日出づる処の御国を護り、外国までも率いん心

東日本大震災犠牲者のご冥福を祈ると共に、我が国の復興とさらなる発展を誓います。−護り続ける。護り切るから。

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 「ロウソクの科学」(原題 The Chemical History of a Candle )は、マイケル・ファラデー著の古典的な化学/科学啓蒙書である。19世紀に実施された一般向けの「クリスマス科学講座」の公開実験講座に基づき、「ロウソクの燃焼」と言う当時は現代よりもさらに身近にあった事象から、科学・化学を平易に説いた、21世紀の今日でも初学者・子供相手ならば十二分に通用する(*1)啓蒙書である。
 
 その印象的な序文は、「ロウソクの灯」を「知性によって無知蒙昧の闇を照らしだす光」の喩えとし、本書によって啓蒙される知によって遍くこの世を照らし出す事を願う格調高い文書で、その「〆」こそ、本記事タイトルに引用した「炎よ、行け!」である。

 無論、この「炎よ、行け!」は。放火の教唆ではない。
 
 灯すべきは、知の光。照らすべきは、無知の闇。
 
 物理や化学が一つの頂点に達しようとしていた19世紀後半(*2)の「時代精神」とも言うべき「無邪気なまでの科学と進歩への希望と信頼」を感じるが、例え21世紀の今日にあっても、「無知の闇を照らすは、知の光」に如くは無い【強く断言】。それ故に、「炎よ、行け!」の掛け声・号令は、啓蒙書としての「ロウソクの科学」と同様に、21世紀の今日でも通用するのである。

 で、そんな「21世紀の今日でも通用する、19世紀啓蒙主義的号令」を想起したのは、下掲のプレジデント記事のため、だ。

<注記>

(*1) ひょっとすると、相当数の大人にも。 

(*2) その先に、まあ、目も眩むようなさらなる頂きがある、と後に判った訳だが。
 因みにだが、その「その先の目も眩むような頂き」は、本書で実験実演されている範囲の科学現象には殆ど影響していないので、本書の「科学啓蒙効果」は今日でも、19世紀にファラデー自ら実演して見せた頃と殆ど変る処が無い。
 名著の御名を誉むべきかな。
 科学啓蒙書である以上、万古不易などあり得ようもないが、19世紀後半から21世紀の今日まで、未だ命脈を保っているだけでも、相当なものだ。 


【プレジデント】原発25キロ圏内「ベビーラッシュ」の理由
プレジデントオンライン近藤 貴之
現在は待機児童が発生中

【1】 南相馬市は福島県の太平洋沿岸「浜通りエリア」にあります。市の南部は福島第一原子力発電所から20キロ圏内にあり、私が事務長を務める「よつば保育園」は原発から約25キロの距離にあります。東日本大震災での原発事故では、保育園の周辺も「緊急避難準備区域」とされ、残って住み続けるか避難するかを自己判断で決めなければならなくなりました。事故当時は「基本的に子どもは住まないほうが望ましい」とされた地域です。

【2】 よつば保育園も一時的に休園となりましたが、原発事故の翌年2012年9月末に避難準備区域から解除され、その間に土地建物の除染は済んでいたため、まもなく再開できました。200人近くいた園児は一時20人ほどにまで減りましたが、現在は約250人にまで増え、さらに希望者がいるため待機児童が発生しています。

【3】 出生数は震災後にどんどん回復

【4】 なぜ南相馬市で子供が増えているのでしょうか。元々、南相馬市は「子育て環境がいい」といわれてきた地域でした。たとえば震災前の合計特殊出生率(生涯に産む子供の数)は「1.88人」という高い水準だったのです。

【5】 震災前の南相馬市では、一年間に約750人の新生児が生まれていました。それが震災後、約300人にまで落ち込みました。避難時はもちろんのこと、避難所から帰還した後も、胎児への放射線の影響を心配して子作りを控える人が多かったからだとみられています。

【6】 こうした変化を聞くと、「出生数は減少したまま回復しないのでは」と考える方がいるかもしれません。事実は違います。ここ数年で、妊婦が目立つようになり、最終的には年に約400人の新生児が生まれるまで回復しています。

【7】 この約400人の新生児のうち、保育園に入園しているのは約70人です。残りの330人は、家庭で育てられているか、待機児童になっていると考えられています。

【8】 「今が産むチャンス」

【9】 現在、南相馬市では、行政、企業、民間団体が力を合わせ、「産みやすく、育てやすく、産んでも働きやすい」という三位一体の施策を進めています。

【10】 行政の取り組みのひとつは、「保育園(所)保育料の無料化」です。子供の数を増やすうえで、重要なポイントは、一人目の子供を産むハードルを下げることです。一人目をもうけるまでが大変だと、二人目まではなかなか至りません。一方で、一人目を安心して産み育てた方は、積極的に二人目を生む傾向にあります。特に、この「保育園(所)保育料の無料化」は期間限定となってしまう恐れがあるため、「今が産むチャンス」と考える保護者もいらっしゃいます。3人きょうだいは珍しくなく、なかには5人目をもうけた方もいらっしゃいます。

【11】 充実した子育てサービスを提供するためには、保育士の確保も必要です。このため南相馬市では「保育士宿舎借り上げ支援事業」を行っています。対象は2015年以降に採用された職員で、事業者が借り上げた宿舎の家賃を上限7万円まで補助するものです。

【12】 事業の目的は、就労者の確保とそれにともなう税収増加ですが、家賃補助を行うことで、実質的に保育士の可処分所得を増やすことができます。さらに「空き家」に人を呼び込むことができれば、空き家問題の解決にもなります。

【13】 当面は5年間の時限事業となっていますが、この制度が地域への「マグネット」となり、さらなる求人効果と人材の定着効果が出ることを期待しています。

【14】 放射線への「正しい知識」

【15】 原発事故のあと、南相馬市では「除染」を行いました。除染とは、放射線に汚染された地域の環境を回復するものです。除染後、市街地の公共施設などには現在の空間放射線量を示す「モニタリングポスト」を設置し、放射線の「見える化」を行いました。

【16】 放射線への「恐怖」は、暗闇のオバケにたとえることができます。「見える化」が行われていないと、「オバケがいるかもしれない」と思って、前に進むことができません。しかし「見える化」ができていれば、安心感をもって日々を過ごすことができます。そのためには「正しい知識」も重要です。南相馬市では、有志やNPOを通じて、放射線への正しい知識を身につけるための勉強会を何度も開いてきました。

【17】 「見える化」と「正しい知識」によって、それぞれが自らの判断で行動することが大切だと思います。

【18】 育児休暇の取得を推奨

【19】 こうした動きを受けて、企業も、人材の流出を防ぐために本腰を入れ始めています。育児と仕事の両立を目的として、労働時間の短縮に努めたり、育児休暇の積極的な取得を進めたりしている企業が、南相馬市でも増えつつあります。

【20】 一般的にこれまでは育児休暇を取りづらい雰囲気がありました。しかしそのままでは十分な人材が確保できなくなっています。育児へのサポートの充実は、離職防止に効果があることが伝わるようになってきました。そのため子育てのしやすい職場環境をもつ企業が増えています。いまでは多くの企業で、子供が熱を出した場合でも、躊躇せずに子供を迎えに行くことができる態勢があります。

【21】 震災後、子供連れの集える場所や遊び場が、充実してきています。これは「子供を産んでも相談できる人がいない」という悩みの解決になります。こうした保育環境の充実は、民間団体やNPOの支援のおかげです。

【22】 ベテラン保育士の活用がカギ

【23】 また、よつば保育園では「病後児保育」に取り組んでいます。これは風邪などで発熱した後、いわゆる「病み上がり」の時期、病後児のために別棟で専用保育を行うものです。残念ながら、「病中」にお預かりすることはできませんが、「病後」に対応することは、感染拡大を防ぐだけでなく、保護者の負担を減らし、安定勤務につながるものだと考えています。

【24】 南相馬市では、まだまだ保育のニーズがあります。一日でもはやく待機児童を解消しなければならないと思います。そのためには、保育士の確保と安定雇用が必要です。ひとつの解決策は、ベテランの保育士が安心して働きつづけられる環境整備です。よつば保育園は本人から退職の申し出がないかぎり、定年後も再雇用で働くことのできる環境を整えています。保育園によっては、ベテランの保育士が不足しているため、新卒の保育士が初年度から担任をもつことになり、負担の重さから早期離職してしまうケースが増えているそうです。バランスのとれた人員配置を行うことで、早期離職を防ぎ、人材の定着が図れます。

【25】 「少子化対策」になにが必要か

【26】 震災を経験した南相馬市の若い世代、いわゆる「ミレニアル世代」は、安心できる環境があれば子供をもうけたいと考えているようです。その背景には、家族をつくることが社会保障につながる、という考え方もあるようです。世代をこえた「同居」や「近居」も増えています。家族や地域で助け合う。そんな一昔前であれば当たり前だった考え方に、あらためて注目が集まっているようです。

【27】 いま日本全国で「少子化」が問題になっています。南相馬市の経験からいえることは、若い世代は「産みたくない」わけではないということです。むしろ「産みたいけど、産めない」と考えている人が少なくありません。周囲がやるべきことは、「産みたくなる『安心スイッチ』をいかに入れるか」だと思います。

【28】 産みやすい環境作り → 育てやすい環境作り → 働きやすい環境作り

【29】 という三位一体で考えることが重要ではないでしょうか。どれかひとつが欠けても、このサイクルはうまくいきません。南相馬市でできたことは、ほかの自治体でもできるのではないかと思います。

【30】 被災地の正しい情報に理解を

【31】 これまで南相馬市に住む私たちは、全国からたくさんの応援をいただいてきました。そうした応援に応えるため、地域の今の姿を、正しく皆さんにお知らせできればと考えました。いまでも不正確な情報をもとに、一部の地域で避難者への偏見、誤解、いじめがあります。ひとりでも多くの方に、被災地の正しい情報を知っていただきたいと思います。

【32】 よつば保育園:福島県南相馬市原町区西町にある私立認可保育園。1989年設立。震災前に約200人いた園児は、震災後20人ほどにまで減ったが、現在は約250人にまで回復。2011年に3歳未満児専用の新しい施設を追加。職員数は約50人。


「賭けても良いが、今後も継続的に観察されるであろう福島在住県民の健康データが、いつの日か今ある風評を粉砕するでしょう。」


 今でも酷い処では酷いのだが、福島原発事故後、特に直後の被災地差別たるや、思い出すだに腹が立つレベルだったのである。今日こそ、福島出身者や避難者に対する「原発事故関連いじめ」が非難され、反省されているが、「震災がれき受入反対」それも「健康被害を受ける怖れがあるから」とする(*1)、非人道的なレベルで利己的な団体・市民団体・自治体が数多あった。そのうちの一つが日本原水禁であった事も含めて、私(ZERO)は忘れない/忘れまいと、心がけている。

 何故「健康被害の恐れがあるから、震災がれき受入反対」と言う主張が「非人道的なレベルで利己的」かは、再三繰り返しているが改めて繰り返すと、以下の通り「筋道立てて考えた」結果である。

① 被災地以外の場所が震災がれきを受け入れて処分することで健康被害を受ける可能性があるならば、それは、受け入れた震災がれきが「処分することで健康被害を受ける可能性がある」ほどに高いレベルで放射能汚染されている、と言う事である。

② 震災がれきは、当時被災地にあり、被災地では処分しきれないほど大量にあったのである。

③ その震災がれきを上記①の通り「被災地以外の場所で受け入れ、処分することで健康被害がある可能性がある」とすれば、上記②の通りである被災地の被災者が受ける健康被害は、震災がれき受入地の住民が受ける(かも知れない)健康被害よりもはるかに深刻であり、尚且つその深刻さは「被災地以外が震災がれきを受け入れない」ならば少なくともその期間を延長されるのである。

④ 従って、「健康被害の恐れがあるから、震災がれき受入反対」と主張するモノは、「震災がれきの放射能汚染による被害は、被災地の被災民だけが受けるべきだ。」と主張するのと同義の主張であり(*2)、「被災地の被災者は皆放射能による健康被害で死んでしまえ。」と言っているのと大差はない(*3)よって「非人道的なレベルで利己的である。」

 上記の通り主張した弊ブログ記事には、弊ブログには珍しい位に多くのコメントが付いた。その相当部分は私(ZERO)の示した上記①〜④の論理に感情的に反対し(*4)、中には、正々堂々(恐らくは素面で)「福島の人たち、みんな逃げて!とコメントするモノまであった。賭けても良いがこのコメントを為した人は、そのコメントを「善意で」為しているんだ。自分では「良い事、為になる事を、言っている心算で。」

 章題にしたフレーズは、その頃私(zero)が放った「震災がれき受入反対論者」や脱原発原理主義者たちに対する呪詛を含んだ「反論」である。https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/39111090.html

 本当に「福島の人たちがみんな逃げ、福島原発事故周辺が無人地帯化していたら」と思うと、ゾッとするね。その場合上掲記事にあるような「(福島)原発25キロ圏内の”ベビーラッシュ”」も起こらなかったどころか、福島原発事故による風評被害(の一部)は「風評であると言うことが実証されないまま」長く、酷い事になって居たろう。

 さて、その後の福島原発周辺の実態(の一部)が、上掲記事に現れている。その一つの事象が、上掲記事見出しにもある「原発25キロ圏内「ベビーラッシュ」」である。
 無論、この「ベビーラッシュ」だけで「福島原発周辺の安全性が証された」訳ではない。
 だが、この「ベビーラッシュ」と言う事象は、「福島の人たち、みんな逃げて!」等のしたり顔の言説・流言に惑わされず、福島原発周辺に踏みとどまった、或いは戻ってきた、さらには(ひょっとしたら)やった来た人々が相応にある/居る事は、間違いなく示している。
 
 従って、私(zero)は、章題にした言説を修正して再び言うべきだろう。
 
 「福島原発事故後の周辺住民の健康そのものが、風評被害を、粉砕し始めている。」と。

 炎よ、行け。
 
 無知の闇を、知の光を以って照らせ。

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