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漁港の朝

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ミーア漁港、到着は約束時間の5時少し前でした。
画像が暗いから分かりにくいけど、タクシーはここまでしか入れません。
ちょうど5時に家内の携帯に着信音、やっぱりベトナム人ですねぇ、予定の3家族のうち1家族は今から家を出るとの事でした。
遅れた家族は待たずに出発、意外と冷たいんですね、田舎の人たち。
目を悪くしている私は暗いと足元が不安、頼りになるチビの肩に手を置いてのフォロー歩きです。
明けの明星が見えます。



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磯の香りを満喫しながら『仲買港』に、お椀舟がベトナム漁業の象徴です。
中央やや右に白く見えるのは漁業無線の塔、遠洋業者にとっては命綱。



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毎朝すごい人でいっぱい、ここでの大型魚はカツオぐらいまでしか見たことがありません。
クロマグロやビンナガマグロは前にご紹介した専用港があります、今は太刀魚やバラクーダがよく獲れているみたいでした。



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私たちは漁船から直接魚を買うことができ亡くなってもう10年、ここにいる人たちは船主か漁船員の親族関連者。
だからお金を支払っている場面は、まったく見たことがありません。
昔は先ほどの漁業無線で連絡を取り合っていたそうです、今は港に近づけば携帯電話がありますから待ちぼうけがなくなったそうです。
これは漁船から降りて久しい、ハウやジンのお父さんから聞いた話。



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ちょっと小型の船が帰港、甲板に乗組員が多いという事はもう漁獲は船倉から出して準備完了でしょうか。
ベトナム人にしては段取りがいいみたい、それとも習慣化しているのかな。



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今まで荷揚げしていた人たちの移動はありません、岸壁から新たなグループが接岸した船に近づきます。
「オレたちの番が来た」
そんな雰囲気があります。

やっと合流した家内たちは魚を買いに、私は別の目的もありますから単独行動です。
今は携帯電話があるから、安心して別行動ができますよね。



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ミーア漁港だけでなく、どこの港でも私の大好きなカブがいっぱい、これはまた別記事でお伝えしようと思います。
いくら今のバイクがプラスチックを多用していても、運ぶ荷物が取れとれの魚です。
カブが海水に強いのは、もう伝説の域に入っているかも知れません。



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ここにも家内たちがお目立てのバラクーダが、1kgいくらか聞いてから電話する事にします。
「港の中は、みんな同じ値段」
そうですか、カルテルでもあるんですかね。



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だんだん明るくなってきて、港の食堂で朝食をとることになりました。
戻る途中で杖をつきながら急な堤を登って来る老人を見て、手を貸したのはいいけれど、私も目が悪いのでよろけて尻もち。
二人で大笑いした後で、どこから来たかと聞かれました。
「日本からか、そうか。わが家のテレビもソニーだ、足にもサロンパスを使ってる」
木造漁船の船主さんとおっしゃるかたは、そんなリップサービスまでしてくれたのでまた大笑い。



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ここで食事。
どうしてわがファミリーには女の子が多いんでしょうね、コイは『女の中に、男が一人』状態です。
あ、私もか。

食事の後の遠戚様巡りはこのままジンとハウの家に、みんなが乗ってきたバイクに三人乗りで。
ここから3キロほどですから、ミミズもカエルもみなごめん。

@いう間

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ちなみにこのタイトルはある方のブログからパクったもの、とっても気に入っていていつかは…と思っておりました。

遠戚様へのご挨拶回りは、まずここから。
昔わが家に居候していたキムチ(Kim Chi=金枝の意)の実家、今は両親とお兄さんのタンさん一家が住んでいます。
左の看板が今の家業、飲食店を始めました。
その右が前に奥さんが切り盛りしていた美容室、タンさんは退役後にカメラマンをしていてた事は前にお伝えした通り。
お母さんはベトナム料理上手、奥さんは最近流行の料理が得意とあって、1年前にこんな店を開いたのでした。

出発前にキムチが「あの家には泊まれない、騒々し過ぎる」と進言してくれたので、ちょっと離れたニャーギーに宿を取った次第です。
何度か夕食に来たけれど、まさにその通り。
酒好きのベトナム人は、どこに行っても同じ賑やかさでした。



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美容院は今、若夫婦家族の寝室になっています。
ここに名残りがありますね。
以前は到着したら、洗髪してもらうのが楽しみだったんですけどね。



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エアコンの利いた部屋には、新しい家族がよく寝ていました。
もうすぐ二歳、確か奥さんのお腹が大きくなって来た頃には『女の子』だと喜んでおられたのに。
耳にピアスがない事だけでなく、見るからに男の子じゃないですか。
こんな例、ベトナムではよく聞きますけどね。



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こうして並んでもらうと、兄弟だとすぐに分かります。
お兄ちゃんの名前はコイ(Khoi)、日本風にするとはじめちゃんでしょうか。
弟君の名前は…すみません、忘れました。



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チビがお土産に持って来た『料理のお菓子』を作り始めました、なんでも『お寿司』ができるそうです。
もちろん日本製、ハチハチで買ったと言います。
私は本物の方がいいけど。



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タンさんにお土産として持って来たドローン、クアッドコプターと言うそうですが、ここではベトナム風にドローンとさせてください。
HDカメラ付きで、スペアのバッテリーも買ってあります。
1200mAhのバッテリーですから、10数分の飛行が可能の中級機。
元カメラマンのタンさんなら、きっと気に入ってくれるだろうと。
でも充電ができたら早速コイが試運転、「簡単」なのだそうです。
私だって意思通りに飛ばすには一週間はかかったのに。



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店(庭)の中は狭いから、広い所で遊びなさいとタンさん。
親友を連れて広場に出かけます、先導するお爺さんは私と同い年で定年時は大佐でした。
今も嘱託として週に3日は軍施設に顔を出す、ちょっとしたこの辺りの名士。



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ここなら安心、真ん中にドローンを置いての飛行訓練です。
「上にあげてから、またもとの位置に戻すのが初心者の基本」
そう言ってから始めました。



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二度目まではかなり上手に着地できました。
三度目。



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危なっかしい自信が墓穴を掘るのは、大人も子供も同じでしょう。
落下して草が四つのローター(回転翼)に絡まっているのに、まだ回そうとするからいけません。
草を取り除いても1つのローターが動かないし、残りの3つも低速で回してみると回転にバラツキがあります。

ローターの予備はセットについているけど、モーターはありません。
タンさんにサイゴンに戻ったらモーターを買って送ります、そう言わないとコイがかわいそう。
まさに@という間の遊び時間でした。

テト準備

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タクシーに乗って「コンホア通りへ行って」と言ったら「何番地?」と聞かれました。
「あの辺りには花屋がいっぱいあるから…花を買いたいんです」

停まった店がここ、蘭の花は欲しいけどこれは手に負えないぐらい高そう。
絶対『日本人は金持ち』と思われてる。

「あのう、わが家は普通の家だし、こんな花を買ったらこれだけが目立ってしまう」
「どれぐらいの予算?露店ならもっと安くて1株ずつ売ってるよ」

コンホア通りの日本食材店でちょっと買い物をしてから、その『安い露店』に連れて行ってもらうことにしました。



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このタクシードライバー、停車するたびにスマホに話し掛けます。
いえ、電話するのではなく、翻訳ソフトを使って怪しげな日本語音声が突き出されたスマホから聞こえて来るのです。
私だってサイゴン暮らしは13年目、多少のベトナム語は出来るようになったんですけどね。
それに質問されて、答えるのはベトナム語なんですから。

面白いドライバーに、半日付き合いました。
東京オリンピックでも、こんなソフトがきっと活躍するかも知れません。
双方に同じソフトが必要ですけどね。



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やっぱりテト前、どの道も車がいっぱい。
渋滞するたびにドライバーは翻訳ソフトでいろんなことを聞いてきます。
満足する答えが聞けたらその都度運転席から手を伸ばして握手、「ジャパン、ナンバーワン!」などと言われるとつい嬉しくなります。



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何と戻って来たのは、わが家から遠くないレ・バン・シー通りじゃないですか。
舗道は赤と金色のオンパレード、今評判の『金色一万円札』があるかどうかを訊ねてみたけど、この辺りにはないようです。
一万円札の裏は雉の絵がありますよね。
今年は酉年なので、ベトナムでは贈り物に流行だと新聞にありました。
いろんな意表突いた流行があるものです、でも日本に土産で持って帰ったら捕まりそう。
そんなに精巧な代物だそうですから、1枚欲しかったんですけどね。

タクシードライバーがクラクションを鳴らして、「そっちじゃない、向こうだ!」なんて、知っていますよ地元なんだから。
ただし、蘭の花を売っている露店があるとは知りませんでした。



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おや、このおばさんは見覚えがありますよ。
わが家の『大輪ハイビスカス』は、この人から買ったはずですから。
薄紫の蘭は1株13万ドン(¥650)、もう少し濃いのは何と5万ドン(¥250)だそうです。
タクシードライバーって、何でもよく知っているんですよね。



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先ほどの豪華な盛花とは違ってかなり貧相、でもわが家にはこれで十分でしょう。
やっぱりテト前、この時間でも随分売れたようですね。
「安い物から売れていくよ」
すみません、私も安い物を買って。



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もちろん大輪ハイビスカスも、ありました。
テトは赤い花と黄色(金色)が好まれます、おめでたい色は世界共通なのかな。
露店のハイビスカスには蕾がたくさん、わが家は葉が落ちてだんだん貧相になってきています。
それでもテトにはきっと花を咲かせてくれると思います。



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タクシーを降りたのはビール休憩で、いつもの和食店『だるま』です。
顔なじみになっていますから、開店準備中でもウエルカム。
コンホア通りで買ったアールスメロンは4個、テトには十分熟してみんなで美味しく頂けそうです。



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大掃除のスタートはエアコンの大掃除から、3台ある中から私の部屋が一番先に。
室内は禁煙でも、何せ一年を通じて使うものですからフィルターを月に一度清掃しても本体にゴミがいっぱい。
それだけホーチミン市の空気が汚れている証左なんでしょうけど、誰もまだ『PMナントカ』は気にしていないようです。
一番汚れているのはいつも一階の応接室、ブックショップにあった禁煙マークを買って貼っても、翌日には剥がされていたぐらいの喫煙天国ですからね。

さて、明日からは私も参加しての大掃除が始まります。
必ずどこかに筋肉痛が起きますから、テト元旦の1日前までには終わらせる予定はどうなるでしょう。
もう1日ではサロンパスジェルを塗りたくっても痛みが残る年齢。
今年のテトは義弟Bが親戚周りの順番、お客様が見えた時だけ見栄を張りますかね。



おまけ。
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緑色のジャケットに緑色のヘルメット、最近目立つようになりました。
グラブタクシーのベトナム版、グラブバイクです。

久しぶりのニャーギー

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温泉プールで食事もできなかったので、国道1号線に戻ります。
これを北上すると広い駐車場のあるレストランがあります、何度か来た事もあるのですぐに思い出しました。
自称『マップレス』の家内はまだ思い出せない様子、もちろん二人の姪っ子は初めて。



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この地方では結婚披露宴にもよく使われるほど、結構広いんです。
駐車場が広いことから、長距離のトレーラーなどもよく止まっているのも特徴でしょう。
料理も結構おいしいし、レパートリーも豊かですからトラックドライバーにもよく利用されているのだと思います。
この時は昼の1時半、客の入りも一段落したところでした。



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まず私はユンクワットビール、クアンガイでしか飲めませんからね。
プルトップ、お分かりになるでしょうか。
まだ旧式の分離するタイプ、プチット開けたら泡が中央辺りから出てきていますね。
今は旧式と新式が入り交ざって、旧式に当たるとラッキーだと思うようにしています。
何せ『絶滅危惧種』ですからね。



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クアンガイにはこれといった特産物がありません。
南北に長いベトナムでも陸地が海に迫っている所、素材には事欠かないんですけどね。
農産物に海産物、天日で作られた天然塩やサトウキビから取れたブロックシュガーはここだけではないけど特産品ではあります。
氷砂糖がサイゴンで見当たらないので、ブロックシュガーを買って果実酒も作りたいと思っています。
適当なものが見つかればいいけど。



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チビの大好物、空芯菜のニンニク炒めも。
これがなければ、ベトナム料理とは言えません。



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え、まだ北へ行くのか。
家内がネットで探した『ニャーギー』ですから、私はお手上げ。

本来ならわが家に居候していたキムチの実家に宿泊するのが常でした。
今はタンさん(キムチのお兄さん)夫婦が飲食店をオープン、キムチいわく「とても夜は眠れる状態じゃない」と聞いていたのが宿を探し始めたきっかけでした。
『築後1年未満、1室1日50万ドン(¥2500)以下、エキストラベッド付き、無料Wifi・ケーブルTV付き、もちろん冷蔵庫は必須』
これが最低条件だったそうですから、近しい遠戚様宅からこんなに離れた場所になってしまったのでしょう。



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何とニャーギーの名前は『THE KY』ですか、日本語にすると『世紀』とは大きく出ましたね。
ケーブルTVではなく衛星放送で、もちろんWifiもあります。
心配なのは国道沿いですから、車の騒音。



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大きな駐車場の奥にスペースがあって、その先が宿泊施設になっていました。
これなら安心みたいですね。

ニャーギーとはホテルより格下の素泊り施設、たまに三ツ星ホテル以上の所もありますからバカにはできません。
ただ10万ドンクラスのニャーギーもあって、これはドミトリーと変わらない事も多いので要注意です。
その辺りはベトナム人の家内だし、知り合いもこの辺りにあるので安心していいでしょう。



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スモーキング用のバルコニーもあるし、キングサイズのベッドが二つにエキストラベッドも入ってちょっと狭くなったけど、まま上出来。
でも四人なのになぜエキストラベッドがいるのでしょうね。
「コイ(タンさんの長男坊)がこれからずっと一緒だから」

びっくりしたのはランドリーの安さ、シャツは5000ドン(¥25)でジーンズでも2万ドン(¥100)なんです。
ここまで着ていた衣類、ぜーんぶ出せ!
ちょっと長い旅行から戻ると家内は洗濯もので大変、これは昔からよく分かっています。
『世紀』に5泊しますから、帰宅時には日帰り旅行とほぼ同じ洗濯量になっている事でしょう。

さてこれから遠戚様巡り、まずはキムチの実家です。
お兄さんドライバーはそこまで、お疲れさまでした。
クアンガイにもタクシーが増えました、ここでの足は日替りドライバーとなります。

寂れた温泉プール

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クイニョンからほとんど寄り道なしでクアンガイに来たのには、わけがあります。
ここに来たかったから、米作地帯にぽつんと建っていた温泉プールに全員が入りたいと希望したからでした。

この建物の右にはレストランもあるし、建物内にはジャグジー風呂やサウナもあって、オーナーが日本に行ってグレードアップを図ったと以前聞きました。
そして建物入り口右にはマッサージルームもあって、ひと泳ぎしてから足腰を揉んでもらうのがとっても気持ちいいのです。
チビはこれが三度目、私は五度目の訪問。
最初にチビが来たのは2008年ですからまだ3歳の頃、こちらに最初に来た当時の写真があります。
最後に来たのは2014年ですから、2年前になります。



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新旧の国道1号線が合流した先がクアンガイ省、ここからまだキムチの実家を通り越して10キロばかり走ります。
国道が合流すると海岸の反対側には見慣れた農村風景が続き、その海岸から離れるとキムチの実家があるデュックフォー。
「ここから約10キロ先を左に、確か国道24号線の辺りで統一鉄道の線路までだったと思う」
記憶がだんだん甦って来ました。



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たった2年前の記憶が当てにならないのが急発展中のベトナム、国道24号線だって新たに出来ていたので大弱りです。
何とか記憶のある地道に入ってもらったけど、統一鉄道の線路にまで来てしまいました。
件の温泉プールからは、何度か走る列車を見たことがあります。

ここは違うとUターンしてもらったら、見覚えのある建物が見えました。
前とはちょっと印象が違って見えるけど、確かにあの屋根です。



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また国道に戻って狭い道の突き当り、雰囲気が違って見えたのは無理もありません。
二年の間に、温泉施設は閉鎖されていたのでした。
鐵扉には鍵がかかっているし、車の通路だった所には金網が張られています。



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金網にもこんな南京錠が掛かっていて、ドライバーのお兄さんが「電話してみるよ」と鐵扉の下に書かれていた番号にかけてみました。
ここでも彼の呪文、「ニホンジンガ〜」が聞こえました。



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全員ガッカリ、ここから見る分にも施設が閉鎖されて時間の経っていることが分かりましたから。
昔のオーナーから譲り受けたという方が現れて、南京錠を開けてくれました。
左はお兄さん、せっかくですから中を見せてもらうことにしましょう。



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中に入れてもらうと、プールは見るも無残な状態になっています。
「今は、泳げません」
現オーナーに言ってもらわなくても、それはすぐに分かります。
水を抜くとタイルの継ぎ目にヒビが入るからと言います、もしかしたら復活の望みはあるのでしょうか。

深さ30センチほどの小児用のプールだけは、物置代わりになっています。
以前は100キロ以上離れたダナン市の病院からも、患者がマイクロバスを仕立ててやって来ていたほどでした。
この寂れようは、いったいどうした事なんでしょう。



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この奥にマッサージルームが7〜8室あって、順番待ちで仕方なく泳いでいたこともありました。
30分が確か4万ドン(¥200)と格安料金、近所の農家の男女も夕方にはよく訪れていたものです。
今は看板もちょっと離れた所に倒れたまま、たった二年でこうなってしまいました。



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ここは個人風呂、病院から来た人たちが使っていたものです。
日本と違って、ベトナムでは素っ裸で公共のお風呂に入れません。
個々で入るのは別、こんな浴槽が十いくつも番号が振られていましたっけ。



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せっかくですからと、濃いお茶をいただきながらお話を聞くことにしました。
やっぱり出てきたのは「買いませんか?」、そんな話はすぐ家内に。
上手に断ってくれたと思います、でも残念だなあ。

あとで家内から聞いた話では、ダナン市に大きな入浴治療施設が出来てやって行けなくなったとか。
「ここは天然の温泉なのに」
家内は悔しがる事しきり、でも、ベトナムでも大資本で淘汰されてゆく施設がこれからも増えることでしょう。



おまけ。
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帰りに振り向くと、以前のままに農村風景が残されていました。

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