日出づる処の御国を護り、外国までも率いん心

東日本大震災犠牲者のご冥福を祈ると共に、我が国の復興とさらなる発展を誓います。−護り続ける。護り切るから。

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 何度も書いて居るが、「原理主義」ってのは、ある種の思考停止であるから、必然的に誤判断へと誘導するモノであり、ある種の「馬鹿」だ。

 だから、「脱原発原理主義」が馬鹿や間抜けであるのは当たり前で、脱原発原理主義者に対し「馬鹿だ」「間抜けだ」と非難した処で、詮無いモノではあるが、中には「脱原発」ないし「脱原発シンパ」ながら、「馬鹿や間抜けにはなりたくない」と言う「幾らか真面な脱原発主張者」も、ひょっとすると居るかも知れない(*1)と言う淡い期待を持って、脱原発原理主義丸出しの朝日新聞社説を下掲する。

【注釈】

(*1) まあ、確信は無いがね。「日本国民の大半が脱原発原理主義に陥る」と言う可能性も、無いとは言えない。
 あの鳩山由紀を率いる民主党を、「日本憲政史上最多の衆院議席数」を以って、政権与党に据えてしまったんだぞ。我が日本国民は。忘れるものか。

【朝日社説】原発再稼働を考える―稼働ゼロの実績を土台に
2015年7月30日(木)付

【1】  東日本大震災後、すべての原発が止まって、まもなく2年がたつ。冷暖房に電気を多く使う夏も冬も、大規模な停電を引き起こすことなく乗り切った。

【2】 4年前の福島第一原発事故は国家存亡の危機を招き、今も収束していない。原発の怖さを知ったからこそ、不便はあっても原発は止まったままにしたい。各種の世論調査で、半数以上が再稼働に反対しているのは、そんな思いの表れだろう。

【3】 だが、安倍政権は原発に回帰しようとしている。8月には九州電力川内原発(鹿児島県)を再稼働させて、いずれは日本の電源の2割以上を原発でまかなうことを目指している。

【4】 なし崩しの原発回帰に、反対する。国民生活に負担がかかりすぎないよう配慮しつつ、再稼働しない努力を最大限、するべきだ。目指すべきエネルギー社会は、再生可能エネルギーが主軸であり、原発が基本的な電源となる社会ではない。

■避けられた電力不足

【5】 朝日新聞は11年7月に社説で「原発ゼロ社会」を提言した。

【6】 ◆古い原発や危険度の高い原発から閉め、20〜30年後をめどにすべてを廃炉にする。稼働させる原発は安全第一で選び、需給からみて必要なものに限る

【7】 ◆節電・省エネ対策を進めつつ、再エネの開発・普及に全力をあげる。当面は火力発電を強化しても、長期的には脱原発と温暖化防止を両立させる

【8】 ◆多様な事業者の新規参入を促す電力改革を進め、消費者側の知恵や選択が生きる分権型のエネルギー社会に転換する

【9】 基本的な考え方は、今も変わらない。しかし、この4年間で状況は変わった。

【10】 最も劇的だったのは、原発による発電がゼロになったことだ。4年前は、全国で原発が動いていた。その後、定期点検のため次々に休止し、一時的に関西電力大飯原発(福井県)が動いたものの、13年9月以降、一つの原発も稼働していない。

【11】 この間、心配された電力不足は起きなかった。緊急電源をかき集めてしのぐ局面もあったが、節電の定着をはじめ、火力の能力を高めたり電力会社の垣根を越えて電力を融通しあったりすることで、まかなえた。

【12】 ただし、原発稼働をゼロのまま定着させる環境が盤石になったとは、まだ言えない。

【13】 大規模発電所から遠方の大消費地に電気を送る集中立地型の供給態勢は、原発事故後もそのまま残る。システムの脆弱(ぜいじゃく)さは克服されていない。電力使用量のピーク時に大きな火力発電所が故障すれば、不測の事態が起きる可能性も消えてはいない。

■システムはなお脆弱

【14】 電力の9割を火力に頼っている現状が持続可能とも言えないだろう。エネルギー源を輸入に頼る以上、為替や価格の変動リスクに常にさらされる。

【15】 電気料金にしても、国民や日本経済が値上げをどの程度まで許容できるのか。詳細な調査もないままに、値上げが生活や経済活動に深刻な影響を与えることは避けなければならない。

【16】 国民生活に深刻な影響を与えるリスクはゼロとなっていない。そう考えれば、最後の手段としての再稼働という選択肢を完全に否定するのは難しい。

【17】 それでも、個々の原発に対する判断は、きわめて慎重でなければならない。「この原発を動かすことで、どんな不利益を回避できるのか」「電力を広域的に融通して電力需要に応えてもなお、再稼働は必要なのか」といった観点から納得のいく説明ができなければならない。

【18】 原発の安全性が立地条件から見ても十分に確保されていることや、周辺の住民が避難できる手段が整っていることは、当然の前提になる。稼働ゼロの実績は、それだけ再稼働へのハードルを高くしている。

【19】 こうした状況のもとで、できるだけ早く再エネを育て、分散型の電力システムへと切り替えていく。そのためには、新たな方向へと誘導する政策努力が欠かせない。

【20】 政府は改革の道筋を立て、送電網の充実、原発のゴミ処分などに資源を集中させる。廃炉を進める態勢づくりや、収益源だった原発を失う立地自治体への支援、原発関連の事業者への経過措置も必要になる。

■原点は福島第一原発

【21】 ところが、安倍政権は逆を行こうとしている。「原発依存度を可能な限り低減する」としながら、原発を維持する方向へ転じて「原子力規制委員会がOKした原発はすべて動かす」と判断を丸投げした。規制委は、発電所に限って物理的な安全性を見るにすぎず、政策全体に責任を負うものではない。

【22】 立地自治体には「国が責任を持つ」といいながら、具体的な中身はない。川内原発の場合でも住民の安全確保や、火山噴火の問題は積み残したままだ。

【23】 原発を考える原点は、福島第一原発の事故にある。今、原発は動いていない。この実績を生かすことを考えるべきである。

政府は、魔法使いでも打ち出の小槌でもないぞ

 今、原発稼働ゼロと言う状態がなんとかなって居るのは、火力発電所をフル稼働しているからだその現実を、パラグラフ【14】の通り認めながら、上掲朝日社説は、

1〉できるだけ早く再エネを育て、分散型の電力システムへと切り替えていく。
2〉そのためには、新たな方向へと誘導する政策努力が欠かせない。

、「再エネ(再生可能エネルギー)を育て、分散型の電力システムに切り替え」る事で、エネルギー政策=少なくとも停電なんてめったに起こさないような電力供給体制を確立できるかのごとく吹聴してやぁがる。「冷たい計算式」「冷たい推算式」シリーズで再三取り上げたとおり、我が国に於ける「再エネ」の内、太陽光発電の稼働率は1割。風力発電で2割でしかないし、尚且つこの「1割」「2割」の稼働率が「全力発電した結果」であり、さらには「再エネ」の特性として「わざと発電しない・送電しないことはできるが、その状況下で発電できる発電力は微塵も増やせない」と言うのに、「分散型の電力システム」と言う訳の判らないものと組み合わせた処で、真面な電力供給体制に何ぞなり様が無い。

 ああ、上記1〉「分散型の電力システムとやらに「高効率大容量の畜放電システム」が「含まれている」と言う可能性が、一応あるか。私(ZERO)が再三主張している通り、その「高効率大容量の畜放電システム」が普及すれば、太陽光や風力の「発電不安定性」=「発電力が制御不能である」と言う欠点は解消し得る。

 但し、「高効率大容量の畜放電システム」を、上記1〉で言う「分散型の電力システム」に含めたとしても、そんなモノは影が辛うじてあるかどうかで形は全く無い。少なくとも、左様なシステムの目途が立たない限り、上記2〉「新たな方向へと誘導する政策努力なるモノは、エネルギー政策としては全く無責任。否、エネルギー政策の体を為していない。
 「電力の安定供給の目途すら無い」政策を、「エネルギー政策」などと呼べよう筈が無い。

 それはある種の思想や哲学ではあるかも知れないし、ある種理想論でもあるかも知れない。野党や学者や新聞が、厚顔無恥なしたり顔で唱える分には良かろうが、責任ある政府が「エネルギー政策」として口にできるものでは無い。

 ドイツ?ああ、ドイツは電力不足すれば外国から輸入できる国だ。だから、一応無責任に陥ることなく「脱原発」を主張することができる。電力の有力な輸入元はフランスの原発であるしドイツ自身の原発は今現在も稼働中ではあるがそれでも「脱原発」を唱えるのは、ドイツ人の勝手だ。だが、島国である上に日本海の対岸は慢性電力不足な中国・韓国(*1)である我が国が「ドイツと同じ脱原発」何ぞ、出来る訳が無い。

 あ、もう一つ忘れていた。「無責任な政府」ならばそんな「脱原発」を「エネルギー政策」と称して口にするだろう。実際、民主党政府は、菅直人は、主張していたさ。その結果がロクに出ない内に政権交代して自民党政権になったから「無責任な政府」である事が、露骨にはバレなかったが。

3〉 政府は改革の道筋を立て、
4〉送電網の充実、原発のゴミ処分などに資源を集中させる。
5〉廃炉を進める態勢づくりや、
6〉収益源だった原発を失う立地自治体への支援、
7〉原発関連の事業者への経過措置も必要になる。

と主張するに至っては・・・何「脱原発の為に無駄な投資をしろ」と平気で勧めてるんだろうね。特に上記4〉は「タカリの奨励」であろうに。

 で、上掲社説の〆が、
 
8〉 原発を考える原点は、福島第一原発の事故にある。
9〉今、原発は動いていない。この実績を生かすことを考えるべきである。

と言うのだから、恐れ入るな。

 上記9〉「今、原発は動いていない。この実績とは、主として電力各社による火力発電フル稼働の「実績」だ。それは、電力各社がそれだけの火力発電力を余力・予備として保有していたと言う「実績」だ。その「実績」に、「国民の節電努力」はある程度寄与しているが、「再エネ」はスズメの涙ほどしか寄与していない(*2)。で、此処が肝心な処なのだが、「水力以外の再エネが、まともな発電電力供給源となるためには、大容量高効率な畜放電技術が不可欠」であり、尚且つ「大容量高効率な畜放電技術」が構想・妄想段階でしかない以上、幾ら「再エネ」を育てた処で、それは「電力供給の不安定化要因」且つ「電力値上げ要因」にしかならない

<注釈>

(*1) 尚且つ、中国、韓国とも原発大増設を計画中だ。日本の脱原発を唱える者が、中国や韓国の原発に隻言半句も無いのは、実に不思議…と言うよりは、「日本に対し脱原発を主張する」のみである事自体が「脱原発が目的では無い」という事であろう。 

(*2) 水力を除く再エネの発電シェアは、福島原発事故前の1%から、2%に倍増した。倍増したが、2%でしかない。
 逆に2%に増えただけだから、菅直人の最後っ屁「再エネ全量強制高価買い上げ法」にも拘らず、電気料金は値上がりしていないのだ。 

私の原発推進論&自然エネルギー推進論

① エネルギー政策の目的は、見通せる将来に渡って「電力の安定供給」である。電力を電力需要にあわせた必要充分な電力量を停電させずに安価に安定した電圧で給電する事である。
 
② 現時点においては大容量の電力を蓄電する技術はない。精々が揚水式水力発電の上の方のダムに水として蓄える程度である。また、将来的に大容量蓄電技術が確立普及したとしても、蓄電して取り出す電力には必ず損失が付きまとう。
 
③ 大容量蓄電技術が普及するまで、電力は、必要量に応じて発電し送電しなければならない。
 
④ 必要に応じて発電できる、制御可能な発電力は、火力、原子力、大分落ちて水力である。
 
⑤ 「再生可能な自然エネルギー」太陽光、風力、地熱、潮汐力などは、「態と発電しない」ことしか出来ず、原理的に制御不可能な発電力である。これは、発電コストが如何に安くなろうと変わりようが無い。
 
⑥ 従って、大容量の蓄電技術が普及するまで、「再生可能な自然エネルギー」は発電の主役たり得ない。
 
⑦ 少なくとも大容量の蓄電技術が普及するまで、発電の主役は、火力、原子力、大分落ちて水力である。これに付け加えられるとすれば、バイオマス火力発電ぐらいである。この中で原子力は、制御のレスポンスが鈍い恨みはあるモノの、比較的狭い敷地で大きな発電量を二酸化炭素排出なしで発電できる利点を持つ。また発電コストとしても、「福島原発事故に対する補償や対策を加味して漸く火力に負けるかも知れない」程度であり、水力に対しては依然優位である。
 
⑧ 従って、火力と原子力は共に不可欠な発電方であり、水力以外の「再生可能な自然エネルギー」の発電量は、全体の1割程度とすべきであろう。尚且つ我が国では、水力発電の開発が進んでおり、水力発電の劇的増加は望めない。
 
⑨ 以上から当然ながら、我が国に原発は不可欠である。我が国の現時点での脱原発なぞ、愚挙にして暴挙である。
 
⑩ ドイツやベルギーがお気楽に「脱原発」を実施できるのは、電力が足りなければフランスの原発から電力を輸入できるからである。これら西欧諸国の「脱原発」は、「ナンチャッテ脱原発」と呼ばれるべきであろう。

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大容量蓄電池にはNAS電池がありますが、それとて建物一棟を補助できる程度に過ぎません。都市一つまるまる補助するには100兆円くらいのお金が掛りとてもとても現実的とは言えません。
当面は原子力で凌ぐしかありませんね。

2015/8/7(金) 午後 10:54 [ 陸奥掃部助 ] 返信する

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> 陸奥掃部助さん 早速のコメントありがとう御座います。

「大容量蓄電池」には、ご指摘の通り説明が必要でしたね。工場を稼働させ、電気炉で安定製鋼でき、電車を走らせるぐらいの容量を想定していました。液体ヘリウムで冷やした超伝導コイルだの、弾み車だの、超大容量コンデンサだの、SFの領域を未だ出ていない、と認識しています。
急いで付け加えるならば、SFは私も大好きなんですがね。

2015/8/7(金) 午後 11:06 [ ZERO ] 返信する

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簡単に「再生エネルギーを」と言ってくれますが、元はと言えば、「環境への悪影響を軽減する」為に原子力に舵を切った訳で、原発を止めた今、火力発電が主体になり、再び環境に悪影響を与えてしまうという事に気付いていない。

しかも、現状でまだ実用化・安定化の目処が立っていないにも関わらず、「原子力の代わりに再生エネルギーを」など、現実無視の理想論以外の何物でもありません。 削除

2015/8/8(土) 午後 10:23 [ ] 返信する

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> 凛さん コメントありがとうございます。

「不都合な真実」を報じないのは、マスコミの常道ですからねぇ。

2015/8/9(日) 午後 7:43 [ ZERO ] 返信する

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