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仁左衛門が語る、大阪松竹座「七月大歌舞伎」
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 7月3日(水)初日の大阪松竹座「関西・歌舞伎を愛する会 結成四十周年記念 七月大歌舞伎」に出演する片岡仁左衛門が、公演に向けての思いを語りました。
 今年は「関西・歌舞伎を愛する会」の前身である「関西歌舞伎を育てる会」が結成されてから、40年を記念しての公演です。仁左衛門は、「毎回全力投球していますが、やはり40年ということは感無量です」と、感慨深げに切り出しました。
 
碇知盛の魅力
 昼の部では、大阪松竹座で12年ぶりに、『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」の知盛を勤めます。「関西ではもう今回が最後になるかもしれない、それぐらいの意気込みで勤めたい」、と気合を込めます。「これは反戦の狂言にも思えるんです」という仁左衛門。「守ってきた帝に諭された瞬間、憑き物が落ちたように、かかえる苦しみや戦いの虚しさを語る。今までの敵(義経)に帝を託し、『守るから安心しろ』と言われたときの解放感、そして戦い続けてきた知盛の哀れさ、さらに最後は潔く海へ消えていく、その複雑な生き様。複雑な役は楽しい」。とうとうと語る口調から、知盛という役の魅力と、かける情熱が伝わってきます。
 
 平成16(2004)年に初めて知盛を勤めてから15年、その間の変化について、「演じているうちに、せりふの言い方などもどんどん変わっています。この作品に限らず、どの作品でも本を読み返す。そうするうちに、それまで気付かなかったところに気付いたりする」と、飽くなき探求心をみせます。「大事なポイントはお客様にわかっていただくこと。そして芝居の運び。時代が変わるとお客さんも変わってくる。わかりづらいところはカットして、テンポよく核心にもっていく。歌舞伎の色を崩さずに、その心を伝えていくことが大切」。
 
http://www.kabuki-bito.jp/uploads/source/2019news5-6/shochikuza_1907_tokubetsu_1.jpghttp://www.kabuki-bito.jp/uploads/source/2019news5-6/shochikuza_1907_tokubetsu_2.jpg
 
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関西でもっと歌舞伎を
 夜の部で、「関西・歌舞伎を愛する会」結成の節目を祝って上演される『弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)』については、「若い人たちの活躍する場にしたいと思います」と、期待を込めました。また、40年前に比べ、歌舞伎を観るお客様が増えてきたことについて、素直に「うれしい」と笑顔を見せた仁左衛門。「時代が変わっても続いてきた歌舞伎ですから、やはりそこに日本人の心が通じるものがある。現代の方にもその思いがわかって、楽しんでいただけるようになってきたということですよね」。
 
 「せめて半年は、大阪や京都で、純歌舞伎をやれるようになれば」、と今後の目標を掲げます。そのためにも、「一所懸命、努力して皆さんにわかっていただけるように。古典でも、今のお客様にわかっていただけるように、心に訴えられるように研究をするだけ」と、強い意欲をにじませ、「舞台はその刹那、そのときしかない。とにかく、入魂です」と、真剣なまなざしで締めくくりました。

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