明日を信じて

うつ病からの脱却を目指しています。

退職理由

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今から11年前、今の会社に事務職として中途入社しました。
入社してすぐにコンピュータシステムの作り変えを社長より指示され、第2次システムを開発しました。
しかし、開発業者は社長の友人であり、実にいい加減なシステムを作り、とても使い物になるものではありませんでした。 このままでは会社の規模の拡大に重大な支障がきたすということで、第3次システムをSHARPさんと急遽開発し、なんとか安定稼動にこぎつけました。

そして今から4年ほど前、社長がいきなり、沖縄からひとりのパソコンオタクを連れてきて、システムを一時間ほど説明してやってくれと言われ説明しました。 そのパソコンオタクの態度は実に不遜なもので、
説明を終わると、こんなシステムなら自分ひとりでファイルメーカー(以降FMと記す)を使ってもっと凄いシステムができると豪語しました。 しかも私が作ればどんな事も可能なシステムを作れると。

それから社長はFMの虜になり、来月からSHARPのシステムを捨てろ、FMを使えとの暴言。
まだFMでは何も出来ていない状況でどうするんですかと質問すると、「今はみんな携帯電話無しでは生活できないだろう。しかし昔は携帯が無くても生活できたはずだ。それと同じだ」というなんともひどい理論でした。 何も代替のシステムが出来ていないのにSHARPシステムを使わないことは無理なため社長の話は無視するしかありませんでした。

それから1年間、パソコンオタクは沖縄に戻りシステムの開発にひとりで取り組んでいました。
しかしいつまでたっても何もできてきません。 途中何度か打ち合わせし、私とT銀行から来たシステム開発のプロはとにかく今の機能と同等のものをまず作って欲しいと要望。 設計書もきちんと基本設計書から詳細設計書まで作ろうというと、オタクは今はそんなものを作る時代じゃないし、作っている時間もないと一蹴され話になりませんでした。

当然私とT銀行から招いた人はFMは単なるツールでエクセルなどと同じであり、それで基幹システムを作ることは無理であると社長に進言しましたが、FMを否定するものは俺を否定すると同じだと言われ聞く耳を持ちませんでした。 T銀行から招いた人はあきれてさっさと銀行に帰ってしまいました。

当時私にはもう一つの悩みがありました。それは営業で入社したヤクザそのものの営業部長でした。
事あるごとに私はその部長とぶつかっていました。とにかく気に食わないことがあるとすぐに殴ってやるとか、おまえのような奴はどこでも役に立たないからこの会社に来たんだろうとか、とにかくひどいものでした。 実際殴られて鬱病にかかりやめていった営業マンもいました。

そして今から2年ほど前、いっこうに姿を見せないFMのシステムに対し社長は、私を含め本社業務担当の者たちが協力しないからFMのシステムが出来ないのだと、システム開発の遅れを私たちのせいにされてしまいました。そして社長が取った策は、なんと営業部長直轄でFM開発プロジェクトをつくり、業務の部長も兼任するというものでした。 もちろん営業部長にコンピュータの知識もなければシステム構築の経験もありませんでした。それからというもの恐怖政治が始まったのです。

毎月1、2回全国から業務責任者と営業部長・課長を集めFMの検討回が開かれ、半年で骨太のシステムを作る事になりました。しかし会議の内容は毎回営業部長の精神論ばかりでシステムの具体的な話はほんの少しというひどいものでした。 その間私はその営業部長からひどい言葉の暴力を受け続け次第にウツ病の影が忍び寄ってきていました。 当然私はムダな開発会議のことと、ひどい言葉の暴力に対し社長にメールで直訴しました。 しかし私の意見は無視されました。

そして、ついにFMによるシステム開発のリミットが近づいてきました。 正月明けにはなんとかデータ入力ができるとのことでしたが、正月を過ぎて2月になってもバグだらけの使い物にならない画面があるだけでした。結局3月稼動という目標はいつの間にか5月に延ばされ、5月になってもできないため、7月に延ばされました。 その間も毎月2回、全国から関係者を集め精神論の会議は続きました。
経理の取締役部長は、私に、もうFMで億という金がかかっていると嘆いていました。

再度私が経緯と現状を文書にして社長に直訴しました。 すると社長は俺もちゃんと手を打っているのでもう少し待ってくれとのことでした。 そして、ある日社長室に呼ばれるとソフト開発会社の社長とSE
を紹介されました。彼らが持ってきた資料はFMとSHARPシステムの機能分析であり、結論はFMでのシステム構築は無理であるとの結論でした。 それでやっとFMでのシステム開発が無謀なものであると社長も認識し私もほっとしました。 パソコンオタクの青年が少し可愛そうになりました。何せ彼は
幹部会議で、システムができなければ責任を取ると言っていたのですから・・・・

しかし驚きの人事が待っていました。 なんと彼が私たち業務部の次長に昇格して上司になったのです。
しかも彼は全く悪びれた様子も無く、営業部長の庇護のもといいたい放題でした。
もっとも彼はすぐに降格になったのですが。
そんな時、取締役会で私の話が出たと、ある取締役が内緒で教えてくれました。
その内容とは「FMでのシステム構築の失敗は、システム開発の経験者である私が、体を張ってでも反対しなかったからだ」というものでした。私はしばし呆然としました。
私のウツがこの時完全に発病してしまいました。
FM開発プロジェクトも解散になったのですが、中心人物の営業部長もパソコンオタクもお咎めなしでした。

FMでのシステム開発は中止となりましたが、体制は変らず、営業部長が業務部部長も兼任するといういびつなものでした。そして言葉の暴力を相変わらず受け続けました。
そして、『ストレス性ウツ病』との診断がくだされたのでした。

去年は3ヶ月休んで復職したのですが、まともにはなかなか勤務できず、結局、総務部長から、この際病気をしっかり治すことが先決と言われ、9ヶ月間の傷病休暇となりました。そして10月2日に産業医と面談した結果『半年以上も休んでいたら、仕事がなくなるのは常識である。 あなたは新しい道を選びなさい』と遠まわしの解雇通告でした。

長々と書いてしまいましたが、以上が私がウツ病になり退職に到った経緯です。
これを書いていて涙が出てきました。 
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
世の中にはこんな事もあるんだと思っていただければ幸いです。

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