|
かなり古そうですが、ニャンコの足跡シールがあちこちに貼られています、おしゃれなカブを発見しました。 シートは新たに張り替えられて、荷台にも同じ色の脱着式のクッション。 レッグシールドにもちゃんとエンドモールを付けておられます。 どれぐらい走行したのかは、不明でした。 その代わり、スマイル君がアクセントになっていました。 ああ、バックミラーがありません。 これは後方確認などしないベトナムのバイクには不要、前方さえ注意していればいいようですからね。 チェーンカバーもリヤショックも、メッキはピカピカ。 もちろんホイルも。 かなりきれい好きなオーナーさんみたいです。 日本生まれのカブだって30年も使い続けると、よほど手入れをしていないと出てきます。 ネクタイはされていませんが営業マン風、あまり意外だったのでいつものワンパターン「写真を撮らせてください」のあとにもうひと言付け加えました。 「これは、あなたのHONDAですか?」 「これは会社のHONDAです。いつもは女性のメンバーが乗っているけれど、今日は休みなので私が借りています」 やっぱり、これで納得。 「でも、このHONDAはHONDAではありませんよ」 これを正しくすれば、こうなります。 『でも、このバイクのメーカーは(日本の)HONDAではありませんよ』 クランクケースに『MADE IN JAPAN』の刻印もなかったし。 変速ギアのシフトパターンシールも、お馴染みの『バターン』になっていましたからね。 |
カブとシャリィ
[ リスト | 詳細 ]
|
カブに呼ばれている気のすることがよくあります。 この時もそうでした。 でも、このカブはオイルなしでも走るという『伝説』の持ち主だそうですから、やっぱり『オレココ・コール』だと思います。 バイクは家庭用プロパンガスボンベの搬送車、行灯部分にはわが家にもポスティングされるのと同じ広告が貼られてありました。 古くても、このスタイルには風格を感じます。 日本だけでなく、世界の二輪を語るには絶対に欠かせない機能性・堅牢性・経済性を兼ね備えたベストセラーが、このスーパーカブです。 でも、呼ばれた理由はここにあると思います。 お店のLPガス価格も撮っておきました。 外資系がフル充填で10kgボンベ450000ドン(¥1800)、地場系が415000ドン(¥1660)です。 国際価格と連動しますから、この時点での価格ということで。 おまけのおまけ。
日本の最新価格(?)です。 |
|
日本では実際に見なかった日本製バイクが、なぜかベトナムで見られることがあります。 このバイクのそのひとつ。 最初見た時はホンダCR-110かと思いましたが、前後輪がディスクブレーキだったのでドリーム50だと分かりました。 もっともお互いに走行中ですから、『もしかして…今のバイクは…』といった場合がほとんどで、確信も持てずに終わるほうが多かったのです。 もっとも片言のベトナム語ですから誤った情報をお伝えすることは避けて、会話内容は最小にしておきます。 ドリーム50は49cc単気筒ながら2本のマフラーを持っています、この角度からだとよくお分かりになると思います。 これはDOHC4バルブだからできること、HONDAのHPによれば最大出力は『5.6PS/10,500rpm』となっていますから、高回転での排気効率も良好なはずでしょう。 製造されたほとんどがスピードレース仕様、公道走行用はごくわずかとか。 この高性能バイクでも50cc未満ですからどこの道であろうが法定速度は30km/h、独特のサウンドが聞くところにまでは至らないから仕方ないかもしれません。 スリムでしょう、オリジナルそのままです。 81kgです。 同級生がCB125に乗り換えると聞いて、1万5千円で譲ってもらったもの。 半ば脅しに近い言葉も交えていたらしいとは、のちの同窓会で聞きました。 本人はまったくそんな意識も記憶もありませんから、きっと同級生の思い込みだと確信しています。 日本のように『50cc以下の制限時速は30キロ』などとの法律は、ベトナムにはありません。 運転免許がなくても乗れるし、制限速度は125ccのバイクと同等。 ドリーム50が日本で好事家にしか愛されないのには、こんなところに原因があります。 ドリーム50は、日本でしか生産されていません。 単気筒50ccなのに、ツインマフラーです。 もう隠れミッキーがお分かりになったことと思います。 若いオーナーさんが、キーをチャラチャラさせて挑発してきます。 ここでウィリースタートでもして見せてやれば、きっと度肝を抜かすだろうなと、これは想像だけにしておきました。 見ず知らずの人間に対して、そんな簡単に愛車を貸してくれるはずがありません。 「またね…」 そう言って写真を撮らせてもらった感謝の言葉。 『ウィング・ホンダ』のマークも、好きです。 うん、いい顔してる。 身分証明とデポジット代わりに、散歩にもパスポートを持参するようにしましょうか。 |
|
改造、よく言えばとんでもないカスタム化のまかり通る国ですから、少々のことでは驚かなくなりました。 50(cc)の数字があって、HONDAのロゴマークはなくてもCD50ではないかなと思って近づいたんです。 ただ、第六感としてはかなり胡散臭さが漂っているのです。 どこがと問われても、答えることができません。 もう記憶があいまいになっているからです。 積算計は2760km、ちょっと画像ではわからないけれど、計器の数字にはかなり細かいひび割れがあります。 この国では走行距離はまったく当てにできません、メーターを取り替えたりするだけではなく、特殊なリセット法も多用されているし、新車で買ってもスピードメーターケーブルを外してしまう人たちがどれほど多いか。 タンク形状は、CD50らしいと思います。 海外向け仕様には、HONDAのロゴもタンクサイドに使われていました。 エンジンには49cm3の表示がありました。 削り取ったわけではないはずなのに、『MADE』の文字がないんです。 やっぱり! コーションシールの小さな文字で、由緒正しきCD50でないことがわかりました。 お口直しに、日本製と認定したCD50を。 重量物運搬のためにリヤのショックは4本に改造されていても、日本のHONDAが作ったものです。 わかりづらい画像ですが、刻印もしっかり『MADE』入り。 古くても、型式認定シールが何よりの決め手です。 |
|
リヤカーには、炭がいっぱい積まれています。 チューブのベルトが前の1本だけになっているので、すでにひと商売終えての休憩でしょう。 路上カフェでよく出会うようになった炭屋さんの手は真っ黒になっていても、カフェのおばさんはひと言も咎めるような素振りは見せません。 軽く会釈をすると、片手を挙げての返礼。 これはチャンスと「HONDAの写真を取らせてください」と申し出ました。 まずはリヤカーから。 そして、目的のカブ。 連結部。 重量貨物を積む場合には、カブのリアショックを4本使いするのも、この国では常識。 変わっていたのは補強された鉄筋に直結されていたことでした。 コーヒーを飲み終えて近づいてこられた炭屋さんに、やっぱり聞いてしまいました。 「このHONDA、日本製ですか?」 実直そうな炭屋さんに、実に無粋な質問をしてしまったものです。 |




