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イギリスのギタリスト、ジュリアン=ブリーム(1933〜)が1965年、32歳の若かりしころに録音した音盤です。
未所有でしたが、おととい発見したので買いました。
収録されているのはバッハのBWV996、997、525、529です。
と、BWVで何の作品か判るかたは相当なバッハ通でしょうね(笑)。
それぞれ、「リュート組曲」第1番&第2番(この呼称は好きじゃないな〜。誰の命名?)、および
オルガン独奏用の「トリオ・ソナタ」第1番&第5番です。
もちろんオリジナルはギター作品ではないので編曲モノ。
前二者はクラシックギター独奏ですが、後二者はリュート&チェンバロのコンビです。
1965年ということで、かなり古い録音です。
リュートのための組曲って、リュート版にしろギター編曲版にせよ、全曲録音盤なんて出ていない時代では
ないでしょうか?
組曲1セットを通じて録音されることも、そうはなかったのでは?
1964年のヴァルター=ゲルヴィッヒによるBWV995(第3番)くらいでしょうか。
バッハのリュート作品演奏史&録音史のような解説書ってないのでしょうかね。
『マタイ受難曲』だと詳細なものがありますが、他作品のも欲しいところです。

で、ブリームの演奏。
このCDには記載がないのですが、編曲もブリームなのでしょう。
「リュート組曲」は編曲面で?な部分があることは、つとに指摘されていることでしょう。
第1番はアルマンドの後半でオクターヴ上げた箇所が「何だぁ〜?」です。
第2番は本来個別の楽章にもかかわらず、ジーグとドゥーブルをミックスして、ジーグ→ドゥーブル→
ジーグ→ドゥーブルと交互に編曲・演奏しているのが「何じゃ〜?」です。
え? ドゥーブルはダブルのことだから混合ダブルスでいいじゃないって? 
いやいや、これはやりすぎでしょう、どう考えても。
第1番はのち1992年の録音で改正されていますが、第2番の方はこの録音しかありません。

演奏自体はジョン=ウィリアムズのような端正で行儀の良いのとは違い、どこかロック的な熱っぽさや野性味を感じます(粗いというわけではないです)。
第1番・第2番いずれもプレリュードが良いな、ボクは。第1番のサラバンドも好き。
演奏するならこんな風に思わせる所があります。
ただ、第1番のクーラントは遅いしノリも舞曲的ではないところが、ボクは不満ですね(新録も同様)。
その前に置かれるアルマンドは速いなぁ〜。逆のほうが良さそうな気がするのですが。。。
テンポはそれ以外、おおよそ中庸。

「トリオ・ソナタ」のほうは、ある意味、記念碑的演奏ですね。
ブリーム大先生はリュートを爪で弾いているようで音はキンキンだし、ジョージ=マルコム弾くところのチェンバロはモダン楽器らしいのですがオモチャのような響き…。
いや、何もリュートは指頭で弾かないないといけないと言うつもりはないし(そもそも指頭奏法でないと
いけない典拠はあるの?)、モダン・チェンバロがいけないと宣うつもりはないのですが、
作品のもつ典雅な香りはまったくといっていいほど失われていると思います。
しかし、今となっては殆どあり得ないアプローチによる演奏ということで、面白いと言えば面白い。

録音はかなり古いにもかかわらず、恐らくリマスター効果でしょう、良い音になっています。


ジュリアン=ブリーム『バッハ:リュート組曲 第1番 第2番』
(RCA SRC-27 SHINSEIDO 1000 CLASSICS 1965年録音 1991年リリース)
01〜06 リュート組曲 第1番 ホ短調 BWV996
07〜10 リュート組曲 第2番 イ短調 BWV997
11〜13 トリオ・ソナタ 第1番 変ホ長調 BWV525
14〜16 トリオ・ソナタ 第5番 ハ長調 BWV529
ジュリアン・ブリーム(ギター、リュート)  ジョージ・マルコム(チェンバロ)

閉じる コメント(4)

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はじめまして。ジュリアン・ブリームのリュート組曲第2番のCDを探して流れ着きました。
10年以上前NHK-FMでたまたまカセット録音して以来、それを超える演奏を聴いたことがなく、今も自分の演奏の目標です。
(ここで紹介されているのがその音源か分からないのが残念。カセット劣化して一段と艶が増して?しまっているので音源探し急いでます)
すばらしい演奏だったのに、意外と情報ないんですよね。。
ところで、そうですか、「ジーグ→ドゥーブルと交互に演奏」はナシですか。。?私も最初は別々で弾いていましたが、ブリームの演奏を聴くにつけ「こっちの方がかっこいい」と思い、今は
ブルーム形式で弾いています。確かにバランスという観点からは、サラバンドの後のボリュームが縮んでしまうのですが、それでも私は。。 やっぱり感じ方は人それぞれですね。

2014/8/19(火) 午前 9:48 [ shin ]

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おそらくお持ちのテープと同じ録音だと思います(1966年録音)。
即興的なパッセージやお遊びフレーズを少し混じらせるということは、バロック期にもあったことだと言われていますから、それは歓迎しますが、二つの楽曲をまぜこぜにしてしまうというアレンジはやはり頂けません。もっとも、件のBWV997の場合はドゥーブル(変奏)とのミックスですから、まだ許せる部分は少しだけですがあるとはいえ。

2014/8/19(火) 午後 9:10 tiento_antiguo

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ブリーム自身もきっと賛否両論にもまれたでしょうね。。
私もこの先どういった意見に出会うか楽しみに、当面ブリーム形式でいきたいと思います。

2014/8/22(金) 午前 9:23 [ shin ]

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【追伸】
おかげさまでAmazonでCD見つかりました(2枚組ですが。。)
視聴でカセットと同じ音源だと確認できました。
ASIN: B00005EGOB
EAN: 4988017066133

2014/8/22(金) 午前 9:45 [ shin ]


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