|
ついに今年のラリーが始まった。
今回は「天国に一番近い島」のニューカレドニアだ。
今年も昨年同様にMRFチームでの出場だが、ただ今年のMRFチームはさらにパワーアップして
2005年のチャンピオンのバリマキが帰って来たのとインド期待の若手ドライバージルの3台体制となった
事前のテストで私のエンジンが壊れたのと、ジルがコースアウトして転倒したりとメカニックはバタバタ
だった。
ラリーは街中の競馬場のスーパーSSから始まった。
ここは出走順がリバースオーダーなのでみんなの走りを見ることが出来る。
そしてゼッケン10番のチームメイトの走りを見るとこれが速い!とても初めて4駆に乗ったとは思えない程上手くコントロールしている。一緒に見ていたバリマキも目を大きくして「Fast!!」と言っている。
タイムもそれまでのタイムを大幅に更新してベストだった。
そのままタイムが破られる事も無くバリマキがスタート。無難にこなしやはりベスト更新。
私もバリマキと同タイムのベストだった。
そして2回目の走行。ジルは相変わらず上手く走り好タイム。バリマキと私は路面が荒れてきた為にタイムダウン。しかしながらSS2を終えMRFチームが1‐2‐3の好スタートだった。
そして本格的なラリーが始まった。天候はドライ。
1本目のSSはバリマキがベスト。昨年もそうだったがここの1本目はフィンランド人がいつも速い。
私はちょっと慎重に走って3番手。しかしジルはこのSSで3回転する大転倒でリタイヤとなった。
SS2からペースアップ。ベストタイムは出ているが中々バリマキを引き離せない。
1日目はSS1意外はすべてベストタイムだがバリマキも23秒差でついて来ていた。
そして2日目。この日の勝負を左右する最長の28kmのSSがある。
このSSはレッキ中ものすごくスリッピーでタイヤ選択が難しい。実際いろんな人にどうするか聞いたが
みんな意見が分かれていた。私の考えはレッキ後は雨が降ってないのでドライのハードコンパウンドをチョイスした。しかし僚友のバリマキはなんとマッドタイヤを選択していた。勝負をかけてきたようだ!
SSに到着すると路面は完全ドライ。スタートするとドライだが砂利が多く結構滑る。しかしそれ程影響の無いまま10km地点を通過。ここからレッキの時はスリッピーだった区間だ。
1km位走行すると草が生い茂る道に出た。「おおっっ!滑る!!」ブレーキを踏むとすぐにタイヤがロックしてアンダーが出るしコーナー途中でもアウト側に飛び出そうになる。
SSが終わるまでとても時間が長く感じられた。タイムを聞かなくても全然ダメだったのが分かる。
ただリードしている側からするとパンクの危険性があるマッドタイヤはやはり使い辛い。
しばらくしてバリマキがやってきた。予想以上に負けていて逆転を許してしまった。
差は6秒差...次はどうするか?勝負をかけるならマッドタイヤだがパンクするとロングステージなので
1位どころか4位まで落ちる危険性がある。ハイリスクハイリターンだ。そこで選んだのがドライタイヤ。
路面が掃けて乾いていたり、1本目よりも道が荒れていてさらにパンクの危険性がある場合はこちらの方に分があるしコースアウトさえしなければ2位はかなりの確率でキープできる。
そしてSSをスタート。今大会で一番のマキシマムアタックをかけた。若干だが道は乾いてきておりグリップもある、そしてSSをゴール。私としては非常に満足の走りが出来た。
ナビのステーシーと「出来る事はすべてやったから、これで負けても悔いは無いね」と話をして
バリマキを待つ。タイムを聞くと...負けた.......
かなりの確率でパンクの危険性があったにもかかわらず走りきったバリマキはさすが今年のフィンランド選手権でポイントリーダーだけの事はある。2年前よりも大きくなって帰って来たようだ。
まだ2点差、勝負は始まったばかりだ!
|