隣のCAMBY

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メコンフラッド(7)

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これで洪水に関しては最終回にしようと思います。



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たぶん、畜舎か鶏舎でしょう。
手前にたくさんのアヒルがいます。
ほとんどは日陰に入っています、その外にいるアヒルたちは直射日光でもだいじょうぶなのかな。



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ここを通った前夜も大雨でした。
国道6号線のすぐそばに水が迫っていました。



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欄干端には、日の丸がありました。
支流と本流の見分けがつかなくなっています。



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牛は水に弱いとか。



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いくら名前が『水牛』とはいえ、ずっと水の中にいられるわけでもありません。



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与えられた干草を食みながら、水が引く日を首を長くして待ち続けているのでしょう。
今頃は、きっと高床式住居の下に戻っているはずです。

ベトナムのメコンデルタでも大きな被害を出した今回の水害、政府は11の省・市に3400億ドンを拠出して災害復興支援を目指すとしています。
もちろんすでに支給されている応急対策費とは別途です。



おまけ。
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高床式住居の庭先で水遊びする子供。
水面から出ている下半身から、どうやら水中には板がありそうな気がします。
きっと舟遊びだろうと思いました。
気をつけて。

カジノの花

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ここはアプサラダンスのシアターではありません。
後ろに『WIN BIG』とありますよね。



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入場するのに、お金は要らないのです。
それどころか、10ドルの金券をくれるのです。
場内は多くの警備員がいて、撮影禁止になっています。

もうお分かりですよね、カジノです。

あっという間にこのサービス券とともに、たったお一人残っていた大事な大事なヘソクリ諭吉様まで餌食にされてしまいました。
ルーレットにしようか『大小』にしようか迷った挙句、ゾロメ好きがたたってルーレットの席に着きました。
ずっとチップを置き続けたのは『11』、ひとつの数字に賭ける場合は『シングル』といって倍率は35。

せっかくミニスカートのおねいさんがコーラを持ってきてくれたのに、ものの20分もしないうちのあっけない討ち死にでした。

義弟は『大小』でビギナーズラック、といっても元金にビール10数杯分の利益だけだそうでした。
1時間半でそれだけ遊べればたいしたものです。
「(チップを)あげるから、この(大小)ゲームをすれば?」
「いいよ…」

別な遊び方を考えます。



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ホールにはたくさんの生花が飾られています。
ここで記念写真を撮っている人たちがいたので、警備員ではなく蝶ネクタイを締めたマネジャーらしき方に訊ねました。
「花の写真は撮ってもいいんですか?」
「ゲームのサイトが入らないアングルで、お願いします」



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「この花は、毎日取り替えるんですか?」
あまりに生き生きした花ばかりだったので、そう聞いてみました。
「いえ、数日(few day)に一度です」



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こんな色合いの菊もありました。



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アンスリウムもこんなに艶々していて、ついプラスチック製と間違えそうになります。



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これも菊なのかな、ガザニアにも似ているけど、そうだ先ほどのマネジャーに聞くことにしよう。
「この花の名前を知りたいんですけど」
「…クメール語では『○×○×』といいますが、英語では知らないんです」
そうですよね、花の名前は難しいですものね。

「黄色い花の真ん中は、ひまわりみたいですね」



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ホールの突き当りから別棟に向かうスペースには、こんな四面菩薩像がありました。
どうもこのお顔には『ギャンブルはほどほどに』の表情がうかがえるような気がします。

クレジットカードでキャッシングもできることは知っています。
ギャンブルで身を持ち崩した人も、たくさん知っています。
何事もほどほどに、身の丈にあった『遊び心』がここでは必要になります。



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帰りは大雨、土嚢の上を歩いてバスまで戻りました。



おまけ。
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月食から一夜遅れの十六夜です。
コンパスで描いたような満月より、ちょっとだけ好きです。

舗道での仕事

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ベトナムではGSにバイクがいっぱい。
プノンペンでは四輪のほうがずっと多い気がしました。

これは午後4時ごろですから時間帯によるのかも知れないな、そう思っていました。



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ペプシのガラス瓶に入っているのはガソリンです。
どうもこんな屋台GSのほうが、需要が多いみたい。

ベトナムでもあります、でも商品は見えるところには置かずに、紙筒を立てた独特のサインで知らせます。
カンボジアでもきっと『満タン』にして走る習慣がないのでしょう。
もちろんガソリンは個人で作れるものではありませんから、GSよりは高めのはずなのに同価格だそうです。

ベトナムでは政府が価格補助をしているので、カンボジアの2〜3割ほど低価格。
この差を狙ってメコン川を遡る密輸タンカーの摘発があとを経ちません。
ガソリンタンカーといっても、ポリタンクを数十個積んだだけの木造小船。
もしかするとこのガラス瓶のキャップを開くと、ベトナムの香りがするかも。



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これもアジアンスタイルの修理屋さん、コンプレッサの動力はエンジン式に改造されています。
チューブの在庫もいっぱい。



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几帳面な性格の修理屋さんでしょう。
ここにもガソリン入りの瓶が見えます。
ペプシは、ガソリンのマークなのかもしれません。
キャップはコルク栓です、気温が上がってもシャンパンみたいに飛ばないんでしょうね。



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アジアンスタイルといえば、このお仕事を見逃すわけには行きません。
手動式のバリカン、もう日本では絶滅危惧種かもしれません。

プノンペン3時間の旅

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ツアーバスはトゥール・スレンの『虐殺博物館』へ向かう途中、セントラルマーケットに寄り道してくれました。

「ここに、12時に来てくださいよ。何かあったら、必ず電話をしてください」
時刻は8時45分、ガイドの『岡本課長』からいただいた自由行動は3時間と少しです。
「お昼ご飯なら一人で食べますから、もう1時間ほど…」
「チケットなどはどうにでもなりますが、食事は人数分を会社に別途請求されますからね。ひとり足らないとなると理由を聞かれることがあります、これは困ります」

困らせることはしない主義、3時間だとどうするかだけが頭の中でぐるぐる回り始めました。



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歩きながら去年お世話になったホテルのチーフ・レセプショニスト『ナリン君』に電話を入れると、『この電話は現在使われていません』のメッセージ。
仕事中でも電源を切ったりせず、トラブルが起きた時には電話を入れると即応してくれた人です。
もしかしたらSIMカードを変えてしまったのかもしれません。

とりあえず去年の拠点近くに向かうことにしました。



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建築中だったホテルも、すでにオープンしていました。



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中華料理店が、コンビニになっていたし。



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これは去年の写真、左下に見える『北京ダック $9.80』の誘惑に、毎夕耐えていたものでした。
1日の食費が10ドルと決めていたので、とうとう味見もできないままになってしまいました。

もちろんビール代は別勘定が、わがビンボー旅行の掟です。



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まだ時間が早いからか、シャッターの下りている店が目立ちます。
馴染みになっていたレストラン、開いているのかが心配になってきました。



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ありました、開店もしています。
名前も同じだけれど、ちょっと雰囲気が違っていました。
去年は店内もオープンエアー、私の姿を見かけるとすぐに扇風機を持ってきてくれて、何も言わなくてもジョッキのビールが出てきたお店でした。

どんな反応を見せてくれるかとっても楽しみな部分と、もしかしての不安が交錯してきます。



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ガラス戸を開くと、すっかり模様替えされていました。

「ビール、飲めますか?」
「イエス!」
「オーナーさん、まだお見えじゃないですね」
「この店、私のお店なんですけど」
どうやら、代替わりされていたようでした。

お話では9ヶ月前にこのお店を買われたとか。
「ここは、ご存知だったんですか?」
ジョッキのビールを持ってきていただいた時に、訊ねられました」
「はい、去年3月に訪ねた時は、ほとんど毎日2回来ていたんです」
「今回は何日の滞在ですか?」
「今日、サイゴンに帰ってしまうんですよ」
「それは、残念」
私も、残念でした。



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これも、去年の写真。

プノンペン大学の学生さんだった長男さんには、バイクに乗せてもらって日本の援助団体が建てた小学校にも案内してもらったし。
安価でおいしい食事をさせてもらったし。
何よりいつも笑顔がいっぱいで、ビールの味が格別だったんです。

持ってきてもらったジョッキにも、小さな皿に山盛りのピーナッツがついてきたのに。
私は、それが残念だったんです。



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さて、気を取り直して『ナリン君』のホテルに顔出ししましょう。
せっかくアオザイ人形をおみやげに持ってきたんですから。

サル・トゥリーin王宮

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どうもレンズに汚れがあるらしくて、逆光になると霞のかかったような状態になります。
帰ってからちゃんとクリーニングしましたので、旅行中の写真についてはご容赦のほどを。

プノンペンにあるロイヤルパレスです、中央は『スローン・ホール(Throne Hall)』と呼ばれて、国王の公式行事が執り行われる建物です。
この写真を撮っているそのうしろに、あるんです。



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『沙羅双樹』の花が、あるんです。

去年3月に来た時、欧米の観光客を相手にしたガイドさんが「あなたたちはラッキーです。この花を見られるのはこのシーズンだけです」と言っていたのを思い出します。
『沙羅双樹』を知るにつけ、これはリップサービスだとわかってきました。
今年の旅行は10月、それでもちゃんと花が見られるのです。
行き過ぎたリップサービスには、気をつけましょう。



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実は、この王宮にもっと立派な『沙羅双樹』があることを観光コースだけでは飽き足らない人間なら知っています。

この矢印だけを頼りにしてはいけません。



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出口に近いところから矢印の逆方向に進むと座っておられる仏像があって、その背後と奥に1本ずつ、大きな樹があるのです。

お賽銭を入れれば線香をいただけますから、ここでもいろいろとお願い事をしてから拝見します。
仏様の手に、花が置かれていました。



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最初はおどろおどろしく感じていた花も、今では『マイフラワー』のひとつになってしまいました。



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私がこの花を『沙羅双樹』ではないだろうかと思わせたのが、この樹に下げられた銘板からです。
左上に拡大した『Shorea』って、こじつけかも知れませんが『沙羅』を連想させませんか。

去年の旅行から戻って、いちばん最初に調べ始めたのがこのスペルからでした。
『山勘』は多用しても、『第六感』や『霊感』などには縁のない人間が、ふと名前を連想できたのは今でも不思議です。



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出口に向かうと、ツアーの一行と一緒に『エレファント・パレス』から出てきたガイドの『岡本課長』と鉢合わせになりました。
「そこにサル・トゥリーの花がありますよ」
古いレンガの上に乗せられた花があったのは、売店。

「この苗は、サル・トゥリーですか?」
「葉がよく似ていますから…」
そう言ってから売店の娘さんに確かめてくれました。
「サル・トゥリーのベビーだそうです」
一瞬、もらえませんかと口に出掛かりましたが、堪えました。
どこに植えるかが頭の中で駆け巡ったし、一般家庭ではまず見られない樹だから家内に何を言われるかもしれないと思ったから。

ベトナムでの禁忌もまだよく知らないのに。

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