日々平安

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十年経つと(1)

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ある写真を探して、昔のファイルを開けたら10年前の興味ある画像がいろいろ出てきました。
何かきっかけがないと昔の写真なんて見ないし、ちょうどいい機会だだからご紹介してみましょう。

これはわが家から北にある大通り、空港からホーチミン市中心部に行くにはこの道を通らないと行けません。
回り道や抜け道はあります、でも一直線ならこの道。
左に公衆電話ボックスが見えますね。



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私が来た頃にはまだ現役だったのに、たった4年後の2008年にはこうして電話機は撤去されていました。
ベトナムでも携帯電話が爆発的に広まったのはこの少し前、まずシンガポール系の公衆電話会社が撤退して、残っていた地場系の会社もこの波には耐えられなかったのでしょうね。
今は1社もありません、携帯電話のバッテリーが切れたら一巻の終わり。



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1枚目の写真とほぼ同じ時刻でちょっと手前の位置になりますか、昨日撮りました。
四輪車が圧倒的に増えた事、お分かりいただけるでしょうか。
道幅が拡張されて双方の舗道に街路樹が植えられ、中央分離柵も出来ています。
この柵が不便で仕方がない、横断歩道があるのは運河の橋から500メートルほども歩かないといけません。
交通量も爆発的に増えたから、仕方がないのかも知れないけれど。



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ガソリンのレギュラーが1リットル13000ドンでした、その頃のレートだと80セントほど。
日本円なら…政権交代後で円安に振れて1ドル125円ぐらいだったかな、バイクタクシーもまだずいぶんと安かった時代です。



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今はレギュラーがなくなってハイオクの価格が1リットル21710ドンですか、ベトナム国内価格はかなり上がっています。
レギュラーがなくなったわけではありません、バイオ燃料が添加されての販売を義務付けられたガソリンが評判悪いだけ。
今は1ドルが23000ドンを少し割る程度ですから95セントほどかな、日本円だと今朝のレート110円ほどでしょうか。
原油価格が高騰した時の政府の補助が縮小されて、今ではほとんどないはずでこの価格なんです。
日本は高過ぎじゃありませんかね、産油国でも自国の消費は賄える量はまだ確保できていない中でですよ。



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電話ボックスから500メートルほど歩いた北側には、三菱自動車のディーラー(合弁代理店)がありました。
いくつかの不祥事を起こしたからでしょうか、この写真から1年も経たない間に閉鎖されました。
この先100メートルほど西にバス停があって、反対の100メートルほど東が露店街。
酷暑の中で露店街をぶらつく前に「お邪魔しま〜す」と入ると、冷たい蓮茶をサービスしてくれたものでした。



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今は規模が半分ほどになって家具のチェーン店に、もう冷たいお茶は飲めなくなりました。
三菱というだけあって、日本人には優しい店だったのに。
お茶をサービスしたせいで閉店に追い込まれたわけではないと思います、念のため。



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10年前は銀行金利もずいぶん落ち着いて、1年物定期預金は9%に下がっていました。
来た頃は12%以上で、銀行に行くとよく言われたものです。
「ベトナムドンに替えて定期預金にされたらいかがですか。○○億ドン以上を定期にしていただくと、プレミアムで1.5%追加しますよ」
その頃の消費者物価指数(CPI)はそれ以上でしたから、外貨で持っている方が絶対安心でした。
今朝の金利は12か月物で6.4%、米ドルや日本円は金利ゼロ。

一番右にあるレートは日本ではなじみのない金預金、すなわち金地金を預けておくと1年後には5%増えるというシステム。



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ベトナム人も、ほとんど自国の通貨を信頼していないとおもいます。
需給の関係で東南アジアでも金地金の価格は高い方の国、確かに街中にも金地金を扱うお店がたくさんあるのも東南アジアと同じ特徴。
店頭に『本日の価格』なんて売買価格の数字が並んだ店は、サイゴンのあちこちに見かけました。

法律の改正で金地金は許可された店でしか扱えなくなったのは何年前でしたか、でも闇に潜っただけなのはご想像通り。
家内、1枚37.5グラム(ベトナムではこれを1テールと呼びます)をお持ちです。
本人はヘソクリらしいけれど、ベッドの下に置いてあれば掃除する私にはすぐに分かるのに。
もちろん写真を撮った後は、元の場所に。
夫婦の間にも不可触領域は存在します。



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今はもう見られなくなった瓶入り飲料、まだ生産の50%以上は繰り返して使えるガラス瓶を使用しなければならない法律がありました。
今はもうペットボトルとアルミ缶が全盛、義弟の店でもガラス瓶に入った飲み物はありません。
「だって割れるし、デポジット料金なんて面倒な事、誰もしたくはないよ」
あまりこの方面は、先進国並みになって欲しくはないけど。

アップデートのたび

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PCの画面真ん中に『緊急 準備ができましたのですぐにアップデートしてください』と大きく表示されました。
Win10にしてからアップデートをするたびに何かと不都合が起きてきたけれども、重要で緊急らしいから、いろんなソフトが動作中でもすぐデータバックアップ。
今回のアップデートはかなり長くて、スタート画面が再表示されるまで2時間半もかかったのです。

いや〜な予感が的中、ファイルエキスプローラを開いてデジカメの映像データを見たらこの有様。
それに大昔のロータス1-2-3から引き継いできたエクセルも、データは引き出せて表示するのに入力すると勝手に落ちてしまう。
こりゃいかん、何とかしないと仕事に関するデータや日記などのわが財産が…。



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古いでしょ、こちらに来る直前に買ったNECのラップトップに付属していたXPのオフィス・パーソナルです。
いったんPCから今まで使っていたパーソナルのセットを削除して、これを再インストールしました。
ワードや(今はもう使わない)アウトルックは動くのに、エクセルは削除する前と同じく入力すると消えてしまいます。
ここまで一連の作業は逐一デジカメに撮っておきました、ソニーのサービスセンターに行ったらこれを見せると説明が半分で済む事は体験済み。

これは内緒の話、パワーポイントは町のコピー屋で買った5万ドン(¥250)のパチ物。
この際最新の正規版を買っておこうかと思って、何度もご紹介しているPCショップに出かけました。



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いくら古いXP時代のソフトを使っているにしたって、今まで使えていたものをアップデートで使えなくするなんて、マイクロソフトさんはずいぶんアコギじゃないですか。
古くたって正規版、サイゴンのCD屋にはいっぱいコピー物の廉価版Win10が出回っているのに。

これが200万ドン(1万円)、この7月から公務員の最低賃金139万VNDに引き上げられたばかりの国で、ですよ。
でもこれで私とチビ、それに大学生の姪っ子が使えればその分安くなると自分に納得させます。



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ちゃんと光メディアのスロットも明けて、準備万端。
え?CDもDVDも、入ってない。



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スタートというページに「このアドレスに入ってからログインして、指示通りに…」とあります。
これだったらわざわざPCショップに出かけて買う事もなかったし、今まで何度も「バージョンアップのご案内」が来た時に、素直に応じていればよかった。
そうすれば半額ちょっとで済んだのに、後悔してももう遅いですよね。

Wifiのルーターを更新した時に、はがき大の案内書が入っておりました。
やはりこれと同じ、『このアドレスに…』って。
ネットに繋がないと認証・登録しないと使えないのに、どうするんやってボヤいた事を思い出しました。



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ここで困った、ベトナム語と英語だけで日本語がない。
きっと画面構成やアイコンがずいぶん変わるしなぁ、でも仕方がないから英語を選択。
もちろん入力や読み出しは日本語で出来ます、それだけは会社のPCで確認済みです。



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日記の一部、ちゃんと日本語で出入力できることも確認。
これでひと安心、次はデジカメの画像データです。



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ファイルエキスプローラを起動してSDカードを入れると、写真が…。
ファイル名の『DSC3201』から『DSC3330』まで、この画面だけでも129枚飛んじゃってる。
他にもあちこち同じことも起きていて、なくなってしまったのが総数で300枚ほど。
次のブログ記事用にと思っていた写真がほとんどアウト、ぐやじぃ。

何とか再生できないかと、ハードディスクからデータ再生をしてもらった事のある専門家に電話したらけんもほろろ。
「あなた、SDスロットに何度もカードを抜き差ししませんでしたか?」
「はい、(写真の番号が)文字化けしているからおかしいなと思って、何回か」
「PCとカードがアクセスしてしている間に抜き差しすると、内部破壊が起きてもう使えません」
抜き差しした時には、タスクバーでPCが認識していないことを確かめたのに。
確かにこのカードをデジカメに入れて写真を撮ると、『メモリにセーブできません』と表示されました。
これは…私が悪いんですよね、でもなぜファイルエキスプローラが動かなかったのか、疑問は残りますけど。
やっぱりアップデートは大嫌いだ。

PCの起動も購入して必要なソフトを全部入れた後でも15秒でした、さすがソニーのバイオだ、インテルのi7だと思っていたのに。
それが度重なるアップデートした今では1分半もかかります。
電源を入れてトイレに行って戻るとちょうどいい加減、まだ3年ぐらいしか使っていないのに例のタイマーが働き出したのかな。


画像のないおまけ。
大学生の姪っ子に、オフィスの正規版を買ったから入れるかと声をかけました。
「私のPCはウインドウズもオフィスもみんなコピー物、アップデートを停止してウイルスバスターを入れてるから必要ない」
ベトナムでウインドウズのインストールされたパソコンが売れない理由、マイクロソフトさんご理解されてますかね?

佛誕祭

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日本では新暦でお祝いします、ベトナムやタイなどの東南アジア仏教国ではいまだに旧暦で祝う事の多い佛誕祭。
今年の旧暦4月30日は、新暦だと5月29日でした。
多少の期待はしていたんです、でもやっぱりお寺での儀式だけで終わったみたいでした。

ホーチミン市11区にあるダムセン公園では、佛誕祭の時期になるとお釈迦様ゆかりの蓮をイメージした灯りが池に浮かべられました。
ダムセンとは蓮池の意味、本物の蓮もいっぱいあるけど、やっぱり雰囲気が違います。
今年も開催されていたのかは不明、メディアでは各地方での賑やかな様子は伝えられていました。



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まだ釈迦誕祭には1週間も前だった日に行った叔母の菩提寺、ここではもう準備が始まっていました。
後ろに立っておられるのがお釈迦様のお母さん、マーヤーとされています。
『釈迦はマーヤーの脇の下から生まれた』という話と、『生まれてすぐに7歩だけ歩いて、右手で天を、左手で地を指し、天上天下唯我独尊と唱えた』という伝説があるのはご存知ですよね。
その有名な場面を再現したものでしょう。
ここは同じホーチミン市でもずいぶんとサイゴンから離れた場所、もしかしたらと聞いてみたけど大掛かりな催しはないそうでした。



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私が最後に見た『大がかりな催し』がこれ、運河両堤の整備が終えつつあった2012年ですから6年前。
わが家前のお寺はホーチミン市でも5本の指に入る名刹、その裏手に集合したのは花電車ならぬ花自動車です。
公安(警察)が四輪車の通行止めをするぐらいに有名な行事、毎年行われていた行事とききました。
わがファミリーみたいに熱心な仏教徒でもない私だって、毎年盛り上がっていたそうです。



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午後4時半になるとホーチミン市各地のお寺から、いろんな趣向を凝らした花車が集結します。
小さいものは軽四輪ほどのトラックから大きなものは4トン車ほどでしょうか、市内巡行のスタートをここで待っていました。



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写真は午後7時過ぎ、わが家北の橋にも提灯が吊られる中を周辺のお寺からも花車が来ました。
練り歩くのは中心部、練り歩くという表現はおかしいですかね。
夜の10時ぐらいまで、この行列は続くのでした。
交差点には警官が出て赤信号でも進めます、それほど市も公安も協力を惜しまない行事だったのです。



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これは川向かいのお寺が上げた風船、その前の年は大きなアドバルーンを二つ上げて度肝を抜いたお寺。
ただこの年の佛誕祭は風邪が強くて、アドバルーンがメインストリートに落ちかけて交通がストップしてしまい、公安から大目玉を食らったという笑い話もあります。

上流にあるクメール寺からは運河に蓮の形をした灯篭流しも行われ、たくさんの川面に揺れる灯りが幻想的でした。
これも河川局から『控えるように』とのお達しで、年ごとに減ってきて去年には見かけなくなりました。



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もうひとつ、放鳥も満月会の行事でした。
旧暦の15日ですから満月なのは当然、満月と佛誕祭が重なる日はお寺では『鳥屋』がいくつもの籠に入った鳥が準備されています。
日本でも蛍や金魚を放つ行事はあったと思います、考えてみればこれもおかしな行事なんですけど。
そう秘かに思っていたら、これだってお寺が『推奨できない』となって下火になりました。



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放鳥のあと数日間は、わが家にこんな弱った鳥が何羽かやって来たものです。
義弟に言われたとおりに水溶き米粉をそばに置いていても、何日かすると埋めてやらないといけなくなったのでした。
この行事は止めて正解かな。



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今年も厄介な放鳥はないなと思っていたら、膨らんだビニール袋をいくつか持ったご夫婦らしきカップルが登場。
お寺に向かって手を合わせた後、魚を放流する姿がありました。
持っていたスマホで撮ったけど、ちょっとズームアップし過ぎましたかね。
でも、部屋に戻ってデジカメを取って来たら間に合いませんから通話を切ってシャッターを。
チョー(市場)には生魚もたくさん売られているサイゴン、これならまだ許せるかなと思ったりしました。
でも…ですよ、この運河で生き延びられる魚だといいけど。



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翌日の運河を眺めていると、やっぱり誰かが灯篭流しをしたみたいですね。
上げ潮に乗ってゆらゆらと二つの蓮灯篭が、名残りの佛誕祭を演じていました。
歴史が消えてゆくのを目の当たりにするのは、淋しいなぁ。



悔しいおまけ。
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今までベトナムのメディアでは、リンちゃん殺人事件の犯人が捜査段階で黙秘しているとだけ伝えられていました。
裁判が始まって否認に転じてからは、殺人以外に幼児暴行まで伝えられ始められたのです。
日越関係をおもんばかっての事でしょうが、事実が伝えられると風向きがもっと悪化してきたように感じます。
「インドと変わらないじゃないか」

リィ・ティ・ニャット・リンちゃんのニャットとは日本の事なのを知る人は少ないでしょう。

仕事だろうけど

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路地向かいの『カフェ・チョン』は、壁にこんなたくさんの貼り紙が剥がしても剥がしても…。
オーナーがいくつも代替わりして今は若いご夫婦、この二階に住み込みされているのはその奥さんの妹さんだと聞いています。
その妹さんは(日本語に直すと)『笑わん姫』と言われるほど、顔を合わせて私が頭を下げても笑顔なく返礼をするだけ。
よくあれでカフェの店員さんが務まるなとはご近所雀、私も雀の一羽ですかね。

話がそれました。
とにかくこの場所は路地に入る人なら必ず目に付く壁、張り紙の広告効果は高いのでしょう。
『笑わん姫』が何度も剥がしているのを見たのに、次から次に貼られてこの有様です。



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分かりますかね、わが二階のベランダから「やられた〜」と撮った写真。
防水塗装だけで本塗装がまだなのに、4月に入ってから2枚やられましたね。
もう10年も前になりますか、某コーラ会社の大きなポスターがなんと5枚もずらっと張られた事がありました。

この時はそのコーラ会社に写真付きメールを送ってから電話をして、剥がさせてから謝罪を受けた事がありましたっけ。
手みやげとして持って来た缶コーラ3箱は…、義弟が商品として売りさばきました。
今回は貸金業者、そういう訳には行かないのが悔しいじゃないですか。



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朝の5時前です、屋上でラジオ体操をしていたら不審な物音。
下を見たらその貼り紙をしている真っ最中、慌てて二階まで降りてデジカメを持ってベランダに。
逃走する前の写真です、ズームもフラッシュも操作する間のない、たった1枚だけです。

後部座席の男性は左手に糊の入ったバケツ、右手には貼り紙の入ったポリ袋を持っています。
「おら〜〜!」
声を掛けるとこちらを見る、顔が撮れると思っていたけど不明瞭な写真でしかありません。



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矢印がこの時貼られたもの、『ALO! LA CO TIEN」とあって携帯電話の番号が印刷されています。
高さは地上1.2メートルほど、ちょうど早く作業しやすい所です。

なぜ公安(警察)に連絡しないかって?
こちらの公安でデジタル写真は証拠にならないんです、動画でないと。



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明るくなったので、改めてもう1枚。
カフェのトイレ窓の上にまで貼られているでしょう、これは梯子がなければ絶対無理。
その努力は買いますけどね、これは法律違反なのです。

『文化、スポーツ、観光、広告などの違反に対する行政処分を定めた政令第28号/2017/ND-CP(5月5日施行)では、電柱や信号機、街路樹に商品・サービスを広告する内容の紙などを張ったり、広告内容を描いたりした者に対して100万〜200万VND(約5000〜1万円)、また広告主に対して500万〜1000万VND(約2万5000〜5万円)の罰金を科すと規定している』

これは昨年2017年5月に施行されたもの、まだこれを適用しての逮捕者は聞いた事がありません。
公共物に対しての罰則ですから、民家だと適用されないのでしょうかね。



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これはきっと他の場所でもやっているだろう、そう思ってこの日はタクシーを呼ばずに路地を歩いてバスで出勤する事にしました。
ありましたね、たくさん。

『ALO! LA CO TIEN』とは、意訳すると『電話1本でお金を』となります。
日本でもサラ金全盛時にはよく見たキャッチコピーの類似、今はどうなんでしょうか。



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このお宅は律義に剥がしておられるみたい、とにかくあちこちに貼られているんですから。

今朝のVTVニュースでこの貼り紙はハノイ近辺を縄張りにしている暴力組織が、ホーチミン市にまで勢力を広げていると放送していました。
手口は書かなくっても闇金と同じですから、必要ありませんね。



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こちらは真っ昼間のカップル、矢印の広告を…貼ってはいないんですよね。
針金を使ってそこに引っ掛けるだけの、手間いらず。
これも貼ってはいないから、法律の適用外ですかね。



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次の街路灯にも堂々と、ベトナムの法律は抜け穴だらけですから…。
もっともこの広告は翌日に道路局が軒並み撤去、道路局にはそんな法律があるんでしょうか。
こうして鼬ごっこが延々と繰り広げられる、ベトナムです。



おまけ。
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これも朝のVTVニュースから。
去年私の緑内障を手術してくれたT先生、ホーチミン市眼科専門病院からハノイの病院にご栄転。
先生、来年は左目を手術しましょうって言ってくれたのに、どうするの?

ニャチャイバン

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私が来た2004年頃の行商さんは、アイスクリームメーカーの直販以外はスピーカーを積んでいる業種などはありませんでした。
今はほとんどの行商さんが拡声器を使う中、この業種だけは誰一人としてそんなものは使わずに地声で通しています。

わが地区を回る廃品回収業は一人だけ男性がいるものの、ほとんどが女性なんです。
だからそんなに利のある職業ではないのですね、でも来た当時より確実に増えた気がします。
左隅で手押し車にもう満載になったからか、余裕の会話かな。



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こうしてゴミをあさるのは、分別回収の進んだ日本ではもうないでしょうね。
何度もホーチミン市政府が分別回収にトライしても、いつも腰砕けになります。
市民よりも回収業者が大反対するから、集めた中から資源ごみをリヤカー上で回収するのが副収入になっているからなのです。



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わが家前を通る時、必ず売り声ならぬ『買い声』を上げるのです。
理由は最後に。
この人、ゴミ箱があまり思わしくなかったのかな。
道路の向かい側に放置されたごみから、めぼしいものを見つけたのでしょうか。
目のいい事も、この商売には欠かせないようです。



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手押し車の廃品回収は、必ず台秤を持っています。
アルミ缶は個数で買い取りです、私が来た頃は24本入りケースに空き缶を詰めて渡すと8000ドンくれましたっけ。
義弟の店で缶ビールを買ったら同じ価格でした。
今は資源価格が安くなった反面、ビール価格は上がって2箱分で1缶買える程度ですかね。

これは建築廃材でしょうか、路地奥ではたいてい途切れずに増改築をしています。
屋根材か壁材かを折りたたんで、手押し車に乗せられるようにしているのです。



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わが家前に来ると、前に書いた『買い声』を掛けます。
それがずっとタイトルの「ニャチャイバン」だと思っていました、たまに「バーン」と伸ばす人もいれば「ニャチャーイ」だけの人がいるのが不思議。
これを辞書で見ても、携帯の翻訳アプリで探しても見つからないのも不思議。



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この記事をきっかけに、チビに「ニャチャイバン」と書いてみてと言ってみました。
「はい!」と言って返ってきた紙には『VE CHAI BAN』とあってびっくり、『ベチャイバン」が正解じゃないですか。
こちらに来てからずっと『ニャチャイバン』と言い続けてきたし、誰も訂正はしてくれなかった。
『ベチャイバン』と『ニャチャイバン』って、似てると思いませんか。
今も前を通る廃品回収のおばさんに、耳掃除をしてから聞いても私には『ニャチャイバン』としか聞こえない…。



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声はこの人です、ゴミ箱からレジ袋を開けて中身を確認しています。
袋を開けて、めぼしいものがないとまた結んでくれるからいい人なのです。



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この台秤で測って、重さと材質によって支払ってくれるのが『ニャチャイバン』。
絶対声を掛けない廃品回収も、中に入るのですよ。



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台秤も摘んでいない自転車、これが大迷惑なのです。
手鉤を持っていて、袋を片っ端から破ってそのままにして立ち去る。
たいてい来るのは夜、この人たちはきっと『ヤチャイバン』なのでしょうね。



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なぜわが家前で『ニャチャイバン』と声を掛けてくれるのか、その原因です。
左の袋はペットボトルを潰した後に入れておきます、中央は枯葉や雑草を抜いたものを入れます、右はアルミ缶を潰したものを。
燃えるごみは別にして、ペットボトルとアルミ缶がいっぱいになると、声が聞こえたらベランダから呼び止めるのです。
もちろんおカネはいただいたことがありません、写真の上から2番目のおばさんが二階から投げる袋をキャッチするのが一番上手。
だからみなさん、わが家前で『ニャチャイバン』と声を掛けてくれるのです。



おまけ。
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最近市内の中心部はどこの道でもこんな状態、あちこちで一方通行になってもこんな状態。

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