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バラ色の育児と仕事の両立の日々

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ルノワールの太陽

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雨の月曜日ほどゆううつな日はない。
でも今週はずうっとお休みで、のんびりとルノワールを見るのにはうってつけの日。
ということで、今日は雨の中、文化村にルノワール+ルノワール展を観にいってきました。
http://www.ntv.co.jp/renoir/index.html

小さい頃初めて見た絵画は、実はルノワールだったと思います。
美しい姉妹がピアノに向かっているやわらかい印象の夢のような絵。
しかしどんどん生意気になるにつれ、私の好みは印象派の絵よりも、
もっと前衛的だったり反抗的な絵へと移っていきました。

それが妊娠してから、なぜか印象派の絵が見たくて仕方がなくなりました。
暖かい太陽の光が木漏れ日となってふりそそぐ人物や風景が、
自分の立っている場所、または自分が立っていたいと思う場所のような気がしてならず。。。

ルノワール展が今このタイミングで見れるなんてとても幸運でした。
今回の展覧会は、パパルノワールと息子ルノワール (映画監督) の作品を比較していて、
息子が父の影響を受けている様子が、とてもおもしろかったです。
ちなみに私は父の影響から逃れるために、10 代、20 代を費やしたようなところがありますが、
息子ルノワールは、それを自然に受けとめて、むしろ楽しんでいるような様子で、
それがなんだかうらやましいというか、
「ああ、そうか、受け入れれば楽なんだな」と今さらのように気がつきました。

それにしても画家たちの人生って波乱万丈で、精神的にも病んだりする人が多いなか、
ルノワールのこの余裕すら感じられる幸せ漂う感じはいったいなんだろう。
絵はよく見ることがありますが、彼の人生にもとても興味を持ちました。
こんな風に年をとっていきたいなあと思わせるような感じでした。

ルノワールの女性モデルは、みんなふくよかで官能的で健康的で、自然と一体化した様子なんて、
こっちまで幸せになるようなほんわかして、ふっくらした気持ちにさせてくれました。
子供の絵を見ていると、愛情がそそがれてるのが、絵から出てくる光線でよくわかりました。

美術館を出る頃には、雨はあがっていましたが、空はどんより曇り空。。。
美術館でルノワールの太陽を浴びていた私は、このギャップにちょっとがっかり。
早くルノワールの太陽を思う存分浴びれるような春がやってこないかな〜。

心うるおう水の情景

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確かゲイリー・シュナイダーと山尾三省の対談で、
都会では川や池や海ですら、どんどん埋め立てられてしまっている、
人の精神は水が近くになくなってしまうと渇いてしまう、みたいなことが書いてあった。
週末たくさんの水に囲まれて、そのことを思い出しました。

横浜美術館で「水の情景」という展覧会を堪能してきました。
この展覧会では水を描いた作品を四部構成で展示しています。
http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2007/special/01_mone/composition.html

1. たゆたう

今回印象に残ったのは、丸山直文さんの作品 (1)。
キャンバスを濡らしてから絵を描くので、表面が滲んでいるのが良かったです。
特に「path 3」という作品が、見ていて広い心になれる感じで好きでした。

藤芳あいさんの作品 (2) も、いろんな角度から楽しめて、まさに水のように表情豊かでした。

水野勝規さんの映像も、ぼおーっと眺めるのが心地良かった。
いくつかの水面の揺れる様子を 1 分間撮影しているのですが、
これもいろんな表情があってよかったです。

2. 動く

石田尚志さんの映像が、迫力ありました。
渦巻きのような線が、ぐるぐると動いて海になる、というイメージ。
少しずつ渦巻きを描いてコマ撮りしているので、作業時間を考えただけでくらくらします。

3. 満ちる

小林清親の版画や、今村紫紅の絵が、郷愁を感じさせて心が落ち着きました。
意図せずとも一体化している、という言葉が思い浮かびました。

4. 水と人

ビル・ヴィオラの映像は、プールを撮影したものですが、
彼らしく画面の上と下とで別々のことがおこっていて、
前回に彼の作品を見たときももそうだったけど、
「次に何がおこるの?」というドキドキ感で見ていました。

ジュン=グエン・ハツシバの映像 (3) は、ベトナムの海中で人力車 (?) をひく、
という映像。現在のベトナムの状況を描く、ということだったのですが、
最初はちんぷんかんぷんだったんだけど、だんだんわかってきた感じがします。
人力車をひく男の子たちが、何度も息をするために水上にあがり、
それでもまた海底に戻って人力車をひく姿が、ちょっと象徴的でした。
そして最後に人力車を捨てて、前にいっせいに泳いでいく姿がきれいでした。


水の流れや水の動きって見ていて飽きないし、
見ているうちにいろんなところに思考が飛ぶのが心地よい。
水のある風景というのは、本当に落ち着くし、平和な気持ちになります。

洪水や大雨など災害という顔も持つ水だけれど、
穏やかな水を見ていれば、世界は割と平和になるんじゃないかなと思った。

ちなみに美術館の表には、噴水のところに作品のひとつが展示されています。
のんびりと座って、ぼーっと水の動きを楽しむのがおすすめです。

ashes and snow という異国

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5/4 の快晴のなか、グレゴリー・コルベールの ashes and snow を観に行きました。
これは前からずうっと楽しみにしていた写真と映像の展覧会で、
展示会場もノルマディック美術館というコンテナでできたかっこいい移動式美術館だったのでした。

しかし GW ということもあって、すごおい人でした。
でもたくさんの人が興味を持っているんだなと思うと、ちょっと嬉しかったです。

入って最初の感動が一番心に残っています。
天井がすごく高くて、歩くところには木の板が敷かれ、
作品は天井からつり下げられているのですが、その下に大きな石を敷き詰めてあって、
見る空間と作品の空間が、石庭を巡る回廊みたいになっていたのが良かったです。
ただし暑くなると蒸すので、のどが渇くかもしれません。

最初のほうでは象と人との写真が出てくるのですが、
最初の 2, 3 枚観たところで泣きそうになりました。
なんでだろう。。。
象が哲学者みたいな深淵をたたえた目をしていて、
すべてを受け入れてくれる存在、みたいな感じだったからかな。。。

伊達さんも今回はゆっくりゆっくりと味わいながら観ていたので、
全作品映画 3 編合わせて堪能できました。

映画は、長編の作品の途中でうとうとしてしまった私と伊達さんでした。
そのくらい心地よいのです、映像も音楽も。。。
ナレーションもあったけれど、あまり聞き取れませんでした。
ちなみに長編の映画を観る際には、低めの椅子に座ることをおすすめします。
高い椅子だと足がしびれます。

写真は映像の一場面で、映像もよいけど、私は写真の一瞬の方が好きでした。
写真の方が想像力をかきたてられるからかもしれません。

さて今回はぜひカタログが欲しかったのですが、あまりにも高くて無理でした。。。
20,000 円近くするって、厳しいなああああ。
カタログは紙質もすごく良くて、こだわりがあるのはわかるのですが、
もう少しお手軽だと嬉しかったです。
でもカタログなくてもいいかな。
そのほうが思い出の中で自分のものとして変化していく感じが、
この展覧会に似つかわしいような気もします。

異国に旅をしたようなそんな展覧会でした。

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美術のなかのおかしみ

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もうかなり前の話ですが、森美術館で2つの「笑い展」を見にいきました。

「日本美術が笑う」
http://www.mori.art.museum/contents/smile/index.html

「笑い展 現代アートにみるおかしみの事情」
http://www.mori.art.museum/contents/laughter/index.html

「日本美術が笑う」展では、
日本美術の中の笑いをテーマにしていて、私は特に動物の絵が割と好きでした。
あとは埴輪も見るの好きなので (あの空っぽの目が脱力系で)、楽しめました。

これ以外に記憶にあるものは、おならの絵巻。
江戸時代の人たちが、おなら大会をしている模様をずらずらと描いております。
絵巻を作成するエネルギーをこんな題材に使っているところが脱力な笑いへと誘います。
でも争いをおならで解決しているところが、とてもラブ&ピースな世界です。
くだらないけれど、兵器で戦うほうがもっとくだらないな、なんて思いました。

「笑い展」では、ビン・ラディンに扮したアーティストの独白ビデオが
記憶に残っているかも。つたない日本語で酔っ払いながら、
「温泉最高、日本の女性はいい」とかオヤジくさいこと言ってて、
テロにすっかり疲れ果てたラディンが、また結構似てるんです。
あとで気づいたけど会田誠さんでした。

「笑い展」は、この作品以外、あまり記憶にないかも。。。
伊達さんがすたすたと行ってしまうので、じっくり見れなかった。。。
うむー、やっぱり私は美術館は一人で行かないとだめなのかも。。。

ただ二つ比較すると、「日本美術が笑う」展のほうが自然な笑いに近い感じ。
「笑い展」は、笑わせようとする意図が少し感じられたような気もしました。
どちらにしても「笑い」というより「おかしみ」という言葉のほうがしっくりするかも。

この展覧会は今週で終わりなので、興味がある人は行ってみてください。

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今日は念願の「マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト」展に行ってきました。
http://dumas.jp/j_index.html

彼女の絵は夏に行った「アフリカン・リミックス」展で初めて見て以来、
ずっと画集を買おうか迷っていたくらい惹かれていたので、
こんなに早くまとめて作品が見れるなんてすごく幸運でした。

東京現代美術館に行くのは、もうかなり久しぶり。
ここは図書館の雰囲気も好きなので、昔近くに住んでいた頃は散歩がてらよく来ていた。
今日も天気のせいで、新緑がそこここに配置されている水に映えてとても美しかったです。

今回初めてボランティアの方のガイドツアーに参加しました。
これがなかなかおもしろかった。いろんな情報が詰まっていてお得なのでおすすめです。

彼女自身が述べているように、彼女の絵はエロスと死をテーマにしたものが多いので、
人によってはあまりにも強烈すぎて好きになれないという人もいそうな絵かもしれない。
今日は一緒じゃなかった伊達さんもやはりカタログを見て、「暗い、怖い」と言ってました。

でも私は結構好きなんです、この世界感。
特に女性の絵にとても惹かれる。
女性の美しいところ、官能的なところ、どろどろしたところ、純粋なところ、
すべてを混ぜ合わせたような、時には重くて、時には艶やかな色彩とフォルムがすごく好きなのだ。
今回は見ていてちょっとムンクに似ているなと感じました。
ちなみにムンクも割りと好きです。

ちなみに私は女性ですが、ずいぶんと最近まで女性性というものをもてあましていた。
昔は社会、というと大げさかもしれないけれど、何人かの人が求める女性像というものを、
女性の定義だと信じ込んでしまって、その像にすごく反発心を感じていたし、
そこにあてはまらない自分が欠陥品みたいな気もしていた。
今は、女性だっていろんな種類の女性がいるわけだし、私は女性の一例だと思えるようになった。
だから女であることを謳歌しているし、無理して"女"になろうなんて思わない。

デュマスの絵には、そういう「何が悪い」みたいな女たちが描かれていて、
それがかっこよくて好きなんだと思う。

おもしろかったのは、月岡芳年の絵にインスパイアされていたり、
三島由紀夫が描かれていたり、アラーキーとコラボしていたりというところ。
あと娘さんと一緒に描いた絵もまた違った雰囲気でよかったです。
これからどういう方向に行くのかも楽しみ。

ということで、とっても満たされた久しぶりの展覧会でした。
常設展示会と、タイの展覧会が入場無料でやっていて、いろんな絵を堪能できました。
今行くと岡本太郎のど迫力の壁画が見れます。ぜひ!

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