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【甲州道中 先触】
官役人や身分のある人が道中するときは、前もって街道の宿駅に人馬の継立を準備させるために「先触」を出している。
先触
覚
一、宿駕籠 壱挺 此人足弐人
一、分持人足 壱人
右者此度腰巻権少輔
御年礼為
御目見来廿五日韮崎宿出立罷越供
依之書面之人足被差出 御定之賃
銭請取渡船止宿等ニ至迄差支無之
様取斗可給供 以上
甲州腰巻権少輔内
柴田兵助⑳
宿々問屋
中
年寄
追而申入候此先触内藤新宿ニ止置
自分方へ被相渡可甲候
以上
これは韮崎の一橋陣屋の代官奥田三右衛門の手代が出したもので、この先触は韮崎の若宮八幡宮の神主が御年礼御目見のため、来る十二月二十五日出発するので、書面の人足を差出してくれるよう、また規定の賃銭はうけ取り、渡船や旅宿にも手落ちの無いようお願いするというものである。宿駕寵は各街道宿駅間を往来するための駕籠で、分持は荷物などを分担して持つ人足のことである。
また末尾にあるのは、この先触が次つぎと宿駅を継ぎ立って内薪新宿に着いたら、そこに止め置いて自分方に返してもらいたいと述べている。
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