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ピッカピカのリトルカブに出会ったと、ちょっと胸がときめきました。 ここまで近づいてみるとどこか雰囲気が違う気がします、どこが違うのかは説明しがたいけれど、違うんです。 強いて言えば直感でしょうか。 籐で編まれた前かごも今風に言えば『オサレ』、ちゃんとふた付きです。 今度はメーターを確認、走行距離はまだ892.2km、新車です。 ありません。 もしかしたら義弟たちの言う『幻のリトルカブ』かもしれないと、宗一郎さんには悪いけれど違った意味でのワクワク感が涌いてきました。 いつもなら『日本製』の確認作業に入るのに、今は『レアもののリトルカブ』を証明するための熱中に、われながら苦笑してしまいました。 『Deluxe EU』、『JAPAN MORTOR』に続いて『STANDARD』とあっても、『HONDA』の文字やロゴはどこにもありません。 これらのコーションシールはベトナム製バイクにも貼られているもの、義弟にも確認してもらいました。 輸出仕様ならあり得るかも知れないと、いったん対象外にはしておきました。 『レアもの度』は60%になりました。 さて、本当は一番先に気づいていたエンジン部に行ってみよう。 ずいぶん慣れてきたつもりでも、判読不能です。 ここでは、ふたつ注目してください。 ずいぶん訛っていますし、本家本元の『HONDA』ではありません。 その下には小さく目立たぬように『JAPAN』の刻印。 義弟の言っていた偽リトルカブとも私の抱いていた疑惑、いや、先入観とも違って、これは韓国製だとか。 去年から出回っていて、破格の900万ドン。 何と…邦貨だと3万6千円、もちろん50cc。 『KWASAKKI』の右に貼ってあるシフトシールを拡大してみました。 これで『レアもの度』100%に確定。 それに、この日本語。 『チェンジのパターン』と、私には解読できます。 |
カブとシャリィ
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私の近くにいた人たちが、このタイプのカブに乗っていたのが皆無、だから存在は知ってはいても盲点に近いカブなんです。 「この『ファンシー・ホンダ』は、私のです」 英語でした。 このとおりタイヤサイズが14インチ、まぎれもなくリトルカブ、のはず。 リトルホンダは女性をターゲットにして開発されたバイクですから、『ファンシー』の愛称だってアリかも知れません。 それとも第三国の『HONDA』が作っている場合だってあり得ますから、製造国の確認作業に入ることにしました。 クランクケースには『HONDA』のロゴ、その下には日本製を示す刻印が入っています。 合格。 ほかにシール類も重要な手がかりになります。 探したけれど、1枚もありませんでした。 速度計も『NIPPON SEIKI』の文字が見えますから、たぶん日本製=ホンモノだとは思えるのに、どうしても確証が得られません。 断言していただくのはありがたいんですけど、最近耳にした情報ではリトルホンダにもコピーが出ているらしいので、素直に頷くわけにはいきませんでした。 でも、おばさんの言う『ファンシー・ホンダ』なら、納得しましょう。
あまり長居をするとバナナを買わされる羽目になってしまいます。 特に英語のできる露店主ならば市価の数倍にあたる外国人価格を提示されますから要注意、これは鉄則。 バナナの叩き売りなら黙っていると値が下がるけれど、ベトナムでは黙ってその場にいると手ぶらで帰ることが極めて難しくなります。 「ヤ〜、ヤ〜(そうだよ)」 「ありがとう、またね!」 切り上げ時を失わないうちに帽子を取って一礼、背を向けることには成功しました。 |
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デリバリー車と見られる満載バイクが停車したのを発見、どうやら先着したバイクの荷降ろし終了を待っているようです。 私もこの位置で変化が起こるのをじっと待つだけにしました。 先着バイクが出ました。 同じ位置に入るのかと思ったらちょっと手前に停止、水溜りがあるのに。 ドライバーがビーチサンダル履きなのはこんなせいかも知れません。 前後に列に積んだ前荷を電柱に当てるワザ、そのせいで後ろ荷が崩れかけてもまったく無頓着。 ちょっとズルイんじゃありませんか…でも続けて見ることにします。 ドライバーは伝票を取り出す前に、まず膝の上の2ケースを下ろしました。 そうしないと降りられないから、店内に搬入したのは少年。 あれ、これで終わりかな。 後ろ荷のロープを解いたので、まだ作業は続きそうです。 後ろ荷は少年に任せたまま、ドライバーは前荷の外側ロープを外して上の積荷から降ろし始めました。 少年、黙ったまま押さえ続けます。 帰ってから計算してみました。 500ccのペットボトルが後ろだけで、12本ブリスターパックが5個(60本)、20本入りケースが4個(80本)の合計140本。 前がブリスターパック8個(96本)、20本入りケースが8個(160本)の合計256本。 総計396本となりますから、これに0.5kgを掛けると198kg。 これにまだ膝の上に2ケースありましたから優に200kgを超えた荷物を運んできたことになります。 |
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一般に『かもめカブ』とか『プレスカブ』と呼ばれるものを捜し歩いています。 これはもっと新しくに発売された型、本来ならスルーしてしまうのに、どうしても写真を撮っておきたくなりました。 そのあたりのパイプか余りもののハンドルを使った上、強引なてんこ盛り溶接しているからではありません。 リヤショックを2本ずつに改造してあるのは、もう珍しくもなくなりました。 実は、メインスタンドはおろか、サイドスタンドだってないバイクなんです。 こうして、いつもつっかえ棒をしておかないと独り立ちしていられないカブは、初めて見ました。 つい聞いてしまいました。 勘のいい方は、もうお分かりでしょう。 そう、ハンドルを溶接した場所に格好の収納ポケットが出来ているのです。 普段はこのような重心の高くなったバイクに、『転倒予防』として使われているつっかえ棒。 つっかえ棒に支えられる生活はまだまだ続きそうです。 |
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とっても気になる光景に出会いました。 おじさんが押しているバイクは古いスーパーカブ、第一発見場所からズームいっぱいで撮ってみました。 さっそく早足で、反対側の舗道からの追跡開始。 でも、ずっと押しておられたのは、カブが故障したからないはずです。 理由は、お供を三匹従えているから。 押して歩く環境でなければ、これはできないはずだからです。 同じ場所で待ち続けました。 ヘルメットをかぶっておられないし、お供はロープにつながれたまま。 白色とピンクはワンコ形の引っ張るおもちゃだと、ここで判明しました。 よほど向こうの舗道に移動しようかと迷います。 後方からのバイクからは、不思議にクラクションが鳴らされることもありません。 この位置になって、白色は体の斑点と顔から小鹿、黄色はニャンコ、ピンクがワンコだと分かりました。 家に戻ってからPCで拡大して再確認しましたから、間違いありません。 先の信号はおじさんには赤、私には青。 思い切って近づくことにしました。 ところがおじさんは右折、私はバスターミナルまで直進しないといけません。 よほど声を掛けようかと考えました、でも姪っ子にはもう興味を持ってもらえないであろうおもちゃです。 残念ながらここでお別れしました、しばらくの間でもほのぼのとした気分になりました、ありがとう。 「今日は三匹をお供にするカブに出会ったよ」 PCの画面を見せながら言いました。 「…三匹と一人でしょ?」 ほのぼのとさせてくれる光景だから『日々平安』にとも考えました。 でも、これはスーパーカブならでは、いやカブでしか醸せ出せない雰囲気ではないかと思って『カブとシャリィ』に入れることに決めました。 『DIEN THOAI』とは『電話』のこと、『CONG CONG』とは『公共』を意味します。 自宅やお店の電話を貸す商売は携帯電話の普及で姿を消したと思っていたら、まだ生き延びていました。 激減したカード式の公衆電話も多くが使用に耐えない姿になった今、復活したのかもしれません。 交通標識に掛けられた看板は、とても新しいものでした。 |




