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今まで気付かなかったのは、きっと花が咲いていなかったからだろうと思いました。 2年前だけではなく何度かこの道は漫歩で見覚えがあるし、『椰子の木電柱』探しには通らなければならないからです。 今回は3度ばかり前を歩いたのに、人影を見かけることがありませんでした。 どんなに田舎でも私有地に無断立ち入りはいけません、全部道路側から撮らせていただいたものです。 撮影させていただいている間に、どなたか出てきてくれればいいなと思いつつ。 花の直径は2cm足らず、少しの風でゆらゆらします。 ベトナムには雨季にならないと咲かない花もあるそうです。 今まで気付かなかったのは、初めてこの季節に来たからかも知れません。 ブーゲンビリアなら年中咲いているし、サイゴンには三色の花を咲かせる木だってありますから、最近はほとんどカメラを向けません。 つぼみから開花を始めたところ。 どなたかが出てきてくれたら、内側からの写真も撮れるのに。 またそうつぶやいたら、苦手な蜂が出てきました。 私にとっては迷惑者ですが、これで花の大きさをおわかりいただけると思います。 日当たりのいい方角には、もうこんなに種子ができていました。 この時にむらむらと出来心、急に『誰も出てきませんように』と都合のいい方向転換。 ふたつだけ失敬してきました。 こういった行為を、私が育った地方では『屁をかます』と申します。 手に汗が見えます、これは決してプレッシャーではありません。 単に気温が高いだけ、汗ばむ日差しです。 2週間以上日陰で乾燥させて、ようやく硬くなってきたので種をご開帳。 朝顔みたいに複数の種が入っているだろうと思ったら、なんと1個だけです。 これならもう少したくさん『屁をかまし』ておけばよかった。 |
OHANAたち
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密林といっても、秘密基地ができるわけではありませんし、『ジャングルツアー』でご紹介したように天をつくような巨木があるわけでもありません。 椰子の木の間からは空が見えます。 ただ、四方の見通しはほとんど利きません。 水椰子の花を見た帰り、踏み均された道を通れば長兄さんから少々遅れてもだいじょうぶだと、気になっていた花を撮りました。 蘭の一種だと聞きましたから、原生種に近いのかもしれません。 面白いのは、花からまた花が咲いているように見えること。 大きさ、お分かりいただけるでしょうか。 必ずペアで咲いていました、それにしても不思議な形です。 日本では菖蒲の季節、こんな風に見ると花菖蒲に雰囲気が似ている気がしてきました。 白い菖蒲があったのかどうかは別にして、大きな違いは花より伸びたこの枝先です。 長兄さんは鉈で通路を確保してくれますが、背の違いは歴然。 時々顔近くでヒヤリとさせられることがありました。 もし白い花をつけていなければ、気の付き難い存在です。 いちばん気をつけないといけないといつも注意されるのが、こちら。 (逃げた)鶏やブタでも近づかないといわれるので、鉈を持っていても迂回されたほど。 尖った葉の先が肌に残って、痛みが長時間続くそうです。 これも理由のひとつだろうなと思いました。 これも植物ですから、花をつけます。 まだつぼみ、さてどんな花を咲かせるのか楽しみにしていたのに、ジャングルツアーはこの一度だけでした。 走らないよう、早足で追いかけました。 有料の観光ガイドではありませんから、仕方ありません。 おまけ。
2年前の丸木橋、写真を見つけました。 今の3本丸太の方が、多少安心して渡れると思います。 |
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2年前にも同じタイトルでご紹介したお宅です。 当時はこの辺りも地道のままでした。 小さな橋を渡ると黄色い花が目に飛び込んでくるはず。 今回も、アーチにはいっぱいのゴールデントランペットが咲いていました。 ご挨拶をして撮影の許可をいただいたあと、ご主人の後姿を、これは内緒です。 反対側から。 ご主人に代わって、ワンコが足元にまとわりつきます。 最初は吠えられたんですけど、安心な人物だとわかったのでしょうか。 花に近づきやすいところにも、ぽつんぽつんと植えられていました。 確か前には見かけなかったはず。 朝の水遣りの跡が、まだ花に残っていました。 本当は青空を背景に撮りたかったんですけど、ずっと薄曇り。 ご主人が(家に)入りなさいと呼んでくれました。 私よりワンコの方が反応が早いのは当然。 前回は「ビールを飲め!」と言って奥様に叱られたからでしょう。 今回は濃いお茶が準備されていました。 もちろんワンコも一緒。 『座敷』に対応する使い方をされていたと思います。 椰子の葉葺きに、椰子の葉壁の造り家。 扇風機がなくても、とても涼しいんです。 「去年は見なかったね」 「ハーティエンのほうに出かけたんです」 「毎年、おいで」 「ありがとうございます」 「バナナの花は撮ったか?」 「いえ、まだです」 |
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滞在させていただいていた家の西隣、隣といっても100メートルほどは離れているでしょう。 ほぼ同時期に入植されたそうですが、今はほとんど老夫婦お二人の自家消費分だけに縮小されているそうです。 この国でも都会への人口集中が始まって、後継者に悩む農家が増えているとか。 難しい問題を抱え始めています。 ここで「おいしい!」とでも言ってしまえば毎日持ってこられるのは目に見えていますから、黙って頷くだけにしておきます。 じつは、ずっと赤いペンキを塗っておられるものとばかり思っていました。 一緒にお酒を飲んでいる時に、聞いたことがあります。 「毎年、きれいにペイントされているんですね」 このお宅にも、毎回訪問します。 ご覧になっていただきたいのは、中央のつぼみです。 つぼみが割れると、こんな赤い花びらが現れます。 おなじみの『フウリンブッソウゲ』でした。 季節を問わず、訪問する時には必ず何輪か咲いているのですが、決して目立つほどではありません。 これは使い慣れたデジカメでも、新しいデジカメでも、とても焦点の合わせづらい花です。 今のカメラは、ちょっと考えすぎるきらいがあるようです。 同じ接写モードでちょっと角度を変えたら、オートフラッシュが発光しました。 赤一色の花なのに、こんな面白い写真ができました。 長兄さんの生垣に、2週間のうちに一輪だけ咲いたハイビスカス。 もうひとつ、おまけ。
2年前の同じ生垣、本当にまだらのフウリンブッソウゲもあったんです。 今年はなぜか見られませんでした。 |
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不思議なお坊さんのおられたお寺には、こんなうっそうと茂った木もたくさんあります。 これも『ボー・トゥリー(インドボダイジュ)』でしょうか、葉っぱがよく似ています。 かなり太くなってもツル性ですから、菩提樹に寄生しているのかも知れません。 これは偶然蜂と『鉢合わせ』した2年前の写真、おかげでしっかり記憶に残っています。 ここから大きな蜂が飛び出してきたのでした。 体験が行動規格を作ってくれます。 どうやら苦手な昆虫はいないようでした。 紫に混ざって、白い花も見えるような気がします。 2枚目の写真でもお分かりのように、朝顔に似た花の根元で葉っぱでもガクでもない白い塊があります。 最初はここから花を咲かせるのかと思っていました。 デジカメのモードを変えてみました。 どうも白い塊はツル性の植物ではなさそう。 これが横顔、槿にも似ているけど。 花であれば雄蕊や雌蕊のあるのが一般的です。 正面から見ても、判断がつきませんでした。 ここはまたハンモック僧正に聞いてみるしかありません。 私の指差す方向を見てから、ではなく、やっぱり起き上がらずに答えてくれました。 「花は咲かないよ、『ボー・トゥリー』には。実に見えるのが、フラワー」 イチジクと同じで、実に見えるのがじつは花だと教えてもらったことがあったからです。 「バンヤンのパラサイト(寄生植物)だろう、名前はベトナム語しか知らない」 「………」 よく意味がわからなかったので、もう一度戻ってみました。 右の奥がインドボダイジュ、左が『バンヤン』、樹相の違いだけはなんとなく理解できました。 これだと、すぐにわかるんですけど。 |




