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きょうは、マーク・パドモアさんがリーダーを務めるエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団(OAE)
の演奏会へ。演目はバッハの『ヨハネ受難曲』、会場は京都コンサートホール(大ホール)です。
もちろん、きょうも元気にチャリで40分強かけて行きました。

きょうは1階の中央ブロック最後列に座を占めましたが、こないだ行ったオランダ・バッハ協会(記事はココ
よりは大きい編成だったので、音量的にはまずまずでした。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6c/57/tiento_antiguo/folder/1535755/img_1535755_40717863_1?1204374728

歌手陣は計12人で、ソリストは下に記した6人。ソリストは合唱にも加わります。
つまるところ、一声部ごと3人の編成×4=12というわけです。並びも左からS・A・T・Bという一般的なもの。
オケはちゃんと数えていないので明確ではないですが、計18人くらいだったのではないかと思います。
したがって、歌手陣とオケで約30人規模となり、オランダ・バッハ協会の20人(指揮者抜き)の1.5倍ですね。
通奏低音はチェロ・コントラバス・オルガンと、きょうはファゴットが加わっていました。
リュートがないのが残念。

きょうの公演は第四稿を使用したと考えてよいのでしょう。フラウト・トラヴェルソもいました。
演奏は何ら奇を衒うことのないオーソドックスな印象を受けました。
これと比べると、こないだのオランダ・バッハ協会の演奏は、かなり多彩な変化に富んだ色気のある
動的展開を見せていたと言えるでしょう。
したがって、『ヨハネ受難曲』になじみのない聴衆にとっては、きょうのOAEのやや静的な演奏は途中の休憩が
ないこともあり、かなりキツかったのではないでしょうか? 座席がガラガラだったので退席もしやすかったようで、
席を立つ光景が随分と目立ちました。
オランダ・バッハ協会at兵庫県立芸術文化センターの演奏では見られなかった光景です。
まぁ、こちらは休憩もあったし、その間に去った人もいようし、演奏中に退席しようにも満席だったから
できなかったということで、目にしなかったのかもしれません。
演奏表現の是非は別として、聴衆を飽きさせなかったという点では、オランダ・バッハ協会がリードした
感を受けます。記憶に残るとしたらこちらでしょうか。
とはいえ、OAEのほうも指揮者もおかずにまとまった演奏を聴かせてくれたことは、素晴らしい。
ボクは十分楽しみました。

ボクがきょう一番印象に残ったのは、福音史家をつとめるマーク=パドモアさんの巧さです。
この人を最初に聴いたのはヘレヴェッヘ盤『ヨハネ』第二稿(記事はココ)で、
このときはさほど印象に残らなかったのですが、
そのあとマクリーシュ盤『マタイ』を聴いて(記事はココ)、
あまりの大仰でギスギスしたうたい方に違和感を覚えて悪い印象を持ったしまったのです。
きょう、ナマで聴いて、やはり大仰でギスギスした面もある気はしましたが、とにかく巧い!
見方が変わりました。
また、レチタティーヴォのときは声がよく通り、それにホールエコーが乗っかって、良い聴き心地でした。
あとは、ココに記しましたが、ボクにカウンターテノールの世界を知らせてくれたマイケル=チャンスさんの
美しいナマ声に接することができて良かったです。
当初のキャロリン=サンプソンから変更となったソプラノのリディア=トイシャーさんも普通に良かったのでは。

他に気づいた点は、バスのアリアとコラールが一緒にうたわれる第32曲で、
独唱のバス以外の歌手陣が座ってコラールをうたっていたこと。
他のコラールや合唱ではすべて立ってうたっていたのに、ここだけは座っていたのですね。
これは演奏者が第32曲をコラール付きの「アリア」、即ちあくまでアリアが主でコラールが従と捉えて
いるということなのでしょう。
とすれば、こないだのオランダ・バッハ協会(ピーター=デュルクセン)が第32曲をコラールとして捉えて
アリアとは見なさず、『ヨハネ』内におけるアリアのシンメトリー原則を導き出したことを思い出すならば、
まさに好対照を成しており、興味深いものがあるのですけど。どうでしょうね?

なお、本公演は下のプログラムにあるとおり、聖句や詩の朗読が挿入され、
さらに受難曲のあと間髪入れずにモテットが演奏されました。
その含意については、まだ考えるに至っていないので記せません。

さて、二週間前に京都コンサートホールに行こうとした時(記事はココ)と同じく、
きょうも行く準備をしているとチケットが宅配で届きました。
7月8日ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ&村治佳織さんat愛知県芸術劇場のです。
こっちが座席選べず業者まかせってのは。。。


エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団 京都公演〜バッハ『ヨハネ受難曲』〜
京都コンサートホール(大ホール) 2008年3月1日(土)15:00開演
〜プログラム〜
朗読:「ヨハネによる福音書」第1章1-5節
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245 第1部
朗読:「詩篇」第22章1-19節
T.S.エリオット「四つの四重奏曲」より「リトル・ギディング」パート
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245 第2部
ヤーコプ=ハンドル:モテット「見よ、正しき者の最後を」

マーク=パドモア(テノール/福音史家/リーダー)   ピーター=ハーヴェイ(バリトン/イエス)
マシュー=ブルック(バス)   マイケル=チャンス(カウンターテナー/アルト)
トーマス=ウォーカー(テノール)   リディア=トイシャー(ソプラノ)
松村雄基(朗読)
エイジ・オブ・エンライトメント合唱団   エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団

閉じる コメント(5)

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こんにちは。はじめまして。京都では朗読が入ったのですね。3月2日の東京公演では省略されていました。残念。

2008/3/2(日) 午後 7:47 [ - ] 返信する

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はじめまして、コメントありがとうございます。
朗読は京都のみでしたか。ただ、朗読する文章を印刷したものがなかったので、
あらかじめプログラムに明記されてはいましたが、
聴衆側も少々ついていけないところがあったと思います。

2008/3/3(月) 午前 4:15 tiento_antiguo 返信する

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冒頭は「はじめに言葉ありき」でお馴染みの「ヨハネ福音書」プロローグの部分、中間は「神よなぜ私をお見捨てになったのですか」という「詩篇」第22章と、エリオットは覚えてません(汗)。。。「詩篇」の朗読の意味は分かりやすいですが、「ヨハネ」プロローグは単にプロローグの意味だけではない深意があるとは思います。

2008/3/3(月) 午前 4:17 tiento_antiguo 返信する

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こんにちは。ヨハネ福音書はCD意外でで聞いたのドイツにいた時のたった一度きりです。
ドイツでは四旬節の時期になると、オペラの上演がなくなり、大きな教会で受難曲が演奏されます。地方都市の駅から離れた教会だったので日本人は私だけだったと思います。2階席!でしたが坐ると演奏の様子が見えないのでずーっと立って聞いていました。テオルボが演奏に加わっていて興味深かったです。多分地元の音楽大学の関係者も加わっているようで演奏は悪くなかったです。

2009/9/9(水) 午後 6:38 [ tan**iwien ] 返信する

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こんばんは。ドイツの教会で受難曲を聴かれたとは羨ましいかぎりです。さぞかし雰囲気ありまくりなのでしょうね。テオルボの響きって古雅さが増して良いですよね。

2009/9/12(土) 午前 4:09 tiento_antiguo 返信する

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