隣のCAMBY

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行くぞバイヨン

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この日の旅程には、午前がトンレサップ湖周遊となっていました。
ところが折からの増水で案じていたとおりの中止、午後に予定されていた『カンボジア文化村』や『キリングフィールド』、『オールドマーケット』での買い物に変更。

午後は明日の予定だった『シェムリアップ国際空港』や『養蚕センター』などの見学を終えて、翌朝早めにプノンペンへ戻ることになりました。

ここはチャンス、ガイドの『岡本課長』に午後のフリータイム獲得作戦に出ます。
「たぶんそうおっしゃるだろうと思っていました」
笑いながら英語のできるトゥクトゥクを手配してしてくれたのです。

「バイクタクシーはお勧めできません、ちょっと高くついてもトゥクトゥクが安全です」
半日4時間で20ドルは高いかなと思っても、出自のはっきりしたホテル専属のトゥクトゥクなら安心です。
「お願いします!」

またアンコール遺跡のパスを買って、出発進行。
アンコール・トムの南大門でもちゃんと降りて、『乳海攪拌』の阿修羅像の写真も撮らせてもらえました。



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「センター(に立って、写真を撮ると)、デンジャー!」
気遣いもちゃんとできるトゥクトゥクドライバーでした。



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やっぱり南大門中央からの写真は、難しい。
この顔の下をバイクやトゥクトゥクがひっきりなしに通るのです。

やっぱり斜め下からのショットになりました。



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「トゥクトゥクに乗れば、正面から撮れますよ」
そうですよね、去年はバイクタクシーだったから、振り向いて撮るのは無理でした。
それに、徐行してもらえれば、ずっと安定しています。



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バイヨン寺院が見えてきました。
ここには参道の左右に方形の小さな池があります。
でも、これは洪水の余波でした。



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参道前で、降りました。
ここでトゥクトゥクドライバーと携帯電話番号の交換、この辺りで客待ちしてはいけない規則になっていて、見学が終わったら指定の駐車場で待っているドライバーに電話を入れることになりました。

さて、今年はどこから見て回ろう。



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参道から第一回廊に入ります。
時刻は午後2時半、約30分でホテルに戻れますから3時間は楽しめる計算になります。
3時間といえども、急がないといけません。
第一回廊がほぼ150メートルの矩形でも、見所はたくさんあるのです。



おまけ。
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お世話になったホテル専属のトゥクトゥク、昨夜遅くに雨が降ったので防水仕様になっています。
シェムリアップを離れる朝にご挨拶しようと思ったのに、まだ眠っておられたようでした。
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普通、こんなに毎日ナイトマーケットに出かけるものですかね。
それほど夜になると観光する場所がないともいえるのがシェムリアップ、逆に言えばナイトクラブ的な嗜好が皆無の義弟と私だから狭い選択肢になってしまうのでしょう。

それに、碁盤目に店舗が存在するので、三日目にして初めて見る店だってあります。
この日いちばん長居をしてしまったのが、木彫のブースでした。
ずっと石彫ばかり眺めてきたので、とても新鮮でした。

左利きは器用とか言われます、この方もそのお一人でしょう。
野次馬をまったく気にかけず、黙々と仏坐像を彫っている姿にちょっと感動。
もっと小さくて安価なものがあれば…すみません。



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アプサラダンスに使われるお面のミニレプリカ。
お値段を聞くまでには至りませんでした。

置き場所に困りそうです。



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アロマセラピー効果のある、花ろうそくです。
香りはりんご・イチゴ・バラ・蘭などがあります。

買って帰っても、停電時に使われるだけだろうし、それではあまり意味がありません。
わが家には停電グッズがいくつもあるのに、いざとなるとたいてい充電不足。
私の部屋に戻って提供することが多いから、あっという間に手を付けられそうです。



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ここはナイトマーケットの正面にある絶好のポジションなのに、いつ来てもお客様を見かけません。



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フェアトレードのお店、並んでいる商品はどれも材料は再生品ばかりを使っています。
セメント・肥料・魚餌ペレットなどの入っていた袋を、ポシェットやバッグに加工したものがメインでした。



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ベトナムで、フェアトレードに関わっておられるNPOの方とお話したことがあります。
その意思は崇高でした。
農民たちが片手間で作る民芸品を『正当な価格』で買い取って、日本で売るという活動です。

私は『商品はどんなものであっても、市場原理が働く』という俗説の持ち主ですから、いっぱい参考になるご高説を聞かせていただきました。
ひとつだけ気になったことがありました。
品質に関してのこだわりがなかったことです、『この程度でも仕方がない』『このレベルなんですよ』の言葉が何度も出てきたからでした。

同情心で買ってくれる方もおられるでしょうが、それは欲しいと思ったからではではなく単なる一過性のものでしかありません。
継続して活動してこそ、いろいろな相乗効果が出てくるもの。

ナイトマーケットの一等地にあるこのお店の商品も、いかにも高すぎると思えます。
たっぷり買い物を済ませたわがファミリーのおみやげ、私を含めた荷物の中にも、このお店の商品はありませんでした。



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店舗の前に、小さな噴水があります。
傍に植えられたスパイダー・リリーが、じっと商品が売れるのを待っているようでした。

撮影スポット【後】

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プノンバケン(Phnom Bakhng)と呼ばれるぐらいですから、緩やかな坂道です。
カンボジアの首都プノンペン(Phuom Penh)は『ペン婦人の丘』という意味だとご紹介したことがありましたから、ここでは解説抜きで。
遺跡のある頂上までは10分少々、個人的な感覚では150メートルあるかないかの程度です。

これは中腹の視界が開けたところから。
水面が見えるのはアンコール王朝時代に造られた貯水池、西バライです。



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頂上でもない雰囲気なのに、レンガ積み遺跡が見えました。
ちょっと寄り道しようと思ったら、警備員に止められました。

これがズームいっぱいのわがコンデジ。
ベトナムのチャンパ遺跡との違いが、これでは分かりません。



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回り込むと、ここがレンガ積み遺跡への参道だと思いました。
雄牛神、ナンディン像があるからです。
ベトナムの世界遺産、ミーソン遺跡にもありました。
ミーソンのナンディン像は盗掘に遭って、首から上の部分がありません。

ほとんど誰も注意を払わずに、『撮影スポット』に向かいます。
私は手を合わせてから、線香は手持ちがなかったので省略させていただきました。



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頂きに到着しました。
ここで逡巡する観光客がたくさんいます。
私たちのツアーグループでもギブアップ者が続出、原因はもうお分かりでしょう。



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高さは十数メートルで、大したことはありません。
問題は四層の上までに至る階段なのです。

こうなると俄然張り切ってしまう人間がいます。
家内がいたらきっとブレーキをかけるでしょうが、この困り者の好奇心と冒険心は小学生並みときていますから、誰も止められません。
義弟に「登り方を見て、コピーすればいい」と焚き付けにかかります。



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ほぼ同時に登り始めたのに、何人かを抜き去って登頂した私に遅れること数分。
ようやく三層目の踊り場に到着、上を見る義弟の目は子供の頃に椰子の木に登った面影はありません。

一段のステップ幅が掌ぐらいのうえ、長年の風化で少し斜めだし、角が取れているのが登りづらい原因。
ここは段差が小さいので、おネエ登りでクリアしないといけません。



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すでに登ってきた人たちが、こんなにいました。
落日までにまだ時間があります。
遺跡の内部を見たいと進入口を探しても、どこにもありません。

単に『撮影スポット』の遺跡としてだけ、開放されているようでした。



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こちらがサンセットポイントの、西側。
カメラファンの宿命で、場所取りが終わったら動きません。

私はこんなウォッチングのほうが好きです。



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この写真を撮って、義弟に「さあ、降りようか」と声をかけました。
「ええ〜、せっかく登ったのに?」

日が落ちたら、きっとこの辺りは真っ暗になります。
そこをこの人たちがいっせいに降りはじめたら、そう考えてごらん。



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私と同じ考えの人は多かったようです。

「いやぁ〜、このガイジンさん、どっこも持たんとさっさと降りて行かはるわぁ!」
踊場で振り返って、答えておきました。
「私、日本人です」
それに、『ガイジン』は放送禁止用語になって久しいんですよ、同胞に『外国人』呼ばわりされるのも…なんだか寂しい気持ちになりました。



おまけ。
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ちゃっかりと、『撮影スポット』からの写真もせしめておきました。
ただし、もと来た中腹からです、やっぱりへそ曲がり。

スキ・スープ

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義弟に「クメール麺も、おいしいよ」と言っていたのに、ホテルの朝食は麺類のない洋・韓・越のビュッフェ。
朝食に麺類を摂ることの多いベトナムに人たちには、ちょっと不満かもしれません。
夜にぶらついて、屋台の麺を食べるしかないぞと囁き合っていました。
旅程表にこの日の夕食は『クメール鍋料理』とあったので、ここで麺が出なければ、あるいはちょっとだけなら決行の予定、ナイトマーケットの近くにめぼしい店も見つけておきました。

バスで到着したのが、このレストランです。



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テーブルには待望のクメール麺が乗っていました。
細麺のストレートタイプ、コシも強いんです。

奥にはベトナム人好みのコメ麺も用意されていました。



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画像が暗くて、ごめんなさい。
わかっていたら、もう1枚撮ったんですけど。

なぜ確認もしなかったか、それはガイド役の『岡本課長』が「ビール、要りますよね?」と聞きにきてくれたから。
「はい、もちろんです!(義弟の分も入れて)本!」
「At the present (とりあえず)ですね?」
もうすっかり私の口癖を覚えられてしまっています。
「……イエス……」



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鍋のスープが煮あがってくる前に、わがファミリー6人分のお重を点検します。
これは魚のつみれ、一人1個ずつみたい。

義弟と話します。
「ちょっと量が少なそう」
「麺も、少なそう」



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イカ。
海岸からかなりの距離があるシェムリアップでも、合格点でした。
きっとベトナムよりコールドチェーンが発展しているものと思われます。

「これが10枚あっても、ちょっと不足だよね?」
「6人だったら、足らないと思う」
「そうそう、ベトナム人はよく食べるからね」
どの言葉が私で義弟か、内緒にしておきます。



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はんぺんみたい。
ルールを破って、私は複数個食べそうです。



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だしの出るもの、味の浸み込みにくいものから鍋に入れるのは、世界共通です。

「(具が)泳いでるみたい」
「(鍋が)淋しいね」



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野菜を入れたら、にぎやかにはなりました。
肉がちょっとだけで野菜がたくさんの『健康すき焼き』は、子供の頃の思い出。
それでもこれだけだと不足するのは間違いなし。

店員さんはベトナム語も英語も出来ない様子、そこに缶ビールを持った『岡本課長』が来ました。
「これだけなんですか?いつもの夕食より量が少ないと思うんですけど」
「あ、言い忘れていました」

『岡本課長』が私のすぐ横に立って、ツアー一行に何事か説明を始めました。
早口のベトナム語ですから、私にはわかりません。
話し終わると大拍手とともに去りぬ、わからずに拍手していたのは私だけ。

義弟が「ドン、ウォリー(心配いらないよ)!スープもヌードルも、お変わり自由。なくなったらすぐに持ってきてくれる」
「具は?」
「三皿目まではフリー、それから有料。ご飯がないらしいから、フリーの麺をたくさん食べてって言った」
改めて拍手したのは、私だけでした。



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まずクメール麺をお椀に入れて、割り当て数に応じた具を入れて、スープを掛けます。
さて、戦闘開始です。

わがテーブルだけでなく、ほとんど有料での追加はありませんでした。
決して吝嗇ぞろいではなく、具も三皿あればボリウムもたっぷりだったのです。
スープはとんこつ風味、さっぱりとしていました。

もちろん二人とも屋台でクメール麺を食べる余裕はありませんでした。

続:は〜とばすツアー

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タプロム寺院の自由観光時間が終わると、こんな電気自動車が2台待機していました。
これに分乗してあとのコースを巡るようでした。
フロントグラス最上部に『中国湖北省人民政府寄贈』とあります。

これが、飛ばすんです。
ゴルフ場などにある電気自動車にはリミッターが付けられていて、一定以上の速度は出せないようになっています。
たぶんこれをはずしてあると思います。
それとも、もともと付いていなかったのかもしれません。



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環濠にかかった橋で『乳海攪拌』をしている阿修羅たちも、速度を落としてくれませんからこのとおり。



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外壁にある東大門だって、素通り。



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クラクションを鳴らしながら走ります。
画像を確認して次に東大門を撮ったら、こんな位置になりました。



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たぶん、目指すバイヨン寺院、遠くにシルエットが見えました。
降りる準備をしていたら、ここもなぜか速度を落としただけです。
ガイドの『岡本課長』は先頭の電気自動車、誰かがクレームを付けるだろうと思っていたら、なかったみたい。



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国王が閲兵したとされる象のテラス〜どおり。



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バイヨン寺院の、裏側。



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南北のクリヤンも、遠景から。
社員旅行で北海道に行った時、札幌の時計台がこんな『車窓観光』だったことを思い出しました。
あの時は『函館の夜景を楽しむため』とか言われて妙に納得したものでした。



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電気自動車に乗り込んだ時刻は16時ちょうど、帰りの象のテラスが16時45分。
ようやく象のエラワン神像と狛犬代わりのガルーダ像が撮れました。



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やっと『岡本課長』と話せたのはここ。
「どうしてバイヨン寺院も観光できないんですか?」
「時間が足らなくなったので、バスの中で皆さんに聞いたら『プノンバケン』に行きたい人が圧倒的だったんです」
「プノンバケンって、夕日のスポットですか?」
「はい、有名な撮影スポットです。これだけたくさんの人が行きますよ」

「撮影スポットですか、聞いてはいるんですけど…」
「あ、バケンの丘の上にも石造遺跡があるんですよ」
撮影スポットにはほとんど心を動かされなかったけれど、プノンバケンに遺跡があったなんて初耳。
気を取り直して、すでにウオーミングアップしていた義弟について行くことにしました。

それにしても、人が多い。
私もその一人なんですけどね。

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