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ベトナムのセミ、抜け殻はマンゴーの若木にありました。 大きさは日本の小型セミほど、鳴き声は不思議と記憶にないんです。 少なくとも日本のセミと同じであれば、○○セミに似ていますとも書けるんでしょうけど。 成虫を撮りたくて辺りを探し歩いても、鳴き声がわからなければ発見が難しい保護色です。 今回もとうとう諦めることになってしまいました。 「ユンボン(私のこと)!オッキイオッキイ ムシ アルゾ!コワイゾ!」 姪っ子から報告を受けたのは、統一鉄道での帰り「タイプSH」の客車内でした。 最初はゴキブリでもいるのかと、ティッシュペーパーを持ってコンパートメントを出ると、姪っ子の指す先にはセミがとまっていました。 通路の窓の下枠、ちょうど姪っ子なら目の高さです。 私ならほとんど見落としてしまうでしょう。 ティッシュペーパーは姪っ子に渡して、あわててカメラを取り出しました。 「ちゃんと見張っててよ!」 「ヤ〜(はい)!」 初めて撮れた、ベトナムのセミです。 ずっと同じ姿勢のまま、もしかしたらとセミ掴みをしてみました。 二本の指で二カ所の羽の両側を押さえ、もう一本は頭の真ん中、これが小さな頃に覚えたセミ掴み。 羽を動かそうとする筋肉の振動が指に伝わります、大丈夫なようです。 セミの一生は地中に5〜7年、地上での生活はわずか1週間ほどと聞いています。 本来開いてはいけない列車の窓、こんな時はきっと許されるでしょう。 手の平に移して窓の外に手を出す前に、もう1枚いただきました。 姪っ子は得意ではない昆虫を目前に緊張していたのでしょう、「バイバイするよ」と言うとホッとした様子でした。 ゆっくりと走る列車の窓から飛び立ってしまってから「バイバイニャ〜!」 コンパートメントに戻った姪っ子は、ファミリーに私がゴキブリを逃がしてあげたと報告したそうです。 おまけ。 カナブン、関西の私たちは「ブンブン」とか「ブイブイ」とか呼んでいました。 これは列車内ではありません、念のため。 |
ベトナム統一鉄道
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再掲になりますが、デューチ駅の売店です。 夕食にはちょっと早すぎかなと思いながら、ここで買っておいた方がいいものを買っておきました。 時間が経っても、冷えたって大丈夫なものです。 ビール片手に食べ始めたのが午後6時過ぎですから、2時間以上経過しています。 甘くないおこわに、ベトナムハムが1枚だけのシンプルさ。 これで1万ドン(¥56)でした。 他にビールの肴には事欠きませんから、私の晩ご飯としてはこれでじゅうぶん。 しかし、車内販売では時間を見計らって、こんなワゴン販売がありました。 もちろんインディカ米のご飯、プラスお好みのおかずが3点で25000ドン(¥140)です。 もちろん暖かいままで売りに回っています。 私と同じでおこわが大好きな姪っ子は「ユンボン(私のこと)、チョーダイ!」と言っていたのにさっそく浮気。 「オイシーゾ!」と、私を挑発します。 この姿を見ると、確かに早まったかも知れません。 一時は後悔したものの、このワゴンが来てからは気が紛れました。 冷えた飲み物と一緒に袋物のおつまみも売っているからです。 おこわは目的通り仕上げに食べることでわが胃袋も納得。 姪っ子の言う通りひと口ずつでも、おかずだけでもあったら、もうちょっとビールの味が変わっていたかも知れません。 |
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今回乗車したSEタイプの内部をご紹介します。 ベッド上段のちょうど真ん中に、各電源スイッチがあります。 左から室内蛍光灯、常夜灯、車内放送のスピーカーの順。 これにエアコンのコントロールスイッチがあれば、なおよかったんですけど。 ずっとその下にあるテーブル近くには、220ボルトのコンセントもありました。 ここで私たちは携帯電話とデジカメの充電を完了、もうひとクラス上の列車やプレミアム列車ではWLのサービスもあります。 私は旅にPCは持ち歩かない主義ですから、これは不要。 スピーカーの取付ネジが緩んで飛び出しているのは、わが十徳ナイフで締め付けさせていただきました。 私や姪っ子にとってありがたかったのは、枕元に付けられたLEDのスポットライトです。 姪っ子はいつもの絵本を読んでもらえるし、私も眠る前の読書が楽しめました。 持ってきたのは、いつものベトナム版「ドラえもん」ですが。 トイレです。 フロアも洋式便器もステンレス製、上がっていた便座だってステンレスでした。 トイレですから、窓が開くようになっています。 わがデジカメが通るだけは確保できました、これは夜が明けるといい撮影ポジションになりそうだと思ったんですけど…。 二連式の洗面所。 夜行列車ですから、必須不可欠です。 朝は順番待ちになることがあります。 水は、飲めません。 ひとり1本ずつ、300ccのペットボトルが配られますから、これで不足なら車内販売を利用します。 お茶の葉さえ用意すれば、この沸騰水が利用できます。 ここでカップ麺を作る方もいましたが、わがファミリーが使ったのは甥っ子の幼児用乳飲料に。 赤ちゃんのミルクもこれで作れるので、ハードシート席からもはるばる遠征組が来られます。 非常ブレーキと消火器、それに非常時に使う工具箱。 箱の中には、窓ガラスを割るためのハンマーや小さなバールがありました。 場所だけは確認しておきますが、お世話にはなりたくないものたちです。 日本の列車にあるものないもの、取り混ぜて。
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「汽車の窓から」ではなく、ディーゼル機関車の窓から見える農村風景。 鷺もいれば、昔ながらの農耕牛や水牛もいます。 農作業に使われているのが手工具が多いのもこの辺りの特徴、メコンデルタでは目にすることの多くなったトラクタはおろか、耕耘機すら見かけません。 穀倉地帯にも明らかな差が出はじめているようです。 ベトナムは二期作三期作が行われていますから、いろんな田圃の状態を窺うことが出来ます。
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統一鉄道はまだ電化もされていませんし、単線。 ここはクアンガイ駅まであと2時間のボンソン(Bong Son)駅、私たちが乗っている間では最後の列車やり過ごしになります。 中央のナトリウム灯ポールには、将来に向けて計画中の高速鉄道(予想図)が掲げられています。 停車して待つこと約5分、前方から汽笛が聞こえたのでカメラを持って待ちかまえました。 遠くからの姿を1枚撮ったところで、乗務員さんに「危険だからやめなさい」と注意を受けました。 すれ違っている時の迫力のある画像は、あきらめました。 けっこう列車間の距離はあったんですけど。 すれ違いが終わって動き出してから乗務員さんから、「もういいよ、でも気をつけて」、暖かいお言葉でした。 せっかくだから、本線に戻るところを1枚だけ。 クアンガイ駅到着はほとんど定刻通り、いつもは30分ほどは遅れるのにこの日は優秀でした。 たくさんの荷物を降ろしてからとりあえず日陰で休憩、やっぱり9号車と10号車に目が行きます。 海側の窓が大きく開いているところもあるし…。 出迎えのご遠戚さまにも荷物を分担していただいて、小さな駅舎に向かいます。 ここでは「記念に切符を下さい」と言うとすぐに首を縦に振ってくれました、サイゴン駅ではほぼ100%「ノー!」と言われるのに、さすが小駅です。 出迎えの人たちも、入場券を買って形跡は全くなし。 機械相手の自動改札では、きっとあり得ないことでしょう。 ここが切符売り場、中に誰もいないのは列車が少ないことに加えて、発車時刻の2時間程度前ぐらいでないと発券業務はしないからです。 昔からの伝統は、まだ守られています。 サイゴンやハノイなどの主要駅ではもちろん一日中発券作業をしている大きな窓口があるし、往復切符も買えるのに。 発駅購入券が統一鉄道の原則ですが、これは改めて欲しいものです。 日本からのお客様には、手数料を支払っても旅行社で往復切符の発行を勧めるのはこれになかなか無駄な時間がかかるためです。 クアンガイ駅構内のロータリーと、メインストリートのひとつでもあるフンヴーン通り。 ここのタクシーを利用しました。 ここからは3家族はいったん別行動になります。
ご主人の実家、友人宅、そして私たちはミニホテル。 昼食後の昼寝をしてから再び集合して、ご遠戚さま宅への挨拶回りになります。 時間はたっぷり、慌てない、あわてない。 |




