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ホテルの部屋は4階、わが方向感覚が衰えていなかったならきっと朝日が見えるだろうと期待していたのに、窓は南向きでした。 90度もずれることはまずないはずなのに、バスで闇の道を長い間走ったからかもしれません。 「今日の午前中は天気が悪いそうだから、(朝日は)見られないよ。サンライズが見られたら、サプライズ」 英語のダジャレはまずまずだけど、デリカシーに欠けますね。 朝色の変化も面白いんですよ。 外国人旅行客がアンコール遺跡をめぐるには、『アンコール・パス』が必要です。 団体旅行であっても個人旅行でも、いったんここに寄らないといけません。 個人でチケットを買うなら、空いている窓口があります。 私たちは団体、入場料もツアー代金に含まれていますから、ひとつの窓口に1個連隊で並ばなければいけません。 ここはそうは行きません。 顔写真入のパスだからです。 遺跡の各所に関所があって、パスの提示を求められます。 撮影が終わると、クメールサロンを巻いたお姉さんが両手を合わせて合図してくれます。 もちろん私もお返しの合掌。 「これ、ワンデイ・チケットですよ」 「明日希望通りもう1日来られるのなら、その時にまたパスを買えばいいでしょう。大雨が降ったりして予定変更になればもったいないことになります。2(〜3)日間有効は40ドルですから、金額的には同じです」 「なるほど…」 『岡本課長』のおっしゃるのが正論でしょう。 「お義兄さん、ワンウェイ・チケットでなくてよかったね」 きっと、トラベルハイに陥っているのだと思います、彼。 このおふたりのお姉さんは、決して物売りではありません。 バスに乗っている全員のパスを確認して回る方たちです。 10分少々、こんな道を走ります。 駐車場の正面がアンコールワットの参道橋、寺院の西側に面していますから、逆光のシルエットが迎えてくれました。 これはよくご存知の中央祠堂ではありません、西塔門と呼ばれます。 ヒンドゥー教寺院としても、アンコール遺跡群の中でも、珍しく西向きに立てられている理由はまだ解き明かされていないそうです。 ナーガ(蛇神)の尾。 石造りの橋は540m、かなり傷んでいます。 ここは歩かないようにの指示はありません、自分で判断しないといけません。 七つ首のナーガ。 輪廻転生を説く仏教では仏陀の守護神となり、アンコール遺跡では後世に持ち込まれたものだが、座禅を組む釈迦をナーガが守る姿をした座仏像が多く見られる。 天界と下界をつなぐ虹の架け橋としての役割を担うため、参道の欄干などに彫像が多く用いられる。 (実業之日本社刊 アンコールワットより』 ビールは飲みません、義弟に『アルコール・ワット』と言われないためにも。 |
隣のCAMBY
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ホテルへの到着は予定よりずいぶん遅れたのに、素直に眠るわがファミリーではありません。 自由時間を使うためにバスの中ではよく眠ったのだろうと思える女性軍に、引っ張られるように出かけたのがナイトマーケットでした。 どうせ私と義弟は、荷物持ちなんですけどね。 トゥクトゥクの往復10ドルの交渉は、末義妹。 ちょっと高いと思ったけれど、納得しているのなら口出し無用です。 到着は20時半。 プノンペンのナイトマーケットより、ずっと雰囲気がありそうです。 画像にはあまり人は写っていませんが、結構にぎわっていました。 停電用グッズではありません。 アロマ入りのろうそくなんです。 どれも1(米)ドル。 入れ物がかわいいじゃないですか、ちょっとしたおみやげには最適。 安・軽・小にセンスを加えるのが喜ばれる条件でしょう。 3つ買えば、セットにできる椰子の葉かごもサービスです。 女性軍は、ここでずいぶん粘っていました。 私の『ずいぶん』は、30分以上のことを差します。 ようやく動き出して、次はスカーフ売り場。 女性3人がそれぞれ2〜3枚ずつ買うというので、あわせて一緒に買うと8枚なら2枚おまけになるよとアドバイスしておきました。 高いところにぶら下がっている小さな英語の表示は、見逃しません。 亀の甲より年の功、うつむいて品物選びに集中している人たちより視野が広いんです。 当初からそれぐらいの駆け引きは心得ている人たちなんです。 年の功より百戦錬磨。 ベトナム特産かと思っていた『メカニカルバイク』、ここにもありました。 去年プノンペンを歩き回ったときには、どこにもなかったはずです。 ちょっと稚拙だけれど、間違いのないカタカナでした。 やっぱり日本語がよく聞こえました。 抑えるべきところは必ず出かけるのが私たちの国民性。 面白Tシャツを売っているという日本のメーカーだと、検索して知りました。 すれ違った時に尋ねようとしたら、後ろの方と交わした言葉が日本語ではなかったのでやめました。 重たくなりそうな買い物は、明日の夜に回したそうです。 今夜は、軽いジャブだけのようでした。 |
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アンコールワットなどの遺跡があるシェムリアップ州に隣接するコンポントム州の街でこの日最後の休憩、時刻は17時17分です。 『岡本課長』が言います。 これは西の空、確かに黒い雲が低く漂っていました。 東だって、同じ。 トイレを済ませたみなさんは、やっぱり中央市場で買い物です。 まだ初日なのに、何を買うんでしょうね。 私には別な目的があります。 前回オープンツアーバスで素通りした街には、アンコール時代よりもまだ古い『プレ・アンコール遺跡』が点在しているし、中田厚仁さんが志半ばで倒れられたところでもあります。 次回カンボジアを旅するならここを拠点にして歩き回ってみようと思っていたので、安ホテルを探すことと地図などの情報を集めることが目的でした。 自由時間の20分間、駆け足。 目的は達成、バスに戻るとまだ半数近くしか集まっていません。 遠くに結婚式らしいテントが見えたので、近づいてみました。 集合時間にはまだ5分あります。 ここまで近づいて、写真だけを。 本当はカップルがどんな衣装を着ているのか知りたかったんですけど、時間に遅れるなんて『日本人』としてのプライドが許しません。 ズームで我慢。 休憩中にドライバー助手君にお願いして、リヤガラスを拭いてもらいました。 カーテンを開けると、こんな写真が撮れるようになりました。 国道沿いに民家、なし。 もちろん街路灯もありません。 対向して通り過ぎたバイクの後姿。 真の闇でした。 |
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去年の写真、タイムスタンプは2010年3月23日、8:24とあります。 乾季の終わりごろにあたる時期、メコン渡河フェリーの西側、プノンペンに近い岸の光景でした。 物乞いがいなくて、行商さんさえ無視していればよかったからです。 フェリーの乗降場が大きく移動していたわけではありません、水位がこれだけ上昇していたのです。 中央右の鉄扉が、本来の乗降場として使われていました。 土嚢が積まれても、大きな船が通れば波が土を洗うこともありそう。 そんな環境でも、子供たちは元気です。 第二室戸台風で家財道具が流された時、私だって一日中舟遊びをしていたそうですからいわば同胞。 気をつけて。 一方の大人は、途方にくれているような表情、対照的でした。 これは東側の光景、馬もいつもとは違った浅瀬で水浴びでした。 「増水で、この舟ももうすぐ通れなくなるだろうと思います。(物資の)輸送手段は、まだ半分が船ですから、困ったことです」 『岡本課長』が言います。 支流は、無数にあります。 何度も橋を渡ります。 こんな小さな船が命をつなぐことになりませんように。 馬車も牛車も、まだ現役で活躍している国です。 |
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コンポンチャムのトイレ休憩です。 この右がレストランの建物、そこでコーヒーを飲むよりこちらのほうがずっと楽しいんです。 特産のザボン。 焼きバナナ。 焼きウズラ。 バナナチップ。 パイナップル。 もちろん皮も剥いてもらえます。 ベトナム南部とはちょっと色の違うランブータン。 マイルドセブンライトの、カンボジアバージョン。 もちろん私はこれ、カンボジアに来たらアンコールビール。 ノンアルコールではありません、5%です。 珍しい切り離しするプルタブ式、プルトップではありません。 おまけ。
私にだって食べられないものがありました。 後日、3枚の画像を貼り付けます。 ご興味のある方だけにご連絡いたしますので、その旨コメントにお書きくださいませ。 |




