ワンコとアントゥ

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満点パパ

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最初は、どちらの見栄で取り付けなかったかわからないけど、補助輪代わり。
バランスも取れないのでハンドルはもちろん、ブレーキさえお父さんがコントロールしないといけませんでした。



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運動神経にかけては数段優れているお姉ちゃん格の姪っ子も参加。
あれ、「自転車はボクひとりで教えるから」なんて宣言していませんでしたか?

家内に聞いたら、急な配達が入ったそうです。
いくら娘がかわいくて仕方のないお父さんでも、ここは商売が最優先でした。



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時々二人がかりになって。



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まだわが娘の運転を信じていません。
これが自転車購入からちょうど一週間目でした。

進捗はびっくりするほど遅いけれど、確実に進歩はしています。



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やっとお父さんの手が、自転車から離れた日。
速度は歩くより少し速い程度、ハンドルも安定してきました。



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チビに自転車が届いて10日目。
「ランニングは、体力づくりにちょうどいい」と言ってたはずのお父さん、中古の自転車を購入しました。
まだ転倒を心配しているようです、決してストーカーではありません。

「ユンボン(私のこと)も使っていいよ、ブレーキは後ろしか効かないけど」
気遣いはうれしいけど、私は、歩きます。
バイクの多いところばかりに行きますからね。



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「アントゥ、コーレン(がんばれ)!」
ベランダから声をかけると、お父さんをぶっちぎって余裕の笑みを向けてくれました。

後ろから。
「ちゃんと前を向いて!」

今は友だちの家に行くにも、この自転車に乗って出かけます。
もちろんバイクの多い道は避けて、路地を通ります。
お父さんの伴走はありません。

「ユンボン、この自転車、半額でいいから買わないか?」
私は、歩きます。

アントゥ、8歳

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先週の土曜日、アントゥが8歳の誕生日を迎えました。
真っ先に到着したのが『花屋のおっちゃん』、いつもは娘さんが配達してくれるのに、この日はご店主自らバイクに乗って持って来てくれました。

受け取った家内は困惑顔、対する『花屋のおっちゃん』はニコニコ顔、まさに対照的です。
何があったのか聞いたら、家内の支払った金額では到底考えられないほど立派な生花だったから。
メッセージもお店に準備されているカード式とは違って手書き、『娘ちゃんの誕生日、おめでとう』とありました。

おめでたい日に揉め事はいけません、「ここはご好意に甘えて後日お礼をすればいい」と家内に(日本語で)告げてスタートしました。



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一番乗りは小学一年生からの友だち、Sちゃんでした。
私に「オハヨウ!」と礼をしてくれます。
チビたちは学校での朝はこの言葉から始まるそうです、ベトナムでは時間にかかわらず『シンチャオ』ですから今はこれでもいいと思っています。

今日は弟君も一緒に来てくれました。



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今年も統制役はお姉ちゃん格の姪っ子、中央に座ってリーダーシップを発揮。
去年とは違って、なかなか全員の掌握が難しそうです。

家内が電話をかけて、何かを急かしているようです。



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私たちは奥の部屋で。
まず出てきたのがファミリー向けのバースデーケーキでした。
これは毎年文句も言わずに食べます、半分ぐらいでいいんですけど。



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遅かったのは、日本料理店からの出前でした。

例年家内が手作りする和食は材料不足で中断、その代わりにミニおろしそばを注文したからです。
ついでに、お造り。
この日のために残しておいた大吟醸も、もちろん一緒にいただきます。

子供たちはもちろん黒い麺類が初めて、そのまま家に持って帰った子は2人だったそうです、おおむね好評。
2日前から時間も指定した予約だったのに、もし最初に出していればもっと評価も変わったのではないかと思います。
白い米麺か黄色い小麦麺しか食べたことのない子供には、ちょっと気の毒だったかも知れませんけれど。



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今年のお持ち帰りはこのロリポップキャンディー、もちろんベトナム製です。



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お腹いっぱいになったら、できたばかりの舗道で遊び始めました。
(私たち)大人と違って、後片付けがとても楽になったとは、家内たちの弁。

今日はチビのお父さんも誕生日、父娘で同じ日に祝えるって最高ではないですか。
この時間からは誕生祝いの相手を変えて、宴は続きました。



おまけ。
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『ベトナム女性の日』でもありますから、家内にも『花屋のおっちゃん』に同時配達をお願いしておきました。
毎年比較されて困りものですが、今年は特に見劣りしているような気がします。

ベンベンバナナ

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バナナのようでも、バナナでない(ベンベン)。



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ラジオのようでも、ラジオでない(ベンベン)。



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楽器のようでも、楽器でない(ベンベン)。

それは何かと訊ねたら(ベンベン)。



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携帯扇風機でした。

チビ姪っ子の通う小学校には天井ファンは付けられているそうですが、これはまだ恵まれているそうです。
恵まれてはいても、なかなか先生からスイッチを入れる許可が出ないのは節電のため。
スコールが来たりすると窓を閉めなくてはいけませんから、ようやく許可が出るとか。

ところが、ベトナム名物の停電があります。
そんな時に、この携帯扇風機の出番。
売り出したのは学校の売店で、ただいま大ヒット中といいます。

市内なら露店でも電池付きで25000ドン(¥100)ぐらいでしょうか、さすが学校の売店だけあって18000ドン(¥72)は安いと思います。
「ユンボン(私のこと)、2万ドン、チョーダイ」
「スズシイ、スズシイ、カウノ」
長い解説を聞いて、おぼろげながらイメージができました。

「それは、バー(お父さん)に買ってもらおう」
「バー、ダウダウ(痛い)ダカラ、ダメ。クヮット(うちわ)デ、ファンファン」
お父さんが危険だからとダメ出ししたものを、私が買い与えるわけにはいきません。
ちょっとアイデアをひねり出してみました。

「ユンボンに買ってきてくれるかい?家で一緒に使おう」
現認主義者です。
問題があればお父さんの意見が正しいと納得させればいいと思いました。

買って帰ってきたのがこのバナナです。
ファンの材質はとても柔らかいのにけっこう風力があるし、肌に当てても痛くありません。
お父さんに言いました。
「目にさえ当たらなければ、なかなかの優れものだよ。(チビは)メガネもしているし、だいじょうぶそう」
しぶしぶですが、了解がもらえました。

しぶしぶの原因、すぐにわかりました。
3日に一度ぐらいの割りで、お父さんの店から乾電池2個を持って行くようになったからです。
いくら停電が多くても、そんなに頻繁な発生はないはずですが。
ここは言いだしっぺの責任、デジカメ用の充電乾電池を提供することにしました。

旅行に出る時には一時返却してもらう約束の下に、です。
これで三方丸く収まったかな。
それにしても小学校の売店はすごい、文房具のほかにいろんなおやつも売ってるし、こんなアイテムまで売っているとは。
無制限な飲食防止のため、お父さんは1日の小遣いを2000ドンに制限するのがわかります。

バナナのほかに、ゴーヤー・ピーマン・キュウリのバージョンがあるそうです。

帰る日

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朝食には一番乗り、最後のレストラン棟です。
5日間、お世話になりました。



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家では麺類の朝食が隔日、ここでもペースは同じでした。
目玉焼きは2個分を欲しがります、それほど卵が大好き。

「卵を2個食べるなら、ジャムとバターはなしにしなさい」
お父さんにそう言われて卵を選択、私も右に倣えをしました。
お父さんはフォー。



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部屋に戻って帰りの仕度をします。
黄色いハイビスカスは、やっぱりまだ咲いてはいませんでした。



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ここで問題発生。
誰かと同じ『帰りたくない病』を発症、手を伸ばして足をバタバタさせて抵抗します。
プールでお父さんが教えていたスタイルそっくりです。

ここで「明日から学校でしょう!」なんて叱ってはいけません。
同類のビョーキを持つ人間が説得に当たります。
「帰りにはね、お寺に行くぞ。長い道(参道)にはお土産がい〜っぱいあるぞ!」
「オミヤゲ、ニューニュー(たくさん)、カウデキル(買ってくれる)カ?」
「ニューニューはできないけど、何かひとつは買ってあげよう」
一本釣りは、何とか成功しました。



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家内がチェックアウトの支払いをしている間、ここで待ちます。
近くに車が迎えに来るはずになっています。

チビの手に何かありました。



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ぐるぐる回しているそれ、部屋のセーフティロック(金庫)の鍵でしょう。
部屋はオートロックですから、すぐフロントにいるはずの家内の元に持って走らせました。

ひとりでの荷物番、久しぶりでした。



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時間より早く車は到着、ファンランからサイゴンまで6時間余りですが、この日もあちこち寄り道します。
泳ぐ予定も『浜飯』の予定もありません。
私の方が、『帰りたくない病』の重症者です。



おまけ。
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ホテルのプライベートビーチ、ようやく5枚の画像でのパノラマ加工ができました。
4枚以上の画像合成ができなかった原因は何だったのでしょう。
両側の砂浜にせり出している植物が、『グンバイヒルガオ』です。

ちょっと成長

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あるお昼のレストラン棟からです。
宿泊料金に含まれるビュッフェスタイルの朝食を除いて、たいていこの窓側のテーブルが指定席になりました。

前日にリクエストしておけば、昼食も夕食も準備してくれます。
代表者の部屋番号が書かれたテーブルに座ればいいシステムになっていました。



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なぜか座る席まで決まってきます。
チビ姪っ子はお父さんと私に挟まれて、両手に花ならぬ用心棒。



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パクチー嫌いの方、全部私がいただきますからご心配なく。
中国出張時代は、パクチー嫌いの通訳さんから全部処理を担当、ビールの肴にさせていただきました。
これを誤解されたカウンターパートナー氏が、「このお店にはパクチーが少ないですから」と、別皿に山盛りの単品を注文してくれたことがあります。

野菜とイカの炒め物、6人掛けテーブルに2皿ずつ出ます。



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ちょっと甘かった赤身牛肉のタレ焼き。

昼食にもビールを飲むオトコどもには、唐辛子ペーストをつけないといけません。
もちろん和牛のおいしさには敵いませんが、ベトナム標準。

8月下旬に大阪−東京間のツアーに参加してきた義弟が言う『食のカルチャーショック』は第一位が『KOBE-Beef』のおいしさだったそうです。
それだけではないんですけどね、おいしい和牛ブランドは。



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インゲンのガーリック炒め。

ファンランは小粒ニンニクの特産地でもあります。
香り付けだけでなく、炒め物につぶして使うと風味がいっそう増します。



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専門店では1kg別にして、こんな風にして売られています。
料理長をしている義弟は、帰りに5個も買っていました。

店で使うのではなく、料理人仲間へのおみやげだそうです。



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チビの大好きなオムレツ。

でも一番は家内の作る出汁巻だそうです。
ナンバーワンの親指を立てられて、家内は満足気でした。



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ほかに鍋物や輪切り魚がありましたが、一番おいしかったのはご飯。

ライスボウルからサービスしてくれるのはたいていお姉ちゃん格の姪っ子です。
わがファミリーの子供は、こんなしつけを受けます。
お姉ちゃん格がいないと、この中では一番若いお父さんの近くに置かれたライスボウル。
「ワタシスルノ!」と言い出しました。
初めてのお仕事でした。

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