世界のシマノがそんなやわな構造をしているわけがない、そう思っていたらすぐに結論。
「ロゴは入っています、でもこれはコピーですよ」
世界的企業にコピーはつきもの、でも実際に迷惑をこうむったのは初めてでした。



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これが迎えに来てくれた車、運転手さんは車や自転車の整備士も兼ねているようです。
朝タンロン畑に案内してくれた方で、ベトナムではこうした兼業職が多いんですね。
料金の支払いにカウンターへ、はい、ご想像通りに1台分だけで済みました。
救援の料金も不要、いい国でしょ?

カウンターでもうひとつ、私にとっては重要な情報をいただきました。
「明日は地引網の引き上げがありますよ、朝早いけど。三日に一度あります」
「何時頃ですか?」
「5時前には始まっているでしょう、起きられますか?」
私はどこに行っても起きるのは4時半、大丈夫。
きっと小魚ばかりでしょうけど、楽しみですなあ。
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こちらで書いたたこ焼を、今日はもらって帰ろうとエスカレーターで地下二階に降りました。
私は『土地勘』のいい方で、一度来たら周囲の景色が一変していなければ記憶に残る特技を持っています。
前に来た時チーズケーキを買ったこの店の奥がたこ焼き屋さんでした、ソースではなくポン酢がかかっているのが珍しくて注文。
相変わらず『3つ買えば1つサービス』の表示があるケーキ屋さんはそのままでも、その奥が様変わりしていたんです。



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逆の方向から撮ってみました、奥の男性が何か作業しています。
横目で見ながら通り過ぎると、フランクフルトを鉄板で炒めています。
電気は来ているようでもたこ焼の店がない、やっぱり6個入りで6万ドン(¥300)では高い賃料を賄えないのでしょうか。

たかが頼んだ二人前12万ドンでも、こちらでは缶ビール10本は飲めるしフォーなら6杯食べられます。
食い物の恨みは…でも諦めないと仕方ありませんね。

次はチビが美味しいと喜んだハウザン省産のメロンを買いに、ちゃんと店の男性は私を覚えてくれていました。
「今日のは…古いんです、来週に来てもらえれば入荷します」
正直におっしゃってくれるのはありがたいけど、見た目でもすぐ分かる枝落ち状態。
メロンはT字型の枝があってこそ、そんなに毎週来られる暇人でもないし。



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今日はツイてないのかな、気分を入れ替えてなじみの店に行きましょう。
毎年テト(旧正月)のご先祖様のお供えに、日本の食べ物をお飾りするのが日本人としての習慣。
今年はワッフルの詰め合わせにしました、これで16回目ですからこちらでも古参邦人ですね。
お飾りは左右対称に、だから二つで174万ドン(¥8700)はテトだから仕方ありません。
もっともお供えが終わった後はみんなでいただきますから、賞味期限はよく確認しておかないと。



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最近チビは永○園の『お茶漬』に同封されている広重の浮世絵に興味津々、だからこれもついでに買って帰りましょう。
プリントされた絵はお江戸日本橋、他にもまだたくさん絵柄があるのでまた来る機会がありそうです。
でも、なぜ日本の販売価格の3倍もするのか、いまだに分かりませんけどね。



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エスカレーターに向かう途中に見つけた『きんとと(金魚)』の泳いでいる和菓子、一つ4万8千ドン(¥240)です。
これはスタッフへのお年玉代わりにいいじゃないですか、こちらで売られている金魚はさすが南国の5センチ以上ですからね。
『夜店の金魚すくい』を教えられるし、きっと話に花が咲くでしょう。



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バラ売りはなくて1箱3個入り、ベトナム人事務所スタッフは現在13名ですから5箱買わないといけません。
余った2個は姪っ子二人にと、家に持って帰りました。
残りは会社のロッカーで現在出番待ち、渡した翌日チビに聞いてみました。
「(かわいくて、きれいで)タベラレナ〜イ ズット ツクエノウエ」
チビだけでなく大学生の姪っ子も同じ、いつになったら口に入って感想を聞けるのやら。



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帰りは化粧品売り場を素通りしてと思ったら、おねいさんに声を掛けられました。
いただいたのはおねいさんの名刺ではなく、男性用香水を振りかけたらしいカード。
ウォモという名前らしいですね、でも私は香りものを使わないんですよ。

胸のポケットに入れてタクシーに乗ると、強い香りが…。
一瞬先ほど買った19番が瓶から漏れたのかと思うぐらい、でもそれはあり得ないし香りの種類も違う。
このカードから出たんですね、こんな強い香りは苦手なんです、私。



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サイゴン市内中心部の目抜き通り、レ・ロイ大通りは本来道幅が50メートルほどあります。
日本の融資でベトナム初と言われた都市交通メトロ1号線、トンネル工事は完成していると聞いています。
当初は2019年2月に開通予定でした、しかし工事費が当初の820億円から2230億円と異常に膨らんだうえに責任者のトップが解任され、一人は海外逃亡中。
初めの内はタクシードライバーからも、渋滞が少なくなって有り難いとのニュアンスをよく聞きました、今では…。

もうすぐ完成予定の2月だというのに、工事の進捗率は62%だそうです。
インドネシアの高速鉄道工事が遅れて…は日本に伝えられていますね、これは?
しっかりせいよ、JICAさん。

シャネルショップ

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あれだけ行きたくないと言っていたショッピングモールに、またやって来ました。
こちらではデパートなんて言いません、あくまでも『サイゴンセンタービルにあるタカシマヤ』ですからタクシーに乗っても「サイゴンセンターへ」と言わなければ混乱させてしまうだけ。
ただわが家北側のメインストリートからは中心部に一直線、この日も約4キロメートルに25分もかかる渋滞でした。



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写真の入り口から入ると化粧品の匂いがいっぱいなので、今日は西側の入り口から入りました。
するとテト(旧正月)のお飾りが、今年はご存知の通りベトナムでは亥年ではなく豚年ですからね。
チビも持っている豚の貯金箱がずらりと、テーブルのお供えはかなり貧弱です。



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黄色い菊の鉢は一般家庭が玄関口に飾ります、最近は黄色だと何でもいいみたいな雰囲気があって、小ぶりなひまわりも時折見かけるようになりました。
その家庭を再現しているのでしょうか、中に足踏みミシンをかけているアオザイ姿の女性がいました。
「写真、撮らせてもらっていいですか?」
何せ入り口に『写真厳禁』と大きなシールが貼られています、日本人なら確認は必要ですよね。
「いいですよ、中に入ってもらっても」
まずはここで1枚、笑顔で応えてくれました。



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アンティークな時計にダイヤル式の電話、奥にはソニーのラジカセが目に入りました。
ラジカセも昔をしのぶツールのひとつになってしまったんですね、ずいぶんお世話になったけど。



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私が西側の入り口から入ったのは、あらかじめ店内地図を確認していたから。
目的は近付いて来た家内の誕生祝い、家内もケジメの年齢になりますから今回はちょっと清水の舞台から飛び降りる心境で。
10年前はセイコーの腕時計を、今年は同じような価格であろう品物をネットで物色してから決めました。
高級化粧品店に入るのは男性ゆえの緊張感があります、それに全周がガラス張りで男が入っているとすぐに分かってしまう。
表からはどこが入り口なのかが不明、自動ドアなら付近を歩けば開くだろうとウロウロしていたら…開きました。



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「19番の、パルファムはありますか?」
「どうぞ、英語でお話しください」
やっぱり私のベトナム語はまだまだですね、出来れば日本語でお願いしたいけど無理でした。

「香りを試しますか?」
「いえ、JALの機内販売で何度も買いましたから結構です。100mlの瓶は、いくらでしょう」



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サイゴンの街中にはコピー品を商う店が何軒もあるのは知っています、でも封がなかったり箱なしだったり。
「お遣い物ですか?」
もちろん私が使う訳ではありません。
「はい、家内の誕生日プレゼントにします」
「ではラッピングしますね、少々お待ちください」
この小さな紙のバッグもお値打ち、おや、手提げのひもにもシャネルのリボンを掛けてくれましたね。



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支払いの段になって、パスポートを求められました。
ああ、税金の還付ですか。
ベトナムの消費税に当たるのが『VAT』で、贅沢品に当たるパルファム(オードトワレ)は10%。
それより輸入関税の50%を還元して欲しいなあ、で、パスポートは家に置いたまま。
「在留ビザではいけませんか?」
これで墓穴、旅行者ではない事が分かって、消費税還元はチャラになりましたとさ。



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ちゃんとロゴ入りの封筒にレシートが入れられていました、う〜〜ん。
447万ドン(¥22350)か、50万ドン札が7枚ですよ…。
たこ焼なら745人前も買えるのです、そうだ、前回電気が来ないともらっていないたこ焼きを持って帰ろう。
いざ、地下二階へ。

恭賀新嬉

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元号が平成最後の新年ご挨拶、昨年中はいろいろとお世話になりました。
ブログ開設10年も(途中でこれまたいろいろありましたが)つつがなく過ごし、『ひと昔』も続けられたこともみなさんのおかげ。
今年は人生の節目も迎えるとあって、健康にも配慮しなければ。

長じてからは怪我以外には医者知らずで通してきたのに、近年はお世話になる事も多くなりました。
みなさんも十分健康には留意されて、安穏な年であるようお祈り申し上げます。

私はこれから散髪に行ってからちょっと買い物に、これが日本と大きく違う所かな。

  平成31年 元旦
         ベトナム オフロード

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