結婚式 in クアンガイ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ | 次のページ ]

拾壱:忙中閑

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

ご本家の入り婿殿は漁師、この入り婿殿が台風で漁に出られなかったこともあって、副業(?)の農作業も一区切りついたらしく、「小魚を拾いに行きましょう」と私たちを誘ってくれました。
準備作業たけなわであっても、機転の利かない私たちが手持ちぶさたにしていたからでしょう。

家内は「拾う」と通訳するので「釣り」だろうと糺すと、断固として「拾いに行く」のだと言い張ります。
何はともあれバイクの後ろに飛び乗って出かけてみました。

バーリエン川の支流にはたくさんのアヒルが放し飼いにされていて、上空にはカモメも乱舞しています。
このアヒルの群れの下流がポイントでした。
確かに仮死状態の小鮒が腹を見せたり、川岸近くでじっとしています。

当初、私は農薬などで弱っているのだと勘違いして、食べられない魚を捕っても無駄だと乗り気ではありませんでした。
ところがジェスチャー会話でどうやらそうではないことがわかりました。
つまり、アヒルたちがアタックしても口に入らずに逃れた小鮒たちが流されてきたものらしいのです。
そうとわかると私もズボンの裾をまくり上げて参加しました。

小鮒は片手で掴めるほどには弱ってなく、両手で浅瀬に追い込んで掬っては土手道に放り投げ、私たちはアヒルの上前をはねていました。
これを見ていた牛飼いの少年少女たちも飛び入り、「ベトナム版鵜飼い(?)」の成果は彼らの夕食を飾ったに違いありません。

私たちは唐揚げにして美味しくいただきました。
もちろん「まかない隊」にもお分けしたのはいうまでもありません、それほどの大量でした。

拾:おひらき

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

もちろん、私はほかにも近辺の観光もしていましたから、一部始終のすべてを見ていたわけではありません。
それでも、繰り返すようですが、地縁・血縁が根強く残されたムラ社会の互助システムには舌を巻く思いがしたものです。

ベトナムでは結婚式となると、縁の薄い人までが参加するので戸惑うことも少なくありません。
サイゴンでは外資が経営する結婚式コーデュネーターなる職種もでき、私たちさえ戸惑ってしまうホテルでの豪華な結婚披露宴もありました。
しかし、そこでは何年か何十年ぶりかの再会劇もあり、旧交を温める場にもなっているようです。
また、人生の大きな節目に、たとえ一人一人の金額は少なくても人たちが集まることによって応援できるなんて、素敵な世の中ではないでしょうか。

蛇足ですが、12年前に家内とメコンデルタの街を観光中に結婚式と出会い、「日本人ですが、写真を撮らせてもらえませんか」と申し込むと、2時間近くも歓待されて感激したことを思い出しました。

九:余韻

イメージ 1

イメージ 2

朝の7時から始まった披露宴は、夕刻5時頃まで続きました。
花嫁さんの衣装は、いつの間にかブルーのドレスに変わっていました。

ベトナムの披露宴のいいところはお偉方のスピーチがないことと、いつ出席しても退席しても誰も気にとめないことでしょうか。
サイゴンでは歌手のディナーショーと勘違いしそうなこともありますし、特に田舎はもっと大らかです。
受付すらないので出席者は祝儀をご本人に手渡したり、奥に置かれた深紅のハート形をした函に入れたりします。
箱が置かれた机には心付けを入れるための航空郵便封筒とボールペンも用意されています。
通りがかりの人だって受け入れる大らかさ、大好きです。

翌日はお世話になった人たち、「まかない隊」やタンさんの友人のための宴会です。
ここには新婦の友人も加わりますからとても華やいだ雰囲気になるし、みんな普段着に戻りますからとてもくつろげます。
でも、料理は昨日の残り物(笑)。
お昼ご飯が終わると「まかない隊」は後かたづけ、食器も洗って数を改めると、もと通りに梱包と、大活躍はお見事というほかありません。ベトナム女性は働き者です。

テントも撤収された夕方になると、式当日や、このお昼にも参加出来なかった友人や親族が集まります。
ここでは料理が変わってのエンドレス、この日は深夜まで繰り広げられていました。

八:披露宴

イメージ 1

イメージ 2

この式と披露宴では、新婦のご両親の姿が見えません。

新婦を送り出す宴が昨日一日繰り広げられ、ご両親はこの時お世話になった人たちへ感謝の宴会を催されているのだそうです。
双方のご両親は新婦の荷を運び入れる際に小宴を設けていて、今日は新婦だけが輿入れする新郎側親族へのお披露目になる日だといいます。
これはサイゴンでは目にしたことのない風習です。

屋内でのご挨拶が終わると新婦側の付き添いや親族が引きあげ、新婦の家で開かれている宴会に加わります。

テント下ではすでに「まかない隊」の料理が出され、賑やかになっていました。
給仕役はすべて新郎タンさんの友人。
飲み物や氷、料理のサービスを器用にこなし、時折冗談を交わしたりして場を盛り上げています。
最初のカラオケも彼らからでした。

私たちもテントに移動、披露宴の花嫁さんはウェディングドレス姿へと華麗な変身です。

七:親族対面式

イメージ 1

イメージ 2

テントの会場ではタンさんの友達が料理の配膳を終え、準備OK。
私も移動しようとすると、キム・チパパから「ノー、ノー」、屋内の親族同士が向かい合った席に行くよう指さします。

言葉もわからないのに座らされたのはキム・チパパの隣です。
これには困りました。
いつもなら家内と隣り合わせで座るパーティーなのに、結婚式の、まして双方の親族同士が対面する場に通訳なしで席に着くのは初めてのことですから。

互いの紹介が終わると案の定一人ずつ立ち上がって乾杯の音頭取りが始まりました。
私は頭の中で少ないレパートリーの中から無難なものを探しながら乾杯に応じていると、向かい側から「100%」と書かれた紙ナプキンを示されました。
おめでたい席で私の飲みっぷりが悪かったのでしょう。
ウオッカなら困りものですが、氷の入ったビールなら大丈夫とその都度飲み干すことにしました。

テントの会場でもにぎやかに宴会が始まったようです。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ | 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事