ベトナム統一鉄道

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往きはSE

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サイゴン−ハノイ間1726kmを走る統一鉄道で最速はSE4、それでも時刻表では29時間30分もかかります。
私たちが利用したのはクアンガイ(Quang Ngai)駅に停車するSE2、ハノイまでは34時間40分とあります。

11号車の4人用コンパートメントはソフトベッド、身長180cmまでなら足を伸ばしても大丈夫。
ただし座高の高い私は、上段のベッドに座ってビールを飲むのに苦労します。

荷物は下段ベッドの下と、上段の足許に格納スペースがあります。
下段はスーツケースを倒して横にするとちょうど、上段は機内持ち込みタイプなら両側の足許に1個ずつ入ってその上にまだショルダーバックを置く余裕がありますから、ふくれあがった荷物を担いだバックパッカーでも問題なしでしょう。



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ちょっと古びた11号車は、コンパートメントが景色のいい海側ではなく山側に面して接続されていました。
その前の10号車や9号車はまだ新型の部類、それに寝台は海側に面していました。
羨ましい気持は、甥っ子や姪っ子のお相手をしなければいけないんだし、19時発の夜行なんだしと、切り替えすることにしました。



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統一鉄道の欠点は、冷房が効きすぎること。
それに室内では調整できないこともあるし、乗務員にも「ON」「OFF」にしか調節できません。
いくらブランケットがあっても、これは南国育ちの人たちにとってはかなり厳しいことなのでしょう。
窓が仮に開けられても、今度は蚊で悩むことになるのは昔に経験済み。

日本にいる時に「寒いのと暑いのと、どちらが暮らしやすいか」と、二者択一で家内と話したことがあります。
「寒ければ衣類をたくさん着ればしのげるけれど、暑いとこれ以上脱げない状態になるから、寒い方がまだ暮らしよい」
この考えが、ベトナムの人たちに浸透しているのかどうかはわかりません。
みなさんは防寒着を持ち込んで、統一列車の「エアコン」に耐えることになります。

寒い気候でも平気な日本人も冷房の温度差には弱いので、ウールのベストが必需品。

帰省が終わって

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中部に帰省していたわが家の居候が戻って来るというので、サイゴン駅まで出迎えに行ってきました。
もちろん行きはバイクタクシーです。
駅の正面に着けようとするドライバーに背中から「ここでいいよ!」、久しぶりのタクシー行列を撮っておきたかったからです。

もちろん駅構内は一方通行、本来タクシーはこのように並んで正面出口からのお客様を待つのがルールになっています。



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ここはバイクタクシー乗り場、以前に比べるとずいぶん駅舎から離れました。
ここまで来てから値段交渉します。
荷物の少ない人だけではありません、念のため。



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駐輪場のバイクは、貨物輸送を待っているのではありません、持ち主が帰省から戻ってくるのを待っているのです。
ホコリと直射日光から守るために、厳重なカバーを施されています。



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ナンバープレートもすっかり覆われていますから、預かり券の番号がマジックで書かれ、整理されて置いてあります。
たぶん、日本の駐輪場は屋根付きだから、こんな光景は見られないと思います。
中部の駅でも見かけたことがありません。

サイゴン駅の風物詩になりつつあるのではないでしょうか。



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この通路を歩くお客様は、バイクタクシーの待合所か路線バスの停留所に向かう人たちがほとんどです。
そこに、イリーガルなタクシードライバーが声を掛けてきます、列を作って待てないドライバーだけならいいんですが、時々メーターを使わずに走るタクシーや、モグリの白タクもいますから、これは気をつけなければなりません。

子供連れや、荷物の多そうな人たちがターゲットになります。



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列車から降りた人たちが駅舎に入るにはこの通路だけ、ここで待っていればいいんです。
不正乗車でなければ、必ずここで出会えます。

わが家の居候もいっぱいの手荷物を持って、最後の方になってから出てきました。
荷物持ちは私の役目、他の男手たちは今日から仕事です。

幽霊路線

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ダラットからファンランまで鉄道で行きたい、という方がおられました。
どうしても話がかみ合わないので、統一鉄道のHPを見て下さいとメールには書いたんですけど、信じてもらえませんでした。

ホーチミンテレビ(HTV−7)のクイズ番組で、昔にはサイゴン−ミトー間に鉄道があったらしいとは聞いていましたが、現在のダラットにあるのは、いわば観光用の短距離鉄道です。

絶対あるはずだとメールに添付して送ってこられたのがこの地図、確かに鉄道の黒い線がファンランまで延びています。
別のガイドブックを見ていただいてから、ようやく誤解が解けました。

1冊の本にとらわれてはいけません、特にガイドブックでは。
取材から発行までのタイムラグによるものは、仕方ありません。
ガイドブックはあくまで参考にしないと、過信すると失敗しやすい代表例です。

ここまで倒れるシート

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航空機では前席をフルにリクライニングさせても、苦労はするものの、何とか通路に出られます。
夜行列車の列車Dタイプには、ここまで倒れるシートがあります。
2座席の中央にあるアームレストは上がるけれど、通路側は可動式ではないので通路側の前の席を倒されると、トイレにも出ることは出来ません。

まさかここまで倒して眠る人はいないと思ったら、いた!
後ろの乗客は履き物を脱いで立ち上がり、別の空席に移っていきました。

車内で出されるお弁当を追加しました。
ダイエット食…かな?

デュックフォー駅

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典型的な田舎駅の雰囲気が漂います。
列車は1日2本、往復4本、ほかは全部通過して行くだけ。
特に寝台車やソフトシートの切符は割り当てが少ないと言われ、窓口でなかなか買えません。

とっておきの手が「統一鉄道」にはあります。
ハードシートの切符を買い、乗り込んでから車掌さんと交渉して差額を払うと、希望する席が空いていると簡単に替われるのです。

オンシーズンははずしていても、いつもこの手が使える訳でもありません。
こんな時、ハードシートの客車にある車掌室をソフトシートの差額にプラスアルファーして使わせてもらったことがあります。

肩を張っていると生きにくい、慣れてしまうととっても暮らしやすいベトナムの典型です。

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