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-シンガポール留学の記録-

語学学校

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嵐のように、私たちの教室を通り抜けた先生。
たった2日で、どこかへ消えました。
カーネル=サンダース似のオーストラリア人、独身(離婚暦あり)。
すごくインテリジェンスなんだけど、とにかく話す話す。
話し出したら止まらない。
3時間、彼の話を聞かされまくって修了。
何だか疲れる人だった。

オーストラリア出身、36歳、独身、ハゲ。
外見も、服装はお世辞にもカッコイイとはいえない。
友人の鋭い観察力によると「黒ソックスに黒の革靴、丈の足りないジーンズ……マイケル=ジャクソンみたい!」だそうです。

どんなに不細工でも、英語の先生を求めているのだから、教え方さえ良ければOKなのです。
しかし教え方も、キャラクターも、服装並みに問題でした。

仮定法過去「もし〜だったら、・・・したのになぁ。」ってヤツ。
という単元で「もし息子が同性愛者だったら、どうしますか?」という、お手製のプリントをくれた。
毎日、彼のくだらない授業には我慢させられているけど……ちょっとコレはどうなのよ。
さすがに「この例文は、適切ではないと思います。」と、言いました。
私は気にしないけど、敏感な人も時にはいます。
このプリントで傷つく人がいるかもしれない。と考えられませんか?
あなたは教師なのだから、気を使うべきです。
特にアジアで働きたいのなら、礼儀正しさは重要なことです。
っと。

なんて返したと思います?
「仮定法過去は、ただの妄想だよ。」

だから妄想じゃすまねー場合もあるんだってば。
言わせてください………バッカじゃないの!?

そして毎日、金の話ばかり。とにかく、金、金、金……。
時には「先週末、いくら使った?」とか聞いてきますよ。
テメーの知ったこっちゃねーよ、アホ。

ムチャクチャ節約してて、金のことしか頭にないのに、貯金の額は日本円で100〜200万程度。
ガツガツ働くのはキライだそうです…働け!

ある日を境に、やたら日本の話を聞いてきました。
どうやら日本で働きたいらしいのです、もちろん給料目当て。
「日本で英語の教師をしても退屈かもしれませんよ、趣味程度の人が多いから。」
というと
「それでいいんだよ、のんびり働きたいし。」

……は? 日本にいながら、一生懸命働きたくないですと??
勤勉で有名な日本で、のんびり???

そうはさせるか!
だいたい……趣味程度の英語の先生になれないよ、そんな外見で。
とりあえず、こんなふざけた労働者を、母国日本に上陸させてはならない!!
というわけで、日本の悪いところだけをクローズアップして、かなり脅しました。

給料良いけど、仕事を得るのは難しいよ。
しかも物価が高いから、探している間に、貯金がゼロになるよ。
しかも日本語無しでは、生きていけないよ。
みんなフレンドリーじゃないし、本音を言わないから、あなたには理解できないと思うよ。
アウトドアをしたくても、許可が要るし、お金を払わなくちゃいけないよ。
シンガポールより法律は厳しいし、治安も悪くなってきたよ。

こんな話を何週間にも渡って繰り返し聞かされ、彼は日本行きを断念しました。
だけど中国など、他の国への就職をもくろみ始め、生徒を質問攻め。
私たちは英語を習うために学費を払っているのに、何故その授業中に、彼に情報提供しなくちゃいかんのか……。

ある日、彼の授業に出るくらいなら、ゆっくり寝た方が時間を友好的に使っている気がする…と思い、学校を休みました。
その日の授業でのこと。
「オーストラリアは、そもそも白人の国で、後からインドネシア人がやってきて、アボリジニーになった。」
と言ったそうです。
は? 何?? 自分の国の歴史も知らないの???
オーストラリアの白人は、元々移民…というより、欧州で流罪にあった犯罪者たちの子孫だよ。
ハリウッド映画みたい!
全員犯罪者の国だなんて!!
ピューリタンですら原住民を虐殺する民族ですから、もちろん犯罪者だって殺戮を繰り返します。
タスマニア島なんて、アボリジニーは全滅したとか聞きましたよ。
友人は「ヤレヤレ…」と黙っていたそうですが、私だったら黙っていなかっただろうな。
私がその日、ズル休みをしたことを感謝するように。

そんなわけで、ヤツは解雇されました。
1月…パートタイム…独身…何ビザ?
観光ビザで働いていたんじゃね^の?
やたらマレーシアに行ってたし…怪しい。

大きい白色系アメリカ人。
シベリアンハスキーみたいで、最初は怖かったけど、授業以外でも、生徒思いの良い先生でした。
履歴書をチェックしたり、引越しの件でMr.ビーンと大喧嘩したときも、手を差し伸べてくれたのは、この先生です。

字は綺麗だし、毎回、自作のノート持参。
時には教科書以外からも、プリントを配布する。
そしてインテリジェンスで、絵が上手。
文法から会話、発音に至るまで細かく教えてくれて、作文の宿題を出してくれます。
綺麗な字で採点して返してくれるから、それは良い勉強になります。

先生は、帰宅後も仕事をしていたんだろうなぁ。
あぁ〜礼儀正しくて、よく働くアメリカ人もいるんだなぁ〜。と、数ヶ月前に感じたアメリカ人に対する負のイメージを否定してくれる人でした。

だけどこの先生、突然やめてしまった。

とにかくステキな先生でした。
みんな彼女が大好きです。
女性として、もっとも尊敬できるタイプ。
インテリジェンスで仕事もできる。
だけどきちんと奥さんも、母親もつとめて。
そして綺麗。
全ての女性の幸せを、手中に収めたような人だった。

イメージ 1

イメージ 2

白色系米人なのに背が低く(160以下)猫背。
肩幅も狭い…全体的に小振りでホビットみたい。
だけど靴は大きくて、筋肉をつけるためにジム通い。
顔はエル=グレコかMr.ビーンといったところで、とにかく……不可解な外見でした。
不可解なのは外見だけでなく、内面も。

授業中に携帯は鳴るし、時には出るし、話の内容はデリカシーにかけるし。
「あぁ〜礼儀正しいって、本当に大切なことなんだなぁ。」と、心から感じる日々でした。
たまに、教員は教員、生徒は生徒。
先生はやってよくても、生徒はやってはいけないことがある。
という考え方の人もいるけど、生徒がやってはいけないことは、まず先生が改めないといけないと思った。
生徒はおのずと、先生を真似るものだ。
そういう意味では、学ぶことの多い先生だったのかもしれない。
あと、シンガポールはガム禁止で良かったなぁ、とも。
そうじゃないと絶対この人、ガム食いながら授業する。

あと、お金とアメリカが大好きで、彼のトークはいつも「なんだかなぁ〜」な感じ。
自分がインテリジェンスではないことを宣言しているかのように聞こえるのに、その態度は自信に満ち溢れていて、可哀相なくらいでした。

先生と私との共通点といえば、若干、年齢が近いくらいかな……趣味も、価値観も、ことごとく異なるから。
老けてるけど。
年下には見えんかったなぁ〜ギャグもオヤジっぽいし。
そういえば、たまに年齢の話になると「僕はいつでも18歳だよ。」みたいなことを言っていたけど、彼に限ったことではなく、よく思うこと。
18才の男って、そんなに価値あるの?
年をとっても、いつまでも少年……って、体だけ老けて内容未成熟ってことだよね。
個人的な意見だけど、そんな男に魅力は感じないなぁ〜むしろ逆の方が良い気がするんだけど。
世の他の女性は、どう考えているんだろう。

さてさて、彼の食生活。
エネルギー源は、典型的なアメリカ人。
「大阪人は、みんなたこ焼き機持ってるんだろうなぁ〜。」
という偏見が、偏見ではなく事実であるように、彼もまた偏見を地で行く。

朝はシリアルと牛乳。
マクドナルドとコカ・コーラが大好き。
バーガーキングとペプシはダメらしい。
コーヒーには、角砂糖を5個入れる。
生姜が大嫌い。

何だか……不健康だなぁ。
と思うだろうけど、ご心配なく。
チョコレート味のプロテインを常備。
授業中だって飲んじゃうよ。
ジムにも行ってるし。
健康になりたいのか、不健康になりたいのか、よーわからん。

以前、寮に欧州出身の青年がいた。
彼が政治や環境のことに、強い関心を抱いているのかどうかは知らない。
ただ彼は、京都議定書にサインしなかったアメリカに対して、納得がいかないらしい。
アメリカでは京都議定書の話題自体が、あまり取り上げられてないと聞いた。
そんなとき、授業が教科書の環境問題のページに入った。
私に分からない単語があって「???」となっていると、Mr.ビーンが教えてくれた。
「車からモクモクでるアレだよ。」
「あ、CO2?」
「CO2……何語?日本語??」
私って、そ、そんなに発音悪いの……「C! O! 2!」
「………あぁ〜H20は水ってヤツ?……化学は得意じゃないんだよね。」
京都議定書どころか、CO2を知らない。
ちなみに彼は「2+2×2」が、なぜ6になるのか分かりません。
お金の計算は得意なのに…。

そういえば、Mr.ビーンもフランスが嫌いでした。
ある日「『アメリカが嫌いだ』って言うヤツは、アメリカを知らないからだ。」と言うので
「あなただって『フランスが嫌いだ』って言うじゃん。フランスの何を知っているの?」と尋ねてみた。
その返答は、いつもに増して英語が早く、聞きとれませんでした。
言語能力はあるのだろうけど、文学的才能はなさそうだからね。
結構、話は下手でした。
話のつじつまを合わせられないの。

そんな彼は礼儀知らずで、授業も下手だし、うるさいガキは注意できないし、
「あ〜こんなんで語学学校の先生になれるんだなぁ。」
「アメリカ人って、ホントたいしたヤツいね〜な〜。」
と、思うきっかけになったのでした。
しかたがないので、私がうるさいガキを注意していました…ヤレヤレ。

そんな長所を発見しにくい彼ですが、私を大爆笑させてくれたことがあります。
お腹が痛くなるほど笑いました。
冒頭の奇妙な記号、なんだと思いますか?
ガイコツと犬だそうです。
彼には犬がああ見えているのか!?
怖い!怖すぎる!!
犬を飼いたいとか言ってたけど、アレでいいなら積み木でいいじゃん。

彼は5カ国語ぐらい話せるらしいけど…話せないと、やっていけないね。
図での意思疎通は無理でしょう。
神様は平等に才能を授けます。

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