椰子のある風景

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椰子専門製材所

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敷地内に乱雑な置き方をされているのは、年季の入った椰子の木ばかりです。
ゴールドマウンテンへの行き帰りに、毎日眺めていました。

いくらベトナムの仕事は朝が早いとはいっても、朝の散歩をする時間には操業されてはいませんし、夕方は早く終えてしまうらしくて、これまた無人状態になっています。
この日は宴会酒の酔い醒ましがてらの散歩、奥からは木を加工する音が盛んに聞こえてきました。



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何年ぐらい育った椰子の木なのか、推定することは私にはできません。
年輪が、ないからです。

年輪がないのは熱帯では四季がないからか、椰子には年輪ができないのかもわからなかったので、検索してみました。

『ヤシは形成層を不完全ながら再び持つ変わり種の木になりました。しかし,不完全ですから年輪はできなかったと思います。タケとヤシはきわめてまれなケースです。』
なのだそうです。



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私が見学の許可をお願いしている時に、奥で「ドン!」と大きな音がしました。
オーナーさんが両手を広げて、英語の「オー、マイゴッド!」に当たる言葉とともに天を仰ぎます。
大きなバンドソーが切れてしまったのでした。

私のいた会社でも金属用のバンドソーがありました。
鋸刃を輪にして溶接するのにはなかなかコツが必要、スペアのバンドソーに取り替えてからどうするのでしょう。
残念ながらこの作業は外注先でするらしく、折れたものを麻袋に入れて、オーナーさんはバイクで出かけてしまいました。



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やっぱり新しい刃は切れ味抜群、椰子の木を乗せた台車を軽く押すだけで、どんどん仕事が捗ります。

長い時間使って刃先が減り、切れ味が悪なって木を押す力を強めるからいちばん弱い部分の溶接部から破断する、こんな図式でしょうか。
日本なら使用時間が定められていたり、切れ味が悪くなると能率が悪くなるので交換。
ここでは使えなくなるまで使うようです…ヘンな日本語ですが。



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奥には樹皮の端材がたくさん積まれています。
これは燃料として使われるそうです。

木目がお好きな日本のみなさんには、きっと人気薄の材木かも知れません。
バンドソーで切ったあとにも、当然ながら木目が現れることがありませんでした。

『地図にない橋』に使われている椰子材がこの製材所から出荷されたのかは、オーナーさんがお戻りにならなかったので聞けませんでした。

中部の椰子:1

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クアンガイ市郊外での、椰子たちです。
米どころでもあるこの辺りでは、椰子の植生にも特徴があります。
もちろん燃料として使われてきたのは同じ、でも農地に生い茂っているわけではなく、民家や集落を取り囲むように植えられています。
きっと、防風林や日陰を作る意味も兼ねているのだと思います。

メコンデルタに茂る荒々しさはなく、リゾート海岸でのシルエット作りでもありません。
実用重視の椰子、そう位置づけてもいいのではないでしょうか。

竹のハシゴ

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高いところになるココヤシの実、ぜひ触ってみたいと思うのがわが好奇心。
届きそうなハシゴもないので苦肉の策、こんな姑息なことをしてみました。
カメラのモニターではごまかせても、やっぱり拡大すると影の輪郭がまったく違います。

残念。



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「低いところに実のなるココ椰子もあるよ」
そう言われてついて行ったら、一緒について来てくれた方はやっぱり5mほどの竹製ハシゴを持参、イヤな雰囲気がします。

下で支えてくれているご好意にも感謝はします。
やっぱり竹のハシゴはたわんで揺れるんです。

「その実は古い、ジュースは飲めないよ。飲める実を撮りなさい」



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いえいえ、もうこれでじゅうぶんです。
写真を撮ろうとすると、両手を離すために足に力が入ります、そうなるともっと竹のハシゴが揺れるんですから。

「ハシゴが滑る心配は、ないよ」
はい、ハシゴは砂地にめり込んで滑らなくても、私のサンダルが滑りそうなんです。



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ずっと様子を見ていた子供たちからは、きっと「意気地なし〜!」との声が掛けられたのでしょう、最後に笑い声が上がりました。
いくら囃されてもおだてられてもここは我慢の子、まさに「危うきに近寄らず」の心境になれるのも年の功でしょう。

私が降りると逃げ散った数人、残った腕白小僧二人を撮りました。

これも椰子から

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粗めの箒に見えるのが、椰子の葉を乾燥させて作られたものです。
とっても腰が強くて、日本の竹箒代わりに使われます。
室内ではなく、おもに土間や道路の掃除に利用されます。



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茶色い色をしたものがココ椰子から作られたお箸。
ベトナムでは家庭内でのマイ箸はありません。
そもそもお客様用のお箸もなければ、割り箸も市場では見かけません。

レストランでも箸袋に入っていても、象牙風のプラスチックのお箸や、金属製。

南国の椰子は、こんな所にも利用されています。

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