カブとシャリィ

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カブの港

『ハブの港』ではありません。
連発でご覧下さい。
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都会で下取りに出されたカブたちが、今では港でこんなに使われています。
塩水にも強く、手入れしなくてもキック一発でエンジンのかかるカブ。
ここで使われると、どれだけ似せても本物が分かるそうです。
やっぱり日本製でないとね、そう言われると背中がこそばゆくなります。



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もちろん、野菜だって軽いもの。



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珍しく見たシャリィちゃん、これは日本製ではありませんでした。
丸型ヘッドライトでこんなに新しいのは、某大国のコピー品です。



おまけ。
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どこに行っても知り合いがたくさんの、キムチパパ。
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カブでも、左のサイドカバーにエンジンキー(矢印)のあるタイプは珍しいのではないでしょうか。
HONDAさんには珍しく、機能的ではないと考えてしまいます。

その代わり、夜でもキー位置がわかりやすいようにと左上面白い工夫がされていました。
今は孔っぽだけになっていますが、ここにはライトスイッチと連動した『キー・ライト』がついていたのです。



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高校生の頃、誰もがスポーツタイプのバイクに指向する中、ひとりだけこのカブに乗る友人がいました。
当時は『行灯カブ』という言葉があったかどうか。
仲間内では『蛍カブ』と呼んでいたほうが多かったと思います。

家が酒の小売店をしていたT君、どうしてもバイクが欲しくてお父さんに約束させられたのが『盆と正月の繁忙期には、配達を手伝う』ことが条件で買ってもらったのが実用的なこのカブでした。
盗難防止のためか、それとも約束を忘れさせないためか、お父さんはこの行灯部分にペンキで『T酒店』と書き込んだのです。

これが気に入らなかったT君、一緒に遊びに出かける時にはビス2本を外して別に購入したレンズをつける作業をしていたことを思い出します。
お父さんはご自分で贈答用の熨斗紙も筆で書くほどの達筆家だったのに。



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以来ずっと50ccカブの愛用者、もちろん高校卒業後に家業を継いだからでもあります。
T君の暮らす街は軽自動車が1台通れるほどの狭い路地も多かったため、配達には大活躍したことでしょう。

荷台にはいろんなお酒やビールが乗っていたと思います。
まだ瓶ビールが主流、お酒の一升瓶は6本入り木箱もあった頃です。



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カブのような堅実さで商売をしていたけれど、新しい住宅ができたりコンビニエンスストアが酒販にも進出したりで売り上げは右肩下がり。
商売敵としていたコンビニチェーンに加盟することにしたと聞いたのはちょうどミレニアムの年でした。

自宅と店のスペースを取り壊して、1階がコンビニ店舗と駐車場、2階が2世帯住居に、きっと大決断だったでしょう。
「箱庭になってしまった」
これはいろんな季節の花を育てていた奥様の嘆きでした。

コンビニだからといって、配達がまったくなくなったわけではないそうです。
今も古いお客様から電話注文が入ったら、カブが活躍します。
奥様いわく、『嬉々として出て行く、酒を売るのか油を売るのかわからない』のは昔のT君のままと思います。

「定年はないけど、隠居はいつでもできる」
これがT君の口癖でした。
まるでカブそっくりだと同級生で笑いあったものです。



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ベトナムではとっても珍しい行灯カブは、『HONDA』ではなく『HOMDA』だったのが残念。
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遠くからは郵便配達専用に作られた『郵政カブ』かと思ったけれど、違いました。



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角型のヘッドランプタイプは、カブでもほとんど撮ることはありません。
サイドビューからは『HONDA』のロゴと、『エコノパワー』『C70』のシールが見えました。

何か惹かれるところを感じて、反対側に回りました。



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たいていこの『型式認証シール』があると、本物だと認定してしまう癖が付いています。
今度は騙されませんでした。

ボディーシールに『C70』とあるのに、ここには『C50』とあったからだけではありません。
どうもカタカナに違和感があったのです。
製造メーカーが、自社名をミスることもないだろうし、濁点が消えた後もないし。



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ヘッドランプの下にも『C70』のエンブレムがあります。
50ccか70ccのどちらかと、レッグシールドに隠れたエンジンを見て確かめることにしました。

写真には撮れませんでしたが、鋳造時の『49cm3』が見えましたから50ccに間違いはないと思います。



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このコーションシールを見ると『2人乗りは禁止』とありますから、ここでも50ccのカブだろうと思いました。

いくつ日本語の間違いを見つけられましたか?



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オーナーさん(女性)が『日本製』だと頑として譲らないのは仕方ありません。

「エンジンは50ccなのに、どうして『C70』とあるんですか?」
「これ(C70)はバイクの名前よ」

そこまで信じておられる方に、気分を害することを言っても仕方ありません。

「きれいに乗っていますね、これからも『日本製』をかわいがってくださいね」
そう言って引き上げました。

帰り道に寄った路上カフェで座ってから、モニタを拡大して日本語の誤りを指折り数えて含み笑いをしておりました。

韓国製リトルカブ

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今年、ミリオンセラーの『ホンダ スーパーカブ』が日本での生産を打ち切って、スタイルを一新した『カブ』はすべて中国製に切り替わってしまうというニュースが流れました。
私が見かけた意見は、圧倒的に『残念派』が多かったような気がします。
販売価格が安くなったとはいえ、伝統のスーパーカブだけは日本製であり続けてほしかったとの心情がありあり。

本田のHPで確認したら、リトルカブは現在も販売中とありました。
価格は21万円で5種類のカラーです。
でも、こんなかわいいカラーリングはこりぁ、リトルカブをご紹介する折に調べた時もありませんでした。

シャリィちゃんが生産打ち切りになったあと、女性の需要を取り込むために生産された14インチタイヤの50ccバイク。
なぜご本家よりおしゃれな色が多いんでしょうね。



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HONDAが韓国で提携していた『DAELIM(大林)』でも『Citi 100』しか造っていないはずだし、韓国HONDAのHPでも、リトルカブは製造も販売もしていないようでした。

あちこちに『HONDA』のロゴが目立ちます。



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速度計は『日本精機』とあります、ただし、HONDAのウィングマークは入っていません。

無駄を承知で、オーナーさんに尋ねてみました。
「これは、日本製のホンダですか?」
「コリアホンダだよ」
たぶんそうしか答えられないと思っていました。



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バックスタイルは、日本製の記憶とは少々違った印象があります。
どうも荷台の幅が狭い気がします。



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このタイプのリトルカブ、ずいぶん増えてきたような気がします。

今はこの部分に『KWASAKKI』とあって、『HONDA』の刻印も製造国名もなくなっています。
黄色いリトルカブはもう4年前の購入だそうです。
カブタイプは頑丈さがとりえ、特に日本製の純血種でなくてもその血脈は保てること、ご本家からカブが生産中止して輸入に切り替えたことで証明しているようなものです。

『こりぁ、リトルカブ』、今は1200万ドン(¥48000)で購入できると義弟が言っていました。


明日は大切な『恩人』の誕生パーティーに出席します。
ブログはお休みさせていただきます。

カブ改、ワイルド仕様

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フレームは紛れもなくスーパーカブ、フロント部分はオーナーさんが「HONDAのCD、中古部品で買ったものだ」とおっしゃいますが、にわかには信じられません。
ベンチェーでの遠戚でカブの話が盛り上がっていた時、おひとりが息子さんに電話してわざわざ乗って来させたバイクでした。

フロント部分だけではなく、すべて中古部品だけで1台に仕上げたと、自慢話が繰り広げられます。
前輪と後輪とでは、タイヤサイズもホイルも違いますし、ナンバープレートもありません。



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ヘッドランプはかなり小型、それでも『お隣のカブよりずっと明るい』と鼻高々。
この時は家内が同席していたので翻訳間違いはないはず、どれぐらいの金額・期間で改造されたのか聞いてみました。

「金額は50万ドン(¥2000)、エンジンは別で50万ドン」
やっぱりカブのエンジンは、古くても高値で取引されるようです。
「まだ完成じゃない、組み立て始めてまだ2年だけど、3ヶ月目から農作業に使っている」



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缶入りのスプレーで塗装したのは何ヶ月か前。
まだ半分以上残っているから、雨季が明けたらもう一度塗るそうです。

重ね塗りをするには塗膜が完全に硬化しないうちの方がいいはずですが、趣味に水をさしてもいけないので黙っておきました。
膝の部分には分厚い材木が乗せられて、『働くバイク』の片鱗がうかがえます。



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荷物台も手製、純正品よりずっと丈夫そうです。
ここに、たまにリヤカーを連結して走ります。
素材はやっぱり建築用の鉄筋を流用、もちろんロープ用のフックも溶接されていました。

でも、人間が座るにはちょっと痛そうです。



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『バイクロード』はほとんどコンクリート舗装になりました。
これだけ泥を被っているのは農作業で活躍している証拠でしょう。



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クランクケースの『HONDAロゴ』には、ちゃんと日本製の刻印があります。

キック一発、おなじみのカブ音が聞こえます。
「またな!」
どうやら息子さんに迎えに来てもらう口実もあったようでした。
痛そうな後部荷台に跨って、原価四千円の改造カブが去ってゆきました。

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