日出づる処の御国を護り、外国までも率いん心

東日本大震災犠牲者のご冥福を祈ると共に、我が国の復興とさらなる発展を誓います。−護り続ける。護り切るから。

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古賀茂明「北朝鮮ミサイルで東京メトロが止まって都営地下鉄が動いた理由は忖度?」  



 dot 古賀茂明

【1】 北朝鮮がミサイルを発射したとの一報を受けて、東京メトロが4月29日午前6時07分から10分間全線で、JR西日本も午前6時10分から9分間、北陸新幹線の一部区間で運転を見合わせた。休日の早朝だったため、大きな混乱にはならなかったが、その対応の在り方に大きな疑問が投げかけられた。

【2】 ミサイル発射は、同日午前5時半ごろと発表されたが、発射後間もなく爆発し、実験は失敗(わざとという見方もある)したということだ。鉄道会社が運航を止めたのは、発射から30分以上経った後だから、ミサイルが飛んでこないことは、その時点で明らかだったことになる。本当に日本にミサイルが飛んできそうなときは、Jアラートという政府の警報システムが全国で発動されるのだが、それがない中での、鉄道会社独自の判断だったということになる。

●東京メトロとJR西日本の天下り役員

【3】 今回、東京メトロとJR西日本が、電車を止めたのはなぜか。気になるのは、筆者だけではないだろう。なぜそんなことができたのか、非常に不思議な気がする。なぜなら、横並び重視の日本の大企業らしくない大胆な独自路線の行動だからだ。一歩間違えば、大きな混乱を起こし、世論の袋叩き似合うかもしれないのに、よくできたなあと思うのである。もちろん、突然こんな大きな決定が現場でできるわけがない。今回のミサイル危機の騒ぎを受けて、企業として新たな方針を決定したということだが、どうして、他社の動きを見て共同歩調をとるということをしなったのだろうか。

【4】 そこで、この二つの会社の幹部にはどういう人たちがいるのか見てみた。

【5】 まず、東京メトロは、株主が、政府(53.4%)と東京都(46.6%)だけという官営会社である。そして、その役員には、何と4人の元中央官庁の天下りがいる。代表取締役会長・安富正文氏が国土交通省の事務方トップの元事務次官、常務取締役の大須賀英郎氏が元国土交通省大臣官房危機管理・運輸安全政策審議官、取締役の望月明彦氏が、元国土交通省大臣官房技術審議官、そして、常勤監査役の戸田聡氏が元国税庁国税不服審判所次長という豪華な顔ぶれだ。

【6】 一方、JR西日本は、本社への中央官庁からの天下りは少なく、ホームページを見る限り、常勤監査役に元内閣広報官の千代幹也氏がいるだけだ。しかし、この千代氏というのが、霞が関や永田町では知らない人はいないという、官僚中の官僚であることは、一般の人にはあまり知られていない。同氏の最終肩書は、内閣広報官だが、その前職が「内閣総務官」というポストだ。このポストは、内閣の一般職公務員の中でも、トップと言ってよいポストである。特にあの「内閣官房機密費(報償費)」の会計処理を担当するという意味で、最高機密を握る人物なのだ。そのポストに4年もいたのだから、官邸とのパイプは太い。その在任期間は2006年夏から2010年夏の4年間。まさに第一次安倍内閣の機密費の使い方をその誕生時から知っている人物だ。

【7】 東京メトロの安富会長とJR西日本の千代監査役は両者とも旧運輸省のキャリア官僚。こうした旧運輸省系のトップエリートが天下りしている企業だからこそ、今回大胆な独自路線を取ることになったのではないだろうか。よほどの自信がない限り、普通の日本企業にはこんな芸当はできないはずだ。運輸官僚としてトップの地位まで上り詰めたエリート同士の二人の間に何らかの意思疎通があったのかもしれないとも思う。

【8】 いずれにしても、両社とも、何らかのルートで、官邸の意向を受けていたのではないか。あるいは、安倍総理が北朝鮮ミサイルの「危機」を思い切り演出しているのを見て、それを「忖度」したのだろうか。自分たちも協力しよう、そうすれば、覚えがめでたくなるかもしれない―――と。

●東京メトロと都営地下鉄の対応の違いの原因は?

【9】 東京メトロが電車を止めたのに都営地下鉄はそうしなかった。これも都民から見ると不可解だ。前述した通り、東京メトロの第二位の大株主は東京都で、半数近い株を持っている。一方、都営地下鉄は東京都交通局の直営企業で、事業内容は全く同じ地下鉄営業だ。東京都の兄弟会社という見方もできる。なのに、ミサイル対応は全く異なった。

【10】 しかし、前述した視点で見ると、両者には大きな違いがある。それは、都営地下鉄には、国からの天下り職員はいないということだ。当然、官邸とのパイプもないし、そもそも官邸の意向を忖度する必要はない。

【11】 忖度するとすれば、小池百合子東京都知事の意向である。しかし、後述の通り、その小池知事はミサイルなど関係ないという態度なので、都職員が運営する都営地下鉄では、電車を止めるという発想が出てこなかったのではないだろうか。

【12】 もちろん、人の命がかかっているのだから、安全サイドで動こうという姿勢自体を批判する必要はない。いろいろな試行錯誤を繰り返しながらよりよいシステム作りに役立てるという考え方に立つのが正しい方向だろう。

【13】 その意味で今回、大きな反省点が浮かび上がってきた。それは、安倍政権が、危機を煽る割には、いざというときの対応について、民間にほとんど丸投げという非常に無責任な態度を取っているということだ。

【14】 今回の対応について、お隣の韓国内では、一部で「過剰反応」だという批判がなされたことも報じられている。彼らは、常在戦場という気持ちで、日ごろから様々な訓練なども行っている。ミサイル発射への危機感も強い。

【15】 彼らから見ると、日本は普段からちゃんとした訓練をせず、この程度のことであたふたして、一部の企業がアリバイ作りの対応をして混乱を引き起したというように映るのだろう。

【16】 これに対して、日本のネトウヨなどからは、韓国こそ「平和ボケ」だという批判がネット上で飛び交っている。「金正恩は頭がおかしいから、本当にいきなりミサイルを撃ち込んでくるかもしれないぞ!」ということなのだ。

●金正恩氏を喜ばせる安倍政権のミサイル対策

【17】 しかし、今回の事件で、日韓が批判合戦をするというのは、それこそ愚の骨頂である。これを見て喜ぶのは誰か。 

【18】 それは北朝鮮だ。失敗したミサイル発射で、日本がこれだけオタオタしてくれる。本当に簡単で効果的な脅しになっていることが証明されたということになる。それに加えて、日韓両国民の間で、対応の温度差が出て溝ができるなどということになれば、予想以上の効果と言ってよいだろう。

【19】 このような状況が生じるのは、安倍政権のミサイル対策が、非常に中途半端でいい加減なものだからだ。今のまま、米韓と北朝鮮が戦争を始めて、日本にミサイルが飛んでくることになったらどうするのだろうか。「地下に逃げ込め」と言っても、ほとんどの住民は、近くに地下施設などないし、木造家屋に身を潜めるのがやっとだ。大都市などでは、地下に逃げ込もうとする人たちがパニックに陥り、ミサイルが着弾しなくても、階段で将棋倒しになって、多くの圧死者が出る惨事にもなりかねない。

【20】 安倍晋三総理は、トランプ大統領が「テーブルの上にはすべての選択肢がある」と発言したことを「評価」し、自衛隊は、原子力空母カール・ビンソンの「無敵艦隊」との共同訓練や米補給艦への防護任務を実行した。

【21】 度胸を試すためのチキンレースに臨む米朝両首脳が「狂気」ぶりを競い合っているのに、両者が激突したら真っ先に大きな被害を被る桟敷席に第三者が陣取って、「もっとやれ!」と日の丸の小旗を振り、さらには一方の車の補給任務を手伝っているという図だ。

【22】 米国か北朝鮮いずれかが暴走し、本物の戦争に発展する可能性を否定できない状況下で、こんな無邪気な戦争ごっこをするのは止めてもらいたい。何しろ、万一戦争ということになったとき、これまでトランプ大統領の言動に何の留保もつけずに100%支持表明をして来た安倍総理に、「反対」という選択肢はないのだから。

●では、小池都知事の頭の中は?

【23】 東京にミサイルが飛んできたときの対応では、当然のことながら、小池百合子東京都知事の役割も大きい。都民の命を守るのは、都知事の仕事の中でも最優先の課題であるはずだ。特に小池知事と言えば、元防衛相で、軍事にも強い珍しい知事だから、都民の期待は高いだろう。

【24】 その知事は、今回のミサイル攻撃についてどう考えているのだろうか。フリージャーナリスト横田一氏が真っ先に報じているが、小池知事は会見でこのように述べている。

【25】「弾道ミサイルが発射されまして、日本へ飛来する可能性がある場合はどうなるかと言いますと、まず、Jアラートを使って、都民の皆さんに直接音声などで情報が伝達されることになります。Jアラートからのメッセージが流れた際に屋外にいる場合は、できるだけ頑丈な建物や地下街に避難をしてください。そしてまた、屋内にいる場合は、できるだけ窓から離れていただきたいと思います。こうした行動について、具体的に都のホームページでもご覧いただけますので、是非ご活用いただいて、ご確認をしていただきたいと思います。東京都も首都でございます。人口も多うございます。そういったことで、東京都としては、こういう形で皆様方に喚起をさせていただくということでございます」(4月28日の定例会見より)

【26】 東京都は首都で人口も多い。だから、どうするのかと思ったら、何のことはない、頑丈な建物や地下街に逃げ込めというだけ。安倍総理と全く同じではないか。

【27】 首都で人口も多いと言う割には、「備えができていない」という危機感が感じられない。とりあえず、アリバイ作りでコメントしたというのがありありだ。

【28】ミサイル問題を何かに使って煽ろうという意図は見えないから、その点は安倍総理よりはましにも思えるが、「無責任さ」においては同罪ではないか。

【29】 備えがないなら、どのように備えるつもりなのか。

【30】 備えができるまでの間は、絶対に戦争を避けてくれと、都民を代表して安倍総理に直訴すべきではないのか。全市区町村に十分なシェルターを建設すべきではないのか。五輪・パラリンピックの時に北朝鮮に威嚇されたらどうするのか。サリンやVXガス対策はどうするのか。

【31】 小池知事に聞いてみたいことはたくさんある。国会で、この問題について、徹底的に議論するだけでなく、夏の都議選でも、この点を大きな争点としてもらいたい。

安倍首相に対しては「北朝鮮のミサイル攻撃危機を煽っている」と言いつつ、小池都知事に対しては「ミサイル攻撃に対する備えを、都議選の争点にしろ」と要求する


 北朝鮮だろうが中国だろうが、「我が国に対するミサイル攻撃への備えが「寒心に堪えない」と言う点には私(ZERO)も同意する。特に、核攻撃に対しても化学兵器攻撃に対してもある程度の有効性(*1)を持つシェルター(退避壕)については「個人所有のものが幾らか輸入されている」程度であり、公共シェルターが我が国にあるとは聞いたことが無い。公共シェルターは冷戦時代に米ソ共に整備し、スイスに至っては個人住宅に地下シェルターの設置を義務付け「全人口以上のシェルター収容能力」を誇っていた(*2)。
 
 だが、「ミサイル攻撃に対する備えの不足」を糾弾するならば、その相手は真っ先に日本国であって、東京都ではない。

 であると言うのに、上掲記事にて古賀茂明氏は、「ミサイル攻撃に対する備えの不足」に対して「民間に丸投げ」である安倍首相及び小池都知事を「無責任【パラグラフ18,26】」と非難しながら、安倍首相に対しては「北朝鮮のミサイル攻撃に対する危機感を煽っている」と非難し、あまつさえ「天下り役員」を根拠(*3)に、「安倍首相の”北朝鮮のミサイル攻撃危機煽り”を忖度して、東京メトロは北朝鮮ミサイル発射の際に地下鉄を止めた」と推論している。一応「推論」の形をとってはいるが、「同じ北朝鮮ミサイル発射に対し運航を続けた都営地下鉄」を「傍証」とし、ご丁寧に「都営地下鉄には天下り役人がいない」事やら、「東京メトロの天下り役人が如何に安倍首相に近いか」を詳述しているから、「推論の形」こそ「アリバイ作り」と見て良さそうだ。

 で、【パラグラフ17】〜【パラグラフ22】「●金正恩氏を喜ばせる安倍政権のミサイル対策」と銘打った部分では、タイトルにある通り北朝鮮ミサイル攻撃の危機を”煽る”」「そのくせ、ミサイル攻撃に対する備えは殆ど無く、民間に丸投げ」な安倍政権を批難して居る。「失敗した北朝鮮ミサイル発射でオタオタする日本」と「日韓間の”亀裂”」は「北朝鮮の金正恩(*4)を喜ばせる」と断じて批難している

 が、…この辺り「論理的破綻」とは言わぬまでも、相当な「短絡」があるんだが。即ち、①「我が国にミサイル攻撃に対する備えが無い」のも②「安倍首相の北朝鮮ミサイル攻撃危機”煽り”」にも、況や③「日韓間の”亀裂”」にも今回北朝鮮のミサイル発射(失敗)」は「直接関係ない」。上記②こそ「今回北朝鮮事態」に直結するが「ミサイル発射」とは直結しないし、上記③「日韓間”亀裂”」は近く見積もっても駐韓大使召還以来で「今回北朝鮮事態」以前。上記①に至ってはほぼ戦後この方だ(*5)。「オタオタすると言う意味では上掲記事で挙げられている「東京メトロの運航停止」があるのかも知れないが、「東京メトロが上記②「安倍首相の北朝鮮ミサイル攻撃危機”煽り”」を忖度した(かも知れない)」では、安倍首相の責任とは言えなかろう
 
 更には、上掲記事最後の部分「●では、小池都知事の頭の中は?」と銘打たれた【パラグラフ23】〜【パラグラフ31】にて、先述の通り「北朝鮮ミサイル攻撃危機に対し、策は民間丸投げ」の小池都知事を引用し、

1〉 備えができるまでの間は、絶対に戦争を避けてくれと、
2〉都民を代表して安倍総理に直訴すべきではないのか。
3〉全市区町村に十分なシェルターを建設すべきではないのか。
4〉五輪・パラリンピックの時に北朝鮮に威嚇されたらどうするのか。
5〉サリンやVXガス対策はどうするのか。
6〉 小池知事に聞いてみたいことはたくさんある。
7〉国会で、この問題について、徹底的に議論するだけでなく

8〉夏の都議選でも、この点を大きな争点としてもらいたい。

と、上掲記事を締めくくる。

 上掲記事だけならば、この「〆方」も、まだあり得るかも知れない。だが、先行記事にて上掲記事を書いた同一人物(の筈)古賀茂明氏は、「北朝鮮に対する日米共同先制攻撃」を描出して安倍政権非難していたhttps://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/41014709.html事、及び上掲記事でも安倍首相の北朝鮮ミサイル攻撃危機”煽り”を難じながら、上記3〉〜5〉小池都知事に質問したいとしている事(*6)、即ち上掲記事で「安倍首相の北朝鮮ミサイル攻撃”煽り”」を批難する張本人・古賀氏が、先行記事で「日米共同対北朝鮮先制攻撃」を批判し、上掲記事で上記3〉〜5〉を「小池都知事に対し質し」ている事からすると、上記7〉「国会で、この問題について、徹底的に議論すると「書いて」はあるものの、それは「シェルター建設促進法案の審議(上記3〉関連法)」を期待しての事では無さそうだ。

 上記1〉〜2〉「備えができるまでの間は、絶対に戦争を避けてくれと、都民を代表して安倍総理に直訴すべきで」こそが、古賀氏の「言わんとする処」と考えるのに「行間を読む」必要すらないな。ああ、「文字として書いてある」とは、断言し難いが(*7)。
 
 即ち、こういう見方も出来よう。
 
 「北朝鮮のミサイル発射(失敗)に対し、東京メトロ全線とJR西日本の一部が一時運行停止したが、都営地下鉄は運航停止しなかった。調べてみたら都営地下鉄には天下り役人がおらず、東京メトロとJR西日本には天下り役員が居り、安倍首相にも近いと判明した。
 よし、これは安倍首相批判に使えるぞ!」って勢いで上掲記事を書きはじめ、然る後に「小池都知事の反応」も入手したので、一本の記事にまとめた。それが上掲記事である。

 あくまで推論どころか、空想でしかない。
 
 だが、「東京メトロとJR西日本は、安倍首相の意図を忖度して、北朝鮮ミサイル発射に対して運航停止を決断した。」って上掲記事の「仮説」に対し、説得力で劣る気はしないぞ。


<注記>

(*1) 核兵器の直撃に耐えるには、NORAD(北米防空司令部)級の設備が必要だが、核兵器爆心地から数㎞離れれば、市販のシェルターで充分役に立つ。 

(*2) 冷戦終結後の今日もその状況であるかは、疑義の余地はあるが。
 
(*3) それ以外の根拠は、ひょっとするとあるのかも知れないが、上掲記事には示されていない。従って、この「推論」の説得力は「天下り役員がいるから、東京メトロは首相の”煽り”意図を忖度して地下鉄を止めた」と言う”因果関係”にかかっている。 

(*4) いくら一国の国家元首とは言え、我がEEZに弾道ミサイル打ち込んで我が国を恫喝している奴バラに「氏」を付ける気にはならんぞ。 

(*5) 否、終戦直後の方が、各種防空壕が日本全土にあった分、今日よりはマシか。 

(*6) 上記3〉〜5〉は、普通は日本国政府、なかんずく安倍首相に対して質すべき事だろう。
 それ以前に、今までに古賀氏が「全市区町村に十分なシェルターを建設すべき」何て、欠片でも主張しているか、甚だ疑問である。 

(*7) 上記1〉〜2〉の通りに「文字として書いて」あるのだが、上記3〉〜5〉とも「文字として書いてある」から、な。
 なんとまあ、立派なアリバイだこと。 


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